花と夢
アジア文芸ライブラリー(春秋社)の第一作、チベット発のシスターフッドの物語。現代のラサに生きる悲痛な女性たちの運命をやさしい眼差しで綴った作品。
今、チベット文学が注目を集めている。 『花と夢』はツェリン・ヤンキー初の長編小説で、チベット自治…
本が好き! 1級
書評数:26 件
得票数:511 票
小説、紀行文、詩、歴史関連の本が好きです。
現在は韓国文学をたくさん読んでいます。
アジア文芸ライブラリー(春秋社)の第一作、チベット発のシスターフッドの物語。現代のラサに生きる悲痛な女性たちの運命をやさしい眼差しで綴った作品。
今、チベット文学が注目を集めている。 『花と夢』はツェリン・ヤンキー初の長編小説で、チベット自治…
「1945鉄原」から「あの夏のソウル」へと解放から分断、休戦まで続く半島の混乱。皆んな平等という理想、それはそんなに簡単なものなのだろうか?それぞれが自身に問いながら答えを探す若者たちの未来は?
「1945鉄原」 (イ・ヒョン著 梁玉順訳)の続編となる 「あの夏のソウル」はついに朝鮮戦争へ…
1945、植民地支配からの解放の日。胸を高鳴らせてむかえたその日、鉄原という38度線に近い街で人々は何を夢見たのか?
物語の舞台は朝鮮半島の真ん中、いわゆる38度線に最も近い街、鉄原。 1945という数字は、19…
新連載 言葉と言葉のかくれんぼ
岩波の『世界』4月号。 この号から新しく始まった連載について書いてみました。 韓国文学の翻訳…
きみはいつおとなになったんだろう…きみだって、もとは一人の子どもだった
長田弘さんの散文詩集。 昨年から長田さんの詩やエッセイを読むようになり何冊か読んだものの一つ。 …
お皿の向こうに見える生き生きとした人々の営み、ふるさとの景色がどこか懐かしくあたたかい。
石牟礼道子さんの『食べごしらえおままごと』は、四季折々の食べごしらえを通して、家族や周りの人々のエ…
紫式部が語ったらこんなふうになるのだろうか?今どきの「京ことば」で読む新感覚の源氏物語!
友人が「京言葉で聴く源氏物語」の会に毎月参加していることから 京ことばの源氏物語に興味を持って探…
2000年代初め頃の韓国の風景を58の俳句で綴った黛まどかの俳句紀行。 釜山からソウルまで徒歩で踏破した道のりで出会った人々との出会いと韓国の四季を句にのせて!
先日図書館で偶然に手にした本であった。 恥ずかしながら、俳句には疎くて黛まどかという人を知らなか…
韓国併合に至る混沌とした時代を、実際にあったソンタクホテルを舞台に、冒険活劇を通して若い世代に伝えるYA小説。
「消えたソンタクホテルの支配人」は韓国併合によって、 植民地支配が始まる3年前の1907年に、実…
「吹けよ、あれよ、風よ、あらしよ」と謳い、風を正面から受けても毅然としていた伊藤野枝。彼女を突き動かしたもは何だったのか?
伊藤野枝は生前、繰り返し周囲の人に「どうせ、あたしたちは畳の上でまともな死に方なんてしやしない。 き…
日本と朝鮮半島の歴史と現状をひとつの家族の姿を通して知る…ヤンヨンヒ監督の書き下ろしエッセイ
『ディアピョンヤン』 『愛しきソナ』 『スープとイデオロギー』 在日コリアン2世のヤンヨンヒ監…
数々の歴史小説で知られている韓国を代表する金薫の初の短編小説。死を前に崩壊する妻の肉体と溢れんばかりの生命力を放つ部下の女性とを対置させて人間の肉体の消滅を描く。
韓国語の原文と日本語訳、2言語で楽しむことが出来る韓国文学ショートショートのシリーズ新刊は、歴史長…
たくさんの名文を読み、たくさんの文を書くことが文章力を磨く究極の方法。 名文を通して言葉の表現技法を学ぶ!
文章を魅力的に表現するためのレトリック。 ただ伝達するだけの文章にはそれは不必要であるが 表現の文章…
気楽に作れるコウケンテツ流韓国料理
この本はNHKきょうの料理ビギナーズに連載されたもをまとめたコウケンテツさん初の単行本です。 …
隣国の言葉の魅力や面白さに色んな角度から光りをあて自分も学んでみようかと思わせる誘惑の書がここにあり!
今や韓流ドラマやkpopの影響で韓国語を学ぶ人口は増えている。 冬ソナの時代には中高年の学習者が…
いつもの街歩きで歩数が見えて楽しくなる!
朝日新聞出版から出ている『健康さんぽシリーズ』京都編。 ◉詳細地図で歩きやすい! ◉歩行時間…
本や紙類に対する温かな思いやりを感じながら書籍修繕の魅力にひきつけられ、幸せな時間を持てた。自分の本棚を見直すきっかけにもなる本が好きな人への贈り物。
ソウルで書籍修繕店を営むジェヨンさん。 アメリカの大学院で書籍修繕の魅力を知ったジェヨンさんは、教…
朝鮮の天主教迫害の歴史に翻弄された様々な人々の生の営みを描いた金薫の歴史小説。 映画「茲山魚譜-チャサンオボ-」とは異なる視点から人々の人間模様や生についてより深く考えさせられる作品。
映画「茲山魚譜-チャサンオボ-」の原作、韓国を代表する作家である金薫の『黒山』。 辛酉教獄【し…
喪失感を抱きながら生きる人たちの静かな物語。 季節が巡りゆくように、ひとつの終わりとは新しい明日の始まり。
1970年代生まれの韓国文学界を背負う 人気女性作家ソ・ユミの初の日本語訳作品。 中心となる…
日本古来の和歌を通して日本語と韓国語の三十一文字が紡ぎ出す言の葉の森。二つの言語を行き来してきた日韓の翻訳家の匠の技が光る。
序文にこんなくだりがある。 言語には一種のマジックがある。心地よい言葉は私たちを心地よいところに…