貴方を救う物語です。

　心を狂わせてしまう物語。 　生きる目的になる物語。 　私はあの作家の物語を読むために生きている…

　御守りです。これは私にとって朝が来ても怖くないようにするための。

　人の死に方が書かれているマニュアル。どうすれば死ぬのか、どうやれば死ねるのか。どうやって自殺するか…

　御身は今どちらにいらっしゃいますか。 　御目は今どちらに向いておられますか。 　私は朝と共にあなたがいらっしゃるのを待っております。 　

　アビラの聖女テレサの「詩」は彼女の祈りが集められたものです。本当に説明はこれだけで十分だと思います…

　心の傷は永遠だ。痛みも苦しみも、遠くなっても確かにそこにある。ずっと消えない傷跡だ。

　七年前、真鶴茜は事故死した。あの花火の夜に恩人である彼女に誘われた六人の高校生が、とある廃屋に閉じ…

ファンタジーではなく、日常の端に落ちていそうな不思議を集めた短編集

　魔法とか超能力とか、そういうものは出てきません。でも、何だか日常とは乖離している短編集がぎゅうっと…

愛するもののために傷付きながら闘うことが私にも出来るだろうか。

　史上初の女流棋士を目指す女性を追う物語、と一口に言うにはあまりにも愛と痛み、そして強さに溢れている…

私は彼女の死を看取ったのです。

　最初の項は比較的穏やかな二階堂奥歯の日常が綴られている。そこに垣間見える彼女の思想、そして引力のあ…