愛しの座敷わらし
それぞれに問題を抱えギクシャクしていた家族が、とあるきっかけにより徐々に絆を取り戻し、ついでに問題も解決してめでたしめでたし――という、かなり王道なお話。それがこんなに面白いのは、荻原浩が書いたから。
物語じたいは、なんてことない。 荻原浩の作品にはそういうのが多い。 それなのに読み始めた…
本が好き! 3級
書評数:6 件
得票数:8 票
読書は今のところほとんどが小説です。
「内容を楽しむ」のももちろんですが、
「文章を味わう」というのも私の中で欠かせない楽しみ方のひとつです。
心がゆさぶられるような文章を発見したときの喜びを、少しでも多くの方と共有できればと思いマス(・v・)
それぞれに問題を抱えギクシャクしていた家族が、とあるきっかけにより徐々に絆を取り戻し、ついでに問題も解決してめでたしめでたし――という、かなり王道なお話。それがこんなに面白いのは、荻原浩が書いたから。
物語じたいは、なんてことない。 荻原浩の作品にはそういうのが多い。 それなのに読み始めた…
これほどまでにあっけなく、一瞬で、わたしの生き様を変えられた本にも、人にも、今まで出会ったことがなかった。片付けするだけでいいなんて、なんなの。これは、ガチで、人生変わる魔法の本です。
恥をしのんで書きますと、わたしの部屋はいわゆる汚部屋です。 ここでレビュー書いてるくらいなので本が…
消防士の視点から見る、火事がらみの様々な親子関係。少し視点を変えるだけで、ありふれたテーマや主観的にしか捉えられなかったテーマが色鮮やかに、全く異なるものとして浮かび上がってくる。おもしろかったです。
「鎮火報」の続編。 いまいちやる気のない若き消防士が、事件を経て、ちょっと成長した、その後の物語。…
警察官の小説は星の数ほどあれど、消防士が主人公の小説ってなかなかに少ないと思うんです。それだけでも貴重な一冊なのに、中身もガッツリ消防士、とても詳しくて細かくて、そしてリアル。…なだけに、それ以外の「リアルでない部分」が、ひたすら惜しい。
この本を読んでいて「いいな」と思ったのは、必ず物事の両面、表と裏をきっちりと描いてくれるところと、…
現在のフランスの通貨も、アメリカの首都さえ知らないストリートチルドレンの男の子。貧しいけれど真っ直ぐな少年が、ない知恵を振りしぼり、ずる賢い金持ちたちの鼻を次々と明かしていく痛快な物語――と、単純にはいかないところが、おもしろい。
「スラムドッグ$ミリオネア」という映画が、ちょっと前に世界中でたいへん話題になりました。 クイズ番…
「人を殺してはいけない」という当たり前の常識が、あっけなく崩れてしまった。それでも、やっぱり、人を殺してはいけないと――私は、どうしても思えなかった。娘を殺された父親の思いが、その衝動が、心のかなり奥深いところまで突き刺さった。
衝撃のストーリーでした。 救いようのないほど暗く、重い気持ちになります。 「これでいい」「これで…