鬼役〈1〉 作者の筆は、江戸の歴史や風俗を鮮やかに浮かび上がらせる。そうした物事の隙間に現れたのが本編の主人公、『鬼役』矢背蔵人介である。主人公とは、物語世界への案内人。江戸への旅がここにある。 作者は江戸の歴史や文化、風習に通暁しているようで、それらを実にいきいきと描いている。言葉選びも…投票(11)コメント(0)2017-06-26