異国トーキョー漂流記
外国及び外国人を通して日本を見ると、よりくっきり明かりが当たったかのように、ニッポンが浮かびあがってきます。 笑って、どこか泣ける,名人芸的1冊です。
アフリカ大陸のスーダンから日本にやってきた盲目の留学生がいます。彼は生まれてから一度も野球を見たこと…
本が好き! 3級
書評数:15 件
得票数:15 票
トイレ本、電車での通勤本、夜寝る前本、病院や銀行待合での暇つぶし本と、つねに数冊を同時進行で読み進めています。ときに内容がごっちゃになって混乱することもありますが、やはり本は楽しい。やめられません
外国及び外国人を通して日本を見ると、よりくっきり明かりが当たったかのように、ニッポンが浮かびあがってきます。 笑って、どこか泣ける,名人芸的1冊です。
アフリカ大陸のスーダンから日本にやってきた盲目の留学生がいます。彼は生まれてから一度も野球を見たこと…
淡々とした青春思い出小説かと思いきや,ところがどっこい、ラスト近くは涙ウルウルでした。ああ,世之介はいい奴だ。
迂闊だった。こんな展開になるとは。 吉田修一は好きで、ずっと読んできたが、この本は、単なる作者の若…
ここにある書き込みを読んでいると、ニッポンていったいどんな国なんだ、と改めて他人事のように思ってしまう。摩訶不思議な無国籍さが、まさにクール。
指を尻にぶち込むカンチョー、 まぶたを一本の指で下にひっぱり舌を突き出すあっかんべー、 ハンカチ…
興味深いテーマですが、まだ研究発展途上のテーマらしく、説得力に欠けるところがありました。でも、左ききの人は自分と照らし合わせて読んでみると、のめり込むかも。
第1章の冒頭の一文がとても象徴的です。 「人間というのは不思議な生き物で,自らが多数派に属すること…
バブル時代の一色伸幸ファンのみなさん、こんな一色さんもあったことを知っておくのもいいかもしれません。
ちょうど社会人として働き始めた80年代の終わりから90年半ば、一色伸幸さんの書くドラマには楽しませて…
壮大な勘違いをしている、文字通りのサプライズ本です。立場が上になると、客観的に自分の行動を見られなくなるという典型的なパターン。人を喜ばせる?いいや、人を喜ばせていると思い込んで、自分だけが喜んでいる。ぞっとしました。
「おくりびと」の脚本を書き、好きだった「料理の鉄人」「カノッサの屈辱」や「ニューデザインパラダイス」…
少年少女を主役にした椰月作品はかなり好き。しかし、最近は大人を主人公にした作品がかなり多く、特に「ガミガミ女とスーダラ男」にはちょっと参りました。再び少年少女を描いてくださいよ。
記憶力のすごさ、も作家のひとつの能力だと思う。 30歳も後半になって、こんなにも中学時代をリアルに…
モノを処分することは、その人とのつながりを一切なくすこと。残された人にとって、つながりのない人のモノはゴミでしかない。なんという悲しいこと。しかしそれが現実。受け入れるしかありません。
孤独死、自殺、他殺など、一人で生命を絶っていく現場に残された品々を整理し、引き取り処分などをしていく…
フツーの人の人生はつまんない?いいや、けっしてそんなことありません。フツーの人の人生も、上原隆のフィルターを通せば、何倍にも輝き始めるから不思議です。
いま小学校ではどうなのかな。 私が小学生の頃は、授業や夏休みの課題図書でよく偉人伝なんかを読ま…
あまりにも有名で読んで気になって遠ざかっていたが、今回改めて読んでみて仰天。なんだこの面白さは!ロングセラーの訳が分かったような気がします。
もしかして、もしかすると、自分は過去、夏目漱石の「坊っちゃん」を読んでいないのでは。 読んでいたと…
もしももし、自分がTSUTAYAの店員で、お客さんが「ローマの休日」を借りようとパッケージを持ってカウンターに現れたなら、こう尋ねるかもしれません。 「もしかしてお客さん、金城一紀の『映画篇』読みました?」
この作家の物語り方(ものがたりかた)は、とてもステキです。 ゾンビーズシリーズにしろ、「対話篇」に…
たしかに存在しているのに、名前がなかったり、見つけられなかったり、それだけが存在が否定されてしまうのは悲しい。 つながりを見つめ直すいいお話です。
【冥王星がまだこの世に存在していなかった時代、というよりも、その存在がまだ認知されていなかった時代。…
著者近影を見ると繊細で穏やかな印象の日垣隆さんですが、ところがどっこい中身は熱く、強く、激しく、怖いもの知らず。一般ピーポーの私たちは、日垣氏の著書に触れ、熱を冷ますのです。
業界の常識やら、手続き上の都合やら、責任回避とやらのために、どれだけ我々庶民は面倒を強いられていたの…
たった数文字の文字の連なりなのに、この衝撃はなんだろう。今放哉が生きていて、ツイッターを手がけていたら、フォローは何万人と数知れず。そんな気がします
「咳をしても一人」 うーん、なんなんだろう、このあっけなさ。たった7文字なのに、たまらなく切ない気…
単なる流行歌、歌謡曲の作詞家とあなどることなかれ。映像がどんどんと浮かんでくる詩の世界にはまります。阿久悠の世界を堪能できます。
阿久悠の「企みの仕事術」を読んだ。 自作の「津軽海峡・冬景色」について解説しているが、改めて、はは…