福祉を食う―虐待される障害者たち
福祉の特性を利用して障害者たちから搾取をしている者たちは、福祉を行なってすらいない、それどころか福祉を後退すらさせているため、「福祉『で』食う」のではなく、まさに「福祉『を』食う」者たちなのだ。
仰々しい大義名分の下に卑劣な搾取を行うということは今に始まったことではないが、福祉の世界では、それが…
本が好き! 4級
書評数:11 件
得票数:22 票
読書におけるモットーは「趣味としての歴史と数学、暇つぶしの古典」です。主に経済学、歴史、福祉に関する本をよく読みます。最近は生物学、心理学にも興味が湧いてきており、積読が続いて困っている次第です。
福祉の特性を利用して障害者たちから搾取をしている者たちは、福祉を行なってすらいない、それどころか福祉を後退すらさせているため、「福祉『で』食う」のではなく、まさに「福祉『を』食う」者たちなのだ。
仰々しい大義名分の下に卑劣な搾取を行うということは今に始まったことではないが、福祉の世界では、それが…
計画的偶発性理論は「個人のキャリアはその8割が『予期しない偶然の出来事』で形成される」ということを実証分析によって証明している。やるべきことは「チャンスを逃さないこと」だ。
この本をそこらのやっすいHOW TO本と一緒であると考えてはいけない。計画的偶発性理論は「個人のキャ…
時の運命によって理不尽な目に合うこともあるし、集団心理に脅かされることもある。さらには自分が正しいと思い続けていたことがひっくり返されることもある。それでも学び続けなければならないのだなと思った次第。
大学5年目を迎え、読み返した。前回読んだのは大学入学時だった。四年間でこうも読み方が変わるのかと思う…
彼の洞察力の恐ろしさはその知識の量だけでなく、今の時代にも通じる「普遍性」であると思われる。今日言われる「社会の格差」も彼の言葉を見れば「うーむ…」と納得せざるをえなくなってしまうのである。
恐ろしく鋭い洞察力と皮肉めいた彼の文章を前にすると「経済学も芸術に近いな」と思わされる。彼の洞察力の…
この著者で最も重視していたのが「依存効果」の部分である。消費者主権の時代は終わりを告げ、ほとんどの先進国は「ゆたかな社会」になっているのである。
卒業論文に関わっていたこと、そして以前から気になっていたこともあり再読。この著者で最も重視していたの…
実に鋭い言葉で織りなす著書はとても刺激的だが、その言葉には曇りがない。短い時間の中で良書を探し出し、読むというのは中々大変な作業であるが、改めて「古典を読まなきゃっ」と思わされた。
「世の中の正しさを知りたければ古典を読め」と言ったのは私の人生の中では予備校の現代文の先生であった。…
全体の経済史、ならびにアメリカの経済史についてまとめられたマンガである。これを読むと改めて歴史は「ストーリー」であると実感させられる。
医療現場における「トキメキ」を作り出すことによって医師を増やしていこうという取り組みは独特であると感じたとともに、これに伴い、医師の待遇について実質的な改善がなされるべきであると思った。
日本の「医療崩壊」問題に対し、医師である著者が「医療再生」に向けて日本医療の問題を指摘し、実際に対策…
「ヘンテコノミクス」とは彼らからみた行動経済学のことなのか、はたまた逆に伝統的な経済学のことなのか、闘いは今なお続くのだ。
「人間は合理的であるか?」という問いに対して、あらゆる学問が答えを導き出すことができるであろう。しか…
「人としてどうあるべきか」と問われると、身構えてしまうが、人としての生き様や哲学はふとしたところに現れる。その小さな小さな積み重ねが、「その人」を作り上げていく
名著。「人としてどうあるべきか」と問われると、身構えてしまうが、人としての生き様や哲学はふとしたとこ…
この仕事をしていると、「優しい人たち」というイメージではなく、日々の生々しさにヤラレテしまうことがある。それは相手の生々しさというよりも、まなざしを通して映し出される自分自身の生々しさなのだと思う。
「一人夜勤してると思うことあるよ。『誰か喋ってくれねぇかな』って」。同僚が言った。この仕事をしている…