ドイツ人が語る ドイツ現代史

戦後からの直近までのドイツ史を読む
「成功を収めた」「うまくいった民主主義」と語られてきたドイツ連邦共和国。本書はドイツ連邦共和国の歴史…

本が好き! 2級
書評数:27 件
得票数:318 票
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戦後からの直近までのドイツ史を読む
「成功を収めた」「うまくいった民主主義」と語られてきたドイツ連邦共和国。本書はドイツ連邦共和国の歴史…

歴史の大動脈を貫くものにスポットライトを当てる
男色の闇における差別や虐待に触れる、と書かれた概要を読み、きっと慎重に書かれた本であろうという期待…




「抜けるような青空」だって?うそをつくな。
近頃の晴天をどう表現するか。「抜けるような青空」と書くことは、書き手が空をじっくりと観察していないこ…




日本語と再度出会う。
格調高い言い回しを日常会話に使うのはかなり勇気がいる。何よりそれらは書き言葉としてのイメージが強い…





三人の女たちの毒々しく不穏で生臭い、けれどもどこか痛快な物語。
結婚したばかりの職場の男に思いを寄せる28歳、作家志望の美玖。彼と不倫をし、奥さんに慰謝料請求されて…





鮮やかに描き出された苦悩と憂鬱。
今年に入って何かと忙しく、小説を読むという行為から遠のいてしまっていた。忙しさが落ち着いてきてきたの…





女であることはもちろん耐え難いことだ。長く続く恐怖、制約、沈黙の強要、警告、愚かで不毛な制約。女は永遠の外国人だ。 (p.197)
『キングコング・セオリー』はフランスの作家、ヴィルジニーデパントによる自伝的エッセイだ。本書はデパン…



難しい!!!が大変でも頑張って読みたいと思える一冊。
本書はキューバの詩人/作家のホセ・レサマ=リマによって書かれた。この本を手に取るまでは彼について何も…




溶け合う現実と超自然。
本書はスペインの作家エルビラ・ナバロによるスパニッシュ・ホラーの短編集である。全体を通して現実と超自…





詩的な文章と独特の世界観。深みに引きずり込まれるような感覚に陥る一冊。
ジョゼ・ルイス・ペイショットという作家についての事前情報は殆ど持っていなかった。強いて挙げるとするの…



ナチス占領後の過酷なフランス社会を描いた作品。
本書はナチスの占領から解放された直後のフランスの小都市ブレモンを舞台としている。ナチスの占領中のフラ…





この身体は、私のもの。
「これは私の身体です。ほかの誰のものでもない。」 至当であるべき考えであり、実際にそうであるように…




書をなぞってみるだけで、人が、時代が、思想が甦る。
[…]書をなぞってみるだけで、人が、時代が、思想が甦ってくるのである。その意味で、書ほどやさしいも…





共感も意外性も感じられる第2回笹井宏之賞大賞受賞作収録の歌集
本書は第2回笹井宏之賞の大賞を受賞した「悪友」を表題作とする榊原紘の第1歌集である。 今回は、…




靄のかかった暗がりを歩いているような気分にさせられる幻想的連作短編集
靄のかかった暗がりを歩いているような気分にさせられる1冊であった。 エンリーケ・ビラ=マタスは…





フランツ・リストが語るフレデリック・ショパン。
表題のように、本書はフランツ・リストによるフレデリック・ショパンについての伝記である。伝記、という…



本当は怖くて残酷な日本昔話
「本当は怖くて残酷」とグリム童話は言われることがよくあるが、日本昔話に「怖い!残酷!」といったイメー…





"人"と"鬼"とを隔てるものとは。
「きれいな心にきれいな体のままで、この檜舞台が踏めるかい」 芸に命を燃やし芝居のためになら何で…

書評を上手く書けずに困っている貴方への一冊。
本書は予備校で現代文の教鞭をとる小池陽慈氏によって書かれた文章の書き方に関する本だ。2部に渡り文章の…





人間にすべての意味を与えるもの。
本書は“時間”というものを様々な分野から横断的にアプローチし、時間との向き合い方について改めて考えさ…