コマンド・カルチャー -米独将校教育の比較文化史
軍事国家のリベラルな士官学校(ドイツ)と、民主主義国の非民主的な士官学校(アメリカ)の対比がおもしろい。
貴族の子弟を軍事専門家にするために発達したドイツの士官学校には、特権階級同士の自由な意見交換があった…
本が好き! 4級
書評数:8 件
得票数:34 票
米育ち、ICU卒。政治学と国際関係論、歴史学に関心があります。 感じたことは書かないと残らないから、細切れでも書きます。
軍事国家のリベラルな士官学校(ドイツ)と、民主主義国の非民主的な士官学校(アメリカ)の対比がおもしろい。
貴族の子弟を軍事専門家にするために発達したドイツの士官学校には、特権階級同士の自由な意見交換があった…
20世紀最大の小説と素晴らしい翻訳。
大戦と全体主義とナチズムの暴力が吹き荒れた時代に埋葬もされず人間性をはく奪された人々がいた。グロスマ…
ア・ボーイ・ミーツ・ア・ガールの傑作。
疾走感のある文章がいい。コリアンジャパニーズの高校生が差別に知的に対処し、自分の人生を生きようとする…
村上春樹による実験的な小説。
かつての村上春樹は内面の折りあいを上手くつけ、他人も傷つけないが自身も傷つかない青年の浮遊感を描いた…
当代随一の科学ジャーナリストのサイモン・シン(Simon Singh)によるすばらしい一冊。
「フェルマーの最終定理」という語感にびびるような私にも数学の魅力を狂おしいほど伝えてくれる。この一冊…
忌み嫌った自分を捨てたとき、人は自分が懐かしくなる。
自己とはなにか。「こんな自分でいいのか」と模索し、キャリアデザインし、アイデンティティを決定する。し…
上質な小説のようにおもしろい。国家や様々な主体がどのように麻痺し、あるいは機能しながら避けられた戦争に走ったのか。その筆致はNYTが賞賛したように一級のstoryでありhistoryである。
ドイツに開戦の責任を見いだす従来の見方とは異なり、大セルビアの夢想に囚われたバルカン諸国の不穏な情勢…
ハプスブルクの王子の数奇な運命。
ハプスブルクの王子の数奇な運命。ナショナリズム、ナチズム、スターリニズムに共鳴と裏切りを演じながら「…