ラヴクラフト全集 (1)
「インスマウスの影」がやはり白眉
「インスマウスの影」における恐怖の焦点は、醜悪に退化した人類、すなわち人間と化け物との「あいのこ」と…
投票(17）コメント(0)2020-11-25
書評 （9）
H・P・ラヴクラフト:世界と人生に抗って
特異な怪奇作家の凡庸な評伝、だがしかし……。
再読。小説家ミシェル・ウエルベックの散文における出発点をなす評論であり、個人的には彼の創作にも比肩す…
投票(13）コメント(0)2020-11-19
前立腺歌日記
詩？ 小説？ 闘病記？ そのすべてを踏み越え、すべてに留まる不思議な書物
最初に宣告があった。自覚はなかった。次に除去があった。そのあと束の間の回復を経て、照射があった。冷…
投票(15）コメント(0)2020-11-18
大佐の写真 (1971年) (現代フランス小説)
劇作家イヨネスコの短篇小説集
ぼくには、自分の身のまわりのもののありかひとつ、わかっていたためしがない。それらを捜して、引き出し…
投票(16）コメント(0)2020-11-16
吸血鬼伝承―「生ける死体」の民俗学
「吸血鬼」は血を吸わない
西欧において、東欧・バルカンの土俗的信仰であった吸血鬼が発見されるのは18世紀のことであり、当初は哲…
投票(19）コメント(0)2020-11-15
シンセミア(下)
卑俗な悪徳全部盛り小説
神話的な洪水とともに、悪徳の市・神町の忌まわしい過去が浮かび上がり、町中を有象無象の死霊が徘徊しはじ…
投票(13）コメント(0)2020-11-14
シンセミア(上)
産めよ、増えよ、地に満ちて……。
山形県の長閑な町で立て続けに起きた不可解な事件の裏には、住民たちのどろどろに爛れた情念とずぶずるに絡…
投票(12）コメント(0)2020-11-13
凡庸な芸術家の肖像 下 マクシム・デュ・カン論
凡庸なわたし（たち）のための物語
…主人公の非凡さへの確信こそが、まさしく凡庸さの叙事詩をかたちづくる。 ありきたりな文学史にお…
投票(12）コメント(0)2020-11-12
アメリカの夜
あなたも「特別な存在」になれない
もし仮に「凡庸な芸術家たち」というタイトルのアンソロジーが編まれたとしたら、その巻頭を飾る作品ではな…
投票(10）コメント(0)2020-11-12
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