災害防衛論
「災害防衛」という固いことばの題名であるが、災害に関する常識をつぎつぎに打ち崩していく本です。特に最近の新型インフルエンザ騒動に照らして読むと、災害にはパニックがつきものだと言った「パニック神話」は社会的に創り出された偏見であり、現実の災害現場というものは淡々とその災害に対応しているのが事実であるということが書かれていて興味深い。そういった状況では、真実を述べる人に対して誰も耳を傾けず、かえって「うそつき」にされてしまうーと書かれており、最近のマスコミ報道と受け手となる人々の解釈や対応を考えさせられました。自分の、そして大切なひとの身を守るためにもおすすめの1冊です。
投票(0)コメント(0)2010-06-28