雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら (角川書店単行本)【Kindle】
雨が降ったら、傘をさすように、こころのケアがはじまったら、心理学が役に立つと思うからです。 (まえがきより)
東畑さんの本は「野の医者は笑う」に続いて2冊目。「野の医者は笑う」は沖縄の様々な胡散臭い(失礼!)ヒ…
本が好き! 1級
書評数:175 件
得票数:2244 票
子どもの頃から本を読むのが大好きです。
忙しくても本を読む時間だけは自然と見つかります。
本好きの皆さんと一緒に、本の世界を楽しめたら嬉しいです。
雨が降ったら、傘をさすように、こころのケアがはじまったら、心理学が役に立つと思うからです。 (まえがきより)
東畑さんの本は「野の医者は笑う」に続いて2冊目。「野の医者は笑う」は沖縄の様々な胡散臭い(失礼!)ヒ…
体力に自信がないウォーキング派と、自信があるジョギング派のように完全に分かれてしまわないように。無理にがんばっても走れるようにはならない!
歩くペースでニコニコできるくらいの余裕を持って走るスロージョギングの考案者である田中先生がその効用、…
最初の1篇を読んで、一度本を閉じた。記されていない登場人物の人生に思いを馳せ、味わいたくなった。とてもそのまま次の物語を読み始める気分にはなれなかった。
平凡で退屈な、時には飽き飽きするような日常の中で、ふと物事が違って見えてくる場面を切り取った12篇の…
このシリーズも12冊目。天天コーポレーション経理の森若沙名子と1つ年下の営業の山田太陽がついに結婚。最近、冠婚葬祭が身近にあり家制度について色々考えていたので、とてもタイムリーな内容だった。
このシリーズも12冊目。石けんメーカーの天天コーポレーションの経理の森若沙名子と、1つ年下の営業の山…
新入社員の幡上君は毎日お弁当を持参する。新たな生活の中でのちょっとした悩み、葛藤、喜び、気づきなど、美味しいお料理と共に綴られる。ちょっと疲れた気分の時、お料理が面倒だなと思った時、おススメ。
お弁当に宇宙を見た、と言ったのは誰だったか。それともそんなこと言った人はいなかったか。私が思っただけ…
「店の名前はポルトボヌール。幸せの扉って意味よ」フルール・ド・セル(塩田に最初に浮かぶ塩の結晶)は甘いものに少しかけると塩気がアクセントになる。人々の人生にフルール・ド・セルがありますように。
いつも他の人のように物事がうまく行かない、居心地が悪いと感じる詩葉35歳。2年ほど続けた派遣の仕事が…
香山先生がシングル女性の老後の懸念事項を自分事として語った本。何かを学んだか、と言われると微妙だが、興味深くあっと言う間に読了。
香山先生がシングル女性の老後の懸念事項を自分事として語った本。 私は配偶者と子どもがいるが、だ…
ルッキズム、破れた夢、すれ違う心、下宿でのトラブル、勘違いした片思いなど、思うようにならない、切ない思いが描かれている。キラキラしていなくてもれっきとした「青春」で、大人から見るとまぶしい。
田舎の県立高校を舞台にした7つの短編。 その高校の在校生、卒業生、下宿のお姉さん、先生など、主人公…
加納朋子さんらしい、ちょっと不思議で、ちょっとシニカルで、結構シビアで、でもとてもやさしい物語。オススメ。(今回生成AI利用の書評も併記してみました)
サヤはお人好しだ。サヤの夫は青信号の横断歩道で車にはねられた。なのにその加害者が土下座して謝ったら、…
ハラハラドキドキ、ちょっと読むつもりが一気に読了。とても面白かった。でもちょっと冷静になると、随分とご都合主義なストーリー展開に思える。ハーレクイン? いや、面白かったんですけどね。
美大を出て東京のインテリアの会社で働いていた美咲。つき合っていた彼氏が父親の死をきっかけに京都で家業…
救急救命センターの副センター長だった咲和子は、故郷金沢で訪問診療医となる。スタートしてみると救急救命とは違う難しさがあった。病気だけでなく、患者とその家族の生活、人生を診る必要がある。
救急救命センターの副センター長だった咲和子は、ある晩の救急受け入れ判断の責任を取って、定年を少し残し…
ちょっと人前では読みにくく、またカレー沢薫さんの本を結構気に入っている、と言うのは自分の品位を落とすようで(失礼!!)気が引けるのだが、でもなかなか面白い。密かに読んでみることをオススメ。
treeという講談社の運営しているサイトを知っているだろうか? コロナ禍の時に、人気作家の人々が毎…
「ああ言えばこう食う」(1998年)で大笑いしたのも今は昔。私としては久しぶりに読んだ2人の往復エッセイ。今回もニヤッとしたり、ふふっと思ったり、大笑いしたり、大忙し。
「アガワさん」と「ダンフミ」の往復エッセイ。 「ああ言えばこう食う」(1998年)で大笑いした…
同級生の5人。人生、それぞれ山あり谷あり。還暦過ぎての再会はまた感慨あり。近代史の片隅に住む人々の姿が興味深い。
昭和30年3月3日生まれのヤヨイ。平凡な家に生まれ、平凡な容姿。 タカユキはヤヨイのお隣さん。こち…
ニャオくん3歳(ネコ)とヨウくん6歳(ニンゲン)、仲良しな二人のかわいい物語。 最初写真集かと思った。でもよく見るとなんと絵だった。耳の内側の毛の一本一本まで超リアル。柔らかそうな質感まで伝わってくる。
今の私の推しは伊豆にある保護猫カフェ。そこには30匹ほどのネコがいる。オーナーさんの愛情が深く、猫た…
主人公の肖像彫刻家の正道を取り巻く人間関係が興味深い。さらに謎解き、不思議現象、サスペンス的な要素も組み込まれ、さすが篠田さん、飽きさせないストーリー。
少し前のニュースで、最近銅像が持ち去られる事件が増えていると読んだ。「銅像」としての価値ではなく、銅…
モモヨ90歳。上京して念願のパンダを見た。もう一度見るには、再度列の後ろに並ぶ必要がある。「私は年寄りだ、私は年寄りだ」と念仏のように唱えながら、列を逆行してズルしてもう一度見ようとする。
モモヨ90歳。 パンダを見たいとひとり上京し、念願のパンダを見るものの、すぐに通り過ぎてしまう。も…
ちょっとした人生の一部分を、ワインを小道具に描く短編集。 さすが直木賞作家ばかりなだけあって、どの短編もお見事。 どれも気が利いていて、よいワインを飲んだ後のような余韻を残す。
『6人の直木賞作家が贈る、芳醇、至高のアンソロジー』 「父の手」石田衣良ー岩の原ワイン 「ト…
メリーさんのノンフィクションというより、メリーさんの伝説を追う筆者のドキュメンタリーだ。八方塞がりのように思える局面をどう打開していくのか、それが知りたくてページをめくった。
白塗りの娼婦メリーさん、その存在を知ったのは「横浜ローザ」という劇だったと思う。劇を見たわけではない…
後期高齢者としての日々の心構えと工夫を綴った本。「老い」をどう過ごしたらいいか、誰かからアドバイスが欲しい人には、きっと心に響くヒントが見つかるだろう。
誰にとっても初めての「老い」。 高齢の両親のサポートをしている今、自分もいつか老いることを実感してい…