凡庸な欲望に秘められた“倫理”

　1994年、イタリアで、マスコミを自らの事業の一部に取り込むことで封じ込んだベルルスコーニが首相と…

“死者たち”から「問い続けること」へ～『死者と他者』『弟を殺した彼と、僕。』『父と暮らせば』

　誰もが必ず、死者を持つ。親、兄弟、友達、恋人、夫、そして我が子。死別によって受ける衝撃は大きい。そ…

この世で一冊！詩と俳諧のアマルガム

　 　　「通り雨にげた書林で踏み迷い」 　方向音痴にも程がある？　20年ほど前、母が癌で入院…

私たちの不自由～芥川賞候補作家のデビュー作～

　あみ子の存在の仕方は、そのまま「世間」へのアンチテーゼである。 　実際に、あみ子のような子どもが…