蹴れ、彦五郎
歴史の表舞台に主役として採り上げられない人物に焦点を当て鮮やかに浮き彫りにする。 全体を通して、常識的な途とは異なり自分の大切なものを守り通した人物像を浮かんでくる。
戦国の世にあって先祖の名声に拘らず、最期に信長に意地を見せた上、駿河今川家の命脈を守る事を選択した彦…
本が好き! 1級
書評数:735 件
得票数:3508 票
ミステリー特にマイクル・コナリー、ジェフリー・ディーヴァー等を中心に読んでいます。障碍のある人に関する書籍にも惹かれてしまいます。
歴史の表舞台に主役として採り上げられない人物に焦点を当て鮮やかに浮き彫りにする。 全体を通して、常識的な途とは異なり自分の大切なものを守り通した人物像を浮かんでくる。
戦国の世にあって先祖の名声に拘らず、最期に信長に意地を見せた上、駿河今川家の命脈を守る事を選択した彦…
5人の女性を縦糸に、クマオと名付けられたユキを横糸に物語は織られており、先生を除く4人の女性とクマオがどうなっていくのかは、読者に任されている。
4・5歳の男子が、ショッピングセンターで保護されたニュースが流れる。 出産直後の嬰児を捨てた震災P…
南北朝の争いが風雲急を告げる中楠木正成の息子多聞丸と呼ばれる正行にも、どちらにつくことで楠木党を存続できるか、決断の時を迎える。
楠木正成の息子多聞丸と呼ばれる楠木正行は、父の湊川での死後楠木党を統べている。 生前の父から残され…
タワークレーンが崩落しオペレーターが殉職する衝撃、テロリストの犯行声明と、公営住宅建設を要求する連続テロ予告と冒頭から心を掴まれる。
ニューヨークで、タワークレーンが崩落し最期まで被害を最小としようとしたオペレーターが殉職する衝撃の場…
痛ましい事故を起こし憔悴したはな子を立ち直らせた飼育員山川清蔵と後にはな子を担当した著者が書いたはな子への愛溢れる実像を描いた物語。
タイで生まれた、アジアゾウのはな子は1947年上野動物園に到着、1954年井の頭自然文化園に引っ越し…
天草出身の志万は、浅草で「志万田」という小料理をだすカウンターと小上がりだけの小さな店を開いている。
天草出身の志万は、浅草で「志万田」という小料理をだすカウンターと小上がりだけの小さな店を開いている。…
北野大茶会・刀狩り・太閤検地・大瓜畑遊び・醍醐の花見という、施策・イベント五つの物語それぞれが、独立した小説として成立する完成度を持った上で、全体として壮大なストーリーを紡ぎ出す作者に感動する。
秀吉の政権下で行われた「北野大茶会」「刀狩り」「太閤検地」「大瓜畑遊び」「醍醐の花見」という、施策・…
八代将軍吉宗の嫡男家重は、周囲の誰も理解できない発語の不明瞭・右半身の麻痺・頻尿などの障がいを持って生まれた。
八代将軍吉宗の嫡男家重は、周囲の誰も理解できない発語の不明瞭・右半身の麻痺・頻尿などの障がいを持って…
ニューヨーク・東京・パリで開催されたマラソンをテーマに,三浦しおん・あさのあつこ・近藤史恵と気鋭の三人が書いた作品
ニューヨーク・東京・パリで開催されたマラソンをテーマに,三浦しおん・あさのあつこ・近藤史恵と気鋭の三…
平家物語を源氏側から語る常識的なものから、著者は平家側の視点で語る独自性を発揮している。
京に疾風の勢いと騎馬を駆使する強力な戦力を擁する義経の軍勢が入り、木曽義仲を追い落とし討つところから…
平知盛は、平清盛の四男ながら若い時からだが丈夫でなかったことから平氏の中では重要な位置を占めていなかった。
平知盛は、平清盛の四男ながら若い時からだが丈夫でなかったことから平氏の中では重要な位置を占めていなか…
世界水準として活躍した4人のトップアスリートは、過去に当時の技術では見つからなかったドーピングを経験していた。
世界水準として活躍した4人のトップアスリートは、過去に当時の技術では見つからなかったドーピングを経験…
貧乏長屋の住人、棒手振りの八五郎・隣に住む浪人雲井源次郎・十九歳の娘浜乃と父親の藤四郎・大工の親方辰三等は貧しいながら互いに助け合いながら平穏に暮らしていた。
深川佐賀町の貧乏長屋の住人、棒手振りの八五郎・隣に住む浪人雲井源次郎・十九歳の娘浜乃と父親の藤四郎・…
公儀隠密で伊賀組始まって以来の鬼才と言われた坂入十蔵は、ある出来事を機会に隠密を抜け、江戸市井の寺子屋の師匠となる。
公儀隠密で伊賀組始まって以来の鬼才と言われた坂入十蔵は、ある出来事を機会に隠密を抜け、江戸市井の寺子…
近代日本画家の奇才川鍋暁斎の娘とよ(川鍋暁翠)が、父や兄(川鍋暁雲)との愛憎・葛藤の中画業を続けていく姿を描いている。
近代日本画家の奇才川鍋暁斎の娘とよ(川鍋暁翠)が、父や兄(川鍋暁雲)との愛憎・葛藤の中画業を続けてい…
今村翔梧ファンには、嬉しい一冊だろう
オール讀物などの連載・「羽州ぼろ鳶組」シリーズ等の自著を語った・作者が過去に読み読むことを勧めた時代…
旗本蒔坂家の参勤道中は、信濃下諏訪を出立し予定の11宿の残り4宿の内江戸入り前夜に宿泊する桶川を目指す
旗本蒔坂家の参勤道中は、信濃下諏訪を出立し予定の11宿の残り4宿の内江戸入り前夜に宿泊する桶川を目指…
江戸時代末期、西美濃・田名部を領分とする旗本蒔坂家の参勤道中御供頭を代々勤めてきた小野寺家の一路は、父の急逝による相続により道中御供頭を担うことになる。
江戸時代末期、西美濃・田名部を領分とする旗本蒔坂家の参勤道中御供頭を代々勤めてきた小野寺家の一路は、…
平清盛が栄華を誇っていた時代の京、小殿と二つ名を持つ盗賊の頭領は貴族などから宝物を盗みまくり手口の鮮やかさから高名となっていた。
平清盛が栄華を誇っていた時代の京、小殿と二つ名を持つ盗賊の頭領は貴族などから宝物を盗みまくり手口の鮮…
著者が自作「一路」の舞台中山道を巡り綴る。 読んで中山道を踏破したくなる人もいるかも知れない。
著者が自作「一路」の舞台中山道を巡り綴る。 中山道への誘いというエッセイ、「一路」のあらすじ紹介…