燃料電池と水素エネルギー
本の紹介としては、ちょっと看板に偽り有りの部分があると思う。「燃料電池と水素エネルギー」というタイトルで、帯には「21世紀は水素の時代だ!」と書いてある割には、燃料電池の構造や技術に関しては本の1/4程度しか割かれていない。 ただ、それを余りある程、燃料電池の周りを取り巻く環境に関しては、考察が多く面白い。コストの予想や、普及度、環境問題への取り組み等の考察は今後来るであろう燃料電池の時代をザックリと把握するのには丁度良いサイズと内容だと思う。
本が好き! 3級
書評数:8 件
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本の紹介としては、ちょっと看板に偽り有りの部分があると思う。「燃料電池と水素エネルギー」というタイトルで、帯には「21世紀は水素の時代だ!」と書いてある割には、燃料電池の構造や技術に関しては本の1/4程度しか割かれていない。 ただ、それを余りある程、燃料電池の周りを取り巻く環境に関しては、考察が多く面白い。コストの予想や、普及度、環境問題への取り組み等の考察は今後来るであろう燃料電池の時代をザックリと把握するのには丁度良いサイズと内容だと思う。
面白いのは一つ一つの項目に電子顕微鏡で見た写真が掲載されていて、ミクロの世界という視点からも昆虫達の生態を伺う事ができるという点。これは今まで無かった事かも、面白い。ただ、私だけかもしれないけど、昆虫の細かい毛とかを見ると微妙に背中の辺りがゾワゾワして痒くなる気分になるときも多々ある。虫が嫌いな人はちょっと厳しいかもしれないなぁ。
電池の歴史を乾電池から最新の太陽電池、レインボーセルなんかも紹介されている。面白いのは自分での簡単な作り方まで紹介されている所。 思わず、自分でもレインボーセルも作りたくなってしまう。色素が必要になるのだが、焼肉のタレなんかでも出来るそうだ。ちょっと笑ってしまった。
今まで読んだ自己啓発本には良い事を書いていようがいまいが、読者の選択の余地は無いのだ。ちょっと大げさな言い方をすれば「これをこう考えて実行してみよう」と一方向でしかない。自分で何か選択するような部分は皆無である。 この本は、章立てをしてカテゴリーのように分けて説明はしているが全ての項目が独立している。つまり、どれかの章が自分に合う、もしくは向いている!と思った場合はそれを実行してみればいいのだと思う。多分、考え方の基本を読者の分からせるよりも、徹底的にHow to を抱き合わせにする事で、それが実現されているのだと思う。 ただ、弱点もある。How to にこだわっているからこそなんだが、この本が5年後読まれるか?と問うてみるとそれはほとんどの確率でありえないと思うのだ。How toが陳腐化しているはず、もしくは新しいHow toが出てくる可能性が高いからだ。
歴史の授業でメソポタミア文明と教えられたシュメール人の文明。読みすすんでいくたびにもれなく「現存見つかったものの中で最古の○○」というのが枕言葉に付く。 紀元前3000年で、エジプトのピラミッド時代より古いのだからしょうがない。まさにタイトル通り5000年前なのだ。本書はかなり帯に書いてあるような煽り文章とは程遠く、淡々と進んでいくのだが、一つ一つが淡白に書かれているからこそ驚かされる。また、写真や想像図などが非常に多く、文章的なアピールよりもどちらかというと絵本的な驚きが大きいと思う。
全体的に、クロワッサンが出しているせいなのか良い意味で詳細に書かれていないので軽い気持ちで試すには丁度良いと思う。大体ツボの本ってだけでなんだか東洋医学の薀蓄とかから始まると逆に引いてしまう。 中でも、「15の特効ツボを、しっかり覚える」というページで、お気軽に試せるツボが15個厳選されているページがステキだった。値段的にも1000円以下で買えるムックなのがお気軽感がある。
冷静に分析する事がなにより大事という事である。 面白いのは、事件に巻き込まれていく被害者と加害者の心理を段階的なフローチャートに纏めている部分(p74辺り)。段階としては三つあるらしく「怒り(Anger)」「敵意(Hostility)」「攻撃性(Aggressiveness)」、言葉だけだと日常生活にはあまり関係の無いように思えてしまうが、引き合いに出される例を併せて読むと非常に納得してしまう。誰しもが感じる感情である。 日照権や、公害ではとっさの狂気の事件には発展する例が少なく、なぜ騒音のみがとっさの狂気に走らせるのかの解説は予想も含めて大胆に行っており、どれだけ人が自分の中の心理に陥りやすいかを警告しているようにも読める。 ただ、著者自身も書いているようにこの本はハウツー本(How to)ではない。騒音に関しての防止方法や対処方法等の記述は少ない。しかしそれを差し引いても自分の住んでいる住居というものを省みずにはいられなくなる本である。
CGMと聞かれても「ハテ?」と思うクチだったので流れとして説明されると非常に分かりやすかった。ちなみにCGMは(Consumer Generated Media)の略で要するに消費者、利用者の作り出したコンテンツ(メディア)という意味らしい。掲示板のコメントからブログの記事とかもこれに入りますな。 次の新しいサービスを考えるために、今を踏みしめるのも大事だと思う。そのための良い参考書になるのじゃないだろうか?サイズとしても1〜2日程度でサクッと読めてしまう。