庭
人間の営みのなんと滑稽なことか
だれも触れないけれど、人は人生からこぼれないように、その不思議に気づかないように努めて生きている。そ…
本が好き! 4級
書評数:13 件
得票数:97 票
本を途切れず読み続けて年を取りました。
1週間に2冊脳みそに本を読ませたいと思っています。
人間の営みのなんと滑稽なことか
だれも触れないけれど、人は人生からこぼれないように、その不思議に気づかないように努めて生きている。そ…
おばあちゃんの抱え続けた思念がはじける。
高校を出て進学も就職もしていない茜は、孤独な老婦人ソヨミと添い寝するアルバイトを始める。 劣等感を…
なめんじゃねえぞコラと胸ぐらを掴まれました。
作者の身体の感覚が文章にほとばしるように伝わってくる。とても痛い。全身が覚醒する。 自由に動けない…
歪められた真実と、真実を正そうともがく片隅の人達。
実在の冤罪事件を元にして書かれた小説です。 作者はこう言っています。『こんな事件を調べていると、こ…
1919年から1947年のアメリカで生まれたアンソロジー
柴田元幸さんによる翻訳編集のアンソロジー。期待した通りどの作品も斬新で楽しんで読めました。 作家の…
男と女のどうしようもない魂の暴走
女が心底まで愛した世間のはみ出し物のカズ。 ネクタイをしめて世の中に交わることなど出来ないカズを女…
ひとりの作家の背景にあるものが細やかに細やかに描かれている
作者の子供の頃のこと、家族との小さなエピソードが日記のように綴られている。 とてもささいな出来事の…
やさしいなんて簡単には言えなくなった。
どんな人間も誰も傷つけずに生きるのは難しい。 あなたはそのままでいいという言葉も、あなたは良くない…
語り手と作者を重ねて…
登場人物の目線や感覚が自分の肌の間近に伝わってくるような表現がとても好きでした。 温度や匂いがずっ…
素晴らしい日本のホラー小説
作者の物語る才能が炸裂している。 あれの正体を知りたくて読み続けてしまいました。 あれは男性優位…
宇宙人の視点から書かれたような小説
すべての人はなにかの信仰者であり、なにかしらの洗脳をうけて生きている。 読者自身も何かしらの信者で…
現実を列にみせる中村文則的社会風刺
しがらみから抜け出せない人間達。 何のためのしがらみかわからないが、むしろしがらみがなければ生きら…
体からはみ出した言葉
昔話の少し奇妙な場面を濃縮したような世界が展開する。狂暴さの中にユーモアあり。 女性性も多く書かれ…