ロシア中世物語集





『イーゴリ軍記』も収録のタイトル通りの本
本書は、タイトルが示す通り、ロシアの中世の物語(年代記・聖者伝・自叙伝・宗教説話・叙事詩と軍記物語・…

本が好き! 1級
書評数:38 件
得票数:427 票
ただのブックアディクト。作家の文体に関心がある文体バカです。書評について勉強させていただいております。
つまらない本については書かないので、全てがおススメの本になります。書いたものは随時アップデートします。
のちに残るような本の感想をだらだら書き連ねます。時差の関係で変な時間に投稿します。





『イーゴリ軍記』も収録のタイトル通りの本
本書は、タイトルが示す通り、ロシアの中世の物語(年代記・聖者伝・自叙伝・宗教説話・叙事詩と軍記物語・…



水槽に垂らした墨汁の一滴は、水の中をじわじわと立体的に広がってゆく。それが海底火山噴火だったとしたら?
カナリア諸島で発生した海底火山噴火が及ぼす、地球上をかけめぐる影響について書かれた物語。 一種の壮…


この世界は「ぐるぐる」で成り立っている
「生々流転」ならぬ「生成流転」と銘打った本書のタイトル。副題は気にしないでいい。 本書を読んで、ま…





子どもをバイリンガルにしたい!赤ちゃんはいつ頃から単語の区別ができるようになるの?といった疑問に応えます。
赤ちゃんの言語獲得をめぐるスリリングな物語 我が家のこどもは、3歳児の時分に、帰宅するとき決ま…




夏バテの味方、そうめんに神様がいた!? ペットの神様もいる!日本神話入門にも。
本書は、八百万の神々のいる日本にフォーカスを当て、四季折々のイベントと、神々を結び付け(これが工夫さ…


これは恋愛小説ではない。一種の実験小説だ。
本書のタイトルで誤解しそうになるが、本書は、脳死・臓器提供・臓器移植をテーマにした小説である。 …





グルメエッセイのほぼほぼ元祖
これは、中公文庫から出ていた2冊の合本である。 だから、本来ならば、2冊、それぞれの書評を書くのが…





山田風太郎版、「白波五人男(弁天小僧)」。山田風太郎の手にかかると、名歌舞伎(黙阿弥作)が、壮大な伝奇小説へと変容する。
歌舞伎に、白波もの(盗賊もの、盗人もの)があり、「白波五人男」は「知らざぁ言って聞かせやしょう~」の…





売れないから絶版になるのではない。
A・デュマの『ダルタニャン物語』(全11巻)を復刊させた、復刊ドットコムや(株)ブッキングの社長の物…





ソーントンの『フローラの神殿』をポケットに
木下杢太郎の『百花譜』について書いた勢いで、植物画といえば、『フローラの神殿』は外せないということで…





医師にして作家の木下杢太郎による植物図譜
鴎外しかり、杢太郎しかり、北杜夫などなど、医者であり(医師免許を持っているという意味)、同時に文学者…





1988年初版だが、今でも通用する(フランス哲学中心の)「現代思想」を「読む」本。パラパラ読んでいくのがおススメ
分厚い。本書は分厚い。鈍器本ならぬ、鈍器新書本だ。 編者の今村仁司がいうには、普通の新書3冊分…





ケストナーが処方する、読む「救急箱」の中のクスリ
本書は、『点子ちゃんとアントン』『ふたりのロッテ』などで高名な、エーリッヒ・ケストナーの詩集だ。 …





中国の怪異譚、幻想譚、ふしぎな話を集めた本。柴田天馬の原文重視翻訳がおもしろい
中国の鬼神、神仙、妖怪、おばけなどが跋扈する、怪異譚集成である『聊斎志異』の翻訳はあまたあれども、本…





デカルトが目指した文体を、日本語にそのまま移したのではないかと思われる訳。です・ます調の方法叙説(序説)!!古典新訳の先駆けか?
デカルトについては多言を弄するまでもない。cogito ergo sum.私は考える、ゆえに、私は存…





運(運勢、仕合はせ)は勇敢な者を援ける。(しもーにでーす) 呉茂一による、ギリシア・ローマ(ラテン語詩)抒情詩の決定版。
本作品は、ギリシア(以降ギリシャ)文学の泰斗、呉茂一が折々につれ翻訳したものの集大成である。 この…





『現代の精神鑑定』とセットで読みたい、日本の重大事件の精神鑑定書を集めたもの。精神医学、法曹界の人間、「人間」の闇に触れてみたい読者におススメ
豪華執筆陣による、1936年(昭和11年)から1970年(昭和45年)までの事件を取り上げた精神鑑定…





耳目を集めた「事件」の精神鑑定書を集めた本。みすず書房の『日本の精神鑑定』の続編。精神科医、法曹人、犯罪小説に関心がある人におススメ
世間を震撼させた事件というものがある。曰く、「犯罪は時代を映す鏡である」(編者まえがきより)である。…





詩人、泣菫による、軽妙洒脱なエッセイ集。新聞連載のエッセイなのでつまみ読みに最適
今ではあまり読まれない詩人、薄田泣菫による、新聞連載の短文エッセイ集。 岩波文庫にも収録されて…





野上弥生子が翻訳したという事に意味がある本。夏目漱石の推薦文みたいなのあり。
原書は、トマス・ブルフィンチが、ギリシャ・ローマ神話を体系化して読み物として書き上げたものである。詩…