名著を読むさん

本が好き! 1級
書評数：423 件
得票数：1525 票

現在、私たちが文化的な生活を送れるのも、先人たちの知恵と努力の賜物であることは論をまたないと思います。歴史上偉大な人たちの中には自分の考えを書物として残しています。それが名著です。名著を読むことは自分を成長させてくれます。

書評（423）

曳舟の道: 京の豪商、角倉了以・素庵物語

了以にしても素庵にしても難事業に挑むその原動力は、「利益」ではなく「公のため」であった。とにかく、この小説を読んで、偉大なる実業家の執念を見た思いがした。

　「高瀬舟は京都の高瀬川を上下する小舟である。」　これは森鴎外の「高瀬舟」の出だしである。この名…

投票(11）コメント(0)2018-10-02

沖縄はいつから日本なのか学校が教えない日本の中の沖縄史

この本の内容がすべて正しいと私は断言しない。しかし、テレビ・新聞などのように印象操作をしている報道とは違い、豊富な資料を駆使しての記述は説得力がある。

　昨今のテレビ・新聞などのマスコミ報道を聞いていると、その非論理性に辟易するばかりであるが、よく考え…

投票(6）コメント(0)2018-06-21

カラマーゾフの兄弟〈下〉

「カラマーゾフの兄弟」を読むたびに、私はいつも、どんな状況でも人類の未来に光がさすのを見る思いがする。

　ドストエフスキーを読み始めた頃、ドストエフスキー関連の本の中で、＜ドストエフスキー体験＞なる言葉を…

投票(4）コメント(0)2018-06-15

カラマーゾフの兄弟〈中〉

ドストエフスキーを読み始めた頃、ドストエフスキー関連の本の中で、＜ドストエフスキー体験＞なる言葉をよく目にした。

　ドストエフスキーを読み始めた頃、ドストエフスキー関連の本の中で、＜ドストエフスキー体験＞なる言葉を…

投票(2）コメント(0)2018-06-15

カラマーゾフの兄弟〈上〉

「カラマーゾフの兄弟」の主題は＜父親殺し＞と＜子供の虐待＞である。

　ドストエフスキーを読み始めた頃、ドストエフスキー関連の本の中で、＜ドストエフスキー体験＞なる言葉を…

投票(7）コメント(0)2018-06-15

悪霊 (下巻)

ドストエフスキーは「悪霊」で一体何をいいたかったのか。その後読んだ「罪と罰」と較べて「悪霊」はたいへんわかりにくい小説であった。

　私が大学生の頃、内ゲバという新左翼系のセクト同士の殺し合いが行われていた。私の通う大学の学生も内ゲ…

投票(3）コメント(0)2018-06-14

悪霊 (上巻)

私が大学生の頃、内ゲバという新左翼系のセクト同士の殺し合いが行われていた。私の通う大学の学生も内ゲバで殺されたことがある。同じ思想をもった人たちがなぜ殺し合いをするのか、私には疑問だった。

　私が大学生の頃、内ゲバという新左翼系のセクト同士の殺し合いが行われていた。私の通う大学の学生も内ゲ…

投票(9）コメント(2)2018-06-14

罪と罰下巻

＜お若いの。行き場がないということがどんなにつらいことかあなたにはわからないでしょう。＞といった。この言葉は「罪と罰」の1つの主題でもある。

　安普請の学生アパートの狭い一室で「罪と罰」を読み終えたときのあの体が震えるような感動をいまだに忘れ…

投票(4）コメント(0)2018-05-14

罪と罰 (上巻)

安普請の学生アパートの狭い一室で「罪と罰」を読み終えたときのあの体が震えるような感動をいまだに忘れない。そのとき私は20歳になったばかりであった。

　安普請の学生アパートの狭い一室で「罪と罰」を読み終えたときのあの体が震えるような感動をいまだに忘れ…

投票(7）コメント(0)2018-05-14

リベラルの毒に侵された日米の憂鬱

意味不明な言葉をいろいろと叫ぶリベラルだが、彼らの辞書には「国を愛する」、「国を守る」という言葉はないらしい。

　言葉が氾濫している。意味のわからない言葉が堂々と正義漢づらして闊歩している。その最たる言葉がリベラ…

投票(2）コメント(0)2018-05-07

古寺巡礼

仏像の微笑は慈悲の心であり、そして永遠の美であると「古寺巡礼」は教えてくれる。

　仏像を見るといつもあのえもいわれぬ温かな微笑はどこからくるのだろうかと思う。それこそ慈悲の心からく…

投票(8）コメント(0)2018-04-21

氷川清話

「氷川清話」は日本人が「日本を想う」とはどのようなことかと考えさせられる一書である。

　勝海舟が始めてアメリカに行って帰朝したとき、勝は老中からアメリカについて眼についたところを問われた…

投票(4）コメント(0)2018-04-20

レ・ミゼラブル (5)