夜に星を放つ
第167回直木賞受賞作品。夜空の星は物語に直接関与せず象徴的に使われています。
中学校の屋上、田舎の庭に実るトマト、真夏の公園。主人公が見ている情景とまったく同じものを、自分も見て…
本が好き! 1級
書評数:111 件
得票数:887 票
ものを書いている方が今をどう捉え、それを世間はどう評価しているか知りたくて○○賞受賞作品を追いかけています。
第167回直木賞受賞作品。夜空の星は物語に直接関与せず象徴的に使われています。
中学校の屋上、田舎の庭に実るトマト、真夏の公園。主人公が見ている情景とまったく同じものを、自分も見て…
2012年本屋大賞受賞作品です。読後感が爽やかでまったく古さを感じない作品です。
辞書を編纂する人たちの話と聞いていて、なんとなく重苦しく理屈っぽいかもと思い先延ばしにしてきた。とこ…
第170回直木賞受賞作品です。どこが捉えどころのない印象でしたが、あとからじわじわと沁みてきました。
駅伝部に所属する女子高校生と、どこにでもいる大学生を主人公とした中編が2作収録されている。それぞれの…
第165回直木賞受賞作品です。古代文明と現代の闇ビジネスを結ぶ構成と、精緻な描写に圧倒されました。
どういう結末を迎えるのだろうか。3分の1ほど読んだあたりでの素直な感想だ。南米にかつて栄えたアステカ…
第171回直木賞候補作品です。
東京在住の20代の若者の物語。 子どもの頃から課題を見つけ、自らの能力で解決していくという、課…
第165回直木賞受賞作品です。伝記と小説の間ぐらいのテイストでしょうか。
江戸時代末期〜明治時代に活躍した画家、河村暁斎の娘、暁翠の半生を描いた作品。偉大なる父の後継者であり…
第171回直木賞候補作品。タイトルの「あんた」は誰のこと?
当短編集では「トリアージ2020」が秀逸。悪阻とコロナ禍のなかで主人公は孤独感に苦しみながら、終の住…
休日に軽めのミステリーを読みたい方におすすめの一冊です
前作の「#真相をお話します」に続く短編集。前作では長編小説でもいけるんじゃないかと思えるほどのネタを…
2023年このミス第一位「爆弾」の続編です。
犯人の意図がわからず先が読めない展開や、長々と妙な理屈を並べて相手を動かす人物の造形は健在。このシリ…
第68回江戸川乱歩賞受賞作品。作者の荒木さんは23才。史上最年少での受賞だそうです。
2ヶ月後に小惑星が地球に衝突し、人類が滅亡するという設定のもと、なぜか自動車教習所に通う主人公と彼女…
第70回江戸川乱歩賞受賞作品です
Kポップ系人気アイドルグループのメンバー大峰がたったの3ヶ月で肉体改造に成功し、ボディビルのコンテス…
昭和時代の全日本プロレスを無性に観たくなり、その流れで読んでみたら当時のワクワクが蘇りました。
昭和時代の男子中高生とプロレスは切り離せない。馬場、鶴田、天龍、長州、三沢、推しは違えどもワクワクし…
少子化対策について論点が整理されています。岸田政権が参考にしたそうです。
自分が生きている時代において、これほどの少子高齢化が進行するとは思っていなかった。団塊の世代の高齢化…
第171回直木賞受賞作。短編集。スラスラ読めます。
タイトルのツミデミックは、罪とパンデミックを合わせた作者の造語。新明解国語辞典で「罪」を調べると、「…
大正末期の大阪船場。この舞台設定にワクワクが止まりません。
序盤に主人公の妻が亡くなる。事故による怪我が悪化したとは言え、円満な夫婦生活だった。ところがなぜか妻…
成瀬ファンには大満足の一冊。京大受験の日に、野宿を試みるユーチューバー受験生を自宅に連れ帰る章がお気に入りです。
前作 は成瀬と関わりのないサブストーリーが挟まれていたけれど、本作は100%成瀬に寄っていてファン…
高校を舞台とした頭脳バトルゲーム。ありがちな恋愛要素がない点、好感が持てました。
射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。平穏を望む彼女が日常の中で巻き込ま…
文庫本表紙の少女の口元が帯で隠されているのは、偶然ではないようです。作中で執拗に強調されていますが、そこまで重要な設定なのか少々疑問が残りました
主人公と妹が双子であること、主人公の回想シーンが実は妹のものだったなど、古典的なトリックが使われてい…
無人島に3つ持ち込んだアイテムを活用して、生き残りを目指すクローズドサスペンス。序盤の期待値が高かった分、後半淡白に感じたかも。
タイトル通りに「無人島」で「行き残るために」戦う作品。このテーマは古今東西、散々書かれてきた。さて令…
尖閣諸島についてモヤモヤしている方におすすめです。関係者が存命のうちに史実を残しておくことが、次の世代への責任であると思いました。
なぜ尖閣諸島は日本の領土なのか。その根拠を聞かれても、ほとんどの日本人は答えられないのではないか。私…