大衆の反逆
じゃ世襲貴族でなければ良いのかっていうとそうでもなくて、世襲ではないけどキ⚪︎ガイみたいなのが幅を利かしている状況にうんざりする。でもそんな時代だからこそ、改めて読まれるべき本なのかもしれませんな。
『大衆の反逆』は、以前から気になっていた一冊だ。ついに手を出してしまった。 いくつかのバージョンが…
本が好き! 1級
書評数:573 件
得票数:4545 票
サービス終了となったブクレコから漂着いたしました。
とりあえずブクレコのレビューをサルベージしてどばどば貼り付けてます。
てことでひとつよろしくお願いしますです。
じゃ世襲貴族でなければ良いのかっていうとそうでもなくて、世襲ではないけどキ⚪︎ガイみたいなのが幅を利かしている状況にうんざりする。でもそんな時代だからこそ、改めて読まれるべき本なのかもしれませんな。
『大衆の反逆』は、以前から気になっていた一冊だ。ついに手を出してしまった。 いくつかのバージョンが…
これからの世の中でサバイブできる気の利いた優秀な若者は大丈夫か知らんけど、その他大勢、有象無象の連中はどうなるのよ、なんてあれこれモヤっとしたりする。
少子高齢化の進んだ日本はこれからどうなっていくのか。なんていう話は、割といろんなところでされていて、…
「口車」とか「思う壺」とか、よく聞くけど実物を見たことがない、というものたち。それらを売り物としてビジュアル付きで解説している。いずれもふざけていて、しかし上手いこと言いやがって、という感じ。
新聞の書評欄だったかで『ないもの、あります』という、人を食ったようなタイトルの本を見つけた。 あ、…
各エピソードに付けられたキレの良いタイトルのワーディングに痺れ、はんなりテイストの4コマ漫画にクスっとしつつ、自分がやらかしてきたアレコレを思い出して嫌な汗をかいたりする。こんな本なかなか無いですよ。
あの 『ソフトウェア開発現場の「失敗」集めてみた。』 から一年。早くも第二弾が出てきた。今度は『エン…
合理性と論理性を徹底するがあまりに、周囲からは浮いてしまい、普通の人間にはなかなか理解されないが本人はあまり気にしていない。最高の主人公というか、何だかターミネーターみたいだ。
今までその作品を読んだことがないし、作家の名前も名前も聞いたことがなくてスルーしていた『成瀬は天下を…
「国語力」が致命的に欠如しているために起こっている悲惨な事案、というのをこれでもか、というぐらいに紹介してくれていて、読んでいてなかなかに気が滅入る。
たまたま 文春オンラインの記事 を読んで、ちょっとばかし驚いた。 『ごんぎつね』を読ませ、兵十の母…
単行本では、様々な怪異を引き起こす原因とされる過去の事案について語られた時点で、一気に怖さが薄らいだのを覚えている。でも今回は、なぜかそうならなかった。結末もイヤな感じに寄せていっている気がする。
『近畿地方のある場所について』が文庫になっている。どうやら映画化もされるらしい。 この本は、 出て…
この小説、やたらと食べるシーンが出てくるのだけど、なかなかのフードポルノっぷりだと思う。ちょっと胸やけするけど。その辺も含めて、タイトル通り、バターのようにこってりした濃厚な小説だ。
今から15年以上前、首都圏連続不審死事件というのがあった。 ずいぶんと話題になり、その犯人の写真は…
規律権力をどのような知識体系が正当化し、誰がどのように監視し、規範はどのように内面化されているのか、と批判的に問い直すことが、規律と監視からの解放に向けた第一歩である。 って、そこまで書いてあったかな?
今年の3月に、WESTERポイントが失効してしまうというので、残ポイントを全て突っ込み、さらに3千円…
コンビニは明るく清潔で正確無比な「規律と訓練のための施設」。主人公はある種の社会不適合者だが、普通の人間の持つ煩悩のようなものがない。だからコンビニの明文化されたマニュアルに、過剰なまでに適合できる。
先日読んだ『信仰』 がなかなか衝撃的で、こりゃちょっと他のも読んでみないと、ということで代表作と思…
大多数の人にとって世界との接点は、ヴァーチャルが圧倒的にリアルを超えているのだから、そこに流れるコンテンツをコントロールできるということはつまり、世界の見え方をコントロールできるということだ。
話題の『テクノ封建制』を読んでみた。 「アテンション・エコノミー」という言葉を初めて聞いたのは、も…
畳みかけられる剥き出しの暴力に、目を背けたくなりながらも、読むのをやめられない。どこかで聞いたことのある話のようなそうでもないような。と思っていたら、後半でありゃーそうきましたか、と一本取られた。
『ババヤガの夜』というインパクトのあるタイトルには、何となく見覚えがあった。それが今回、ダガー賞受賞…
いずれも、まあまあえげつない怪異が起こっているのだけど、その原因を追及するわけではなく、解決するのかも定かではない。それでも、きっと悪くはない方向に行くんだろうなという感じはする。不思議な小説だ。
『営繕かるかや怪異譚』シリーズ「その参」が文庫になった。そら読まなあかん。 このシリーズに登場する…
日々の行動において、100%「自分の意志でやった」と言えることって、実はほとんど無いのではないか、と指摘されて、少しばかり愕然とする。たびたび取り上げられるカツアゲの喩えはわかりやすい。
『暇と退屈の倫理学』は面白かった し、だったらやっぱり『中動態の世界』もいっとかなあかんのかな…
この主人公、コラーゲンが云々なんてふざけたことを言ってるように思えるが、実はけっこう真面目な人なんだろうな。
『この世にたやすい仕事はない』。何だか面白そうじゃないか、と思いつつ手に取る。 前職で燃え尽き…
いくつもの謎が次々と湧いて出てくる。とても大事なものと感じられる色々な事が、致命的に損なわれていく。しかし、それらは最後まで、解決とか理解とか回復とかいう地点にたどりつくことは、決してない。
いわゆるところのハルキストであるわたくしが、では最も好きな作品は何かと問われれば、以前は『世界の終わ…
「欲望」「生産」「登記」さらには、「備給」「領土化/脱領土化/再領土化」といった、特殊な述語に翻弄されて、あっという間に迷子になり、最後まで五里霧中のままだった。ここまで意味不明だと、逆に面白い。
『差異と反復』を読んでみたいけど、版元で品切れになっている。増刷中らしい。市中在庫に下巻はあるが、肝…
理不尽な暴力は、実はその辺に無造作に転がっている。それを避ける確実な方法は無い。どれだけ善良で凡庸な人間でも、単に「確率の問題」として、そこに行き当たる可能性がある。
平野啓一郎作品は、短編も良いけど、やっぱり長編が読み応えあって良いよね、と思って、いよいよ上下巻に分…
蠱毒。つまり虫の毒だ。ホラー小説かと思っていたが、呪術なので、もう少し中2病よりなフレイバーが強い気がする。そして、新宿署のメンバーのキャラが立っていて、むしろそっちの方が面白かったりしなくもない。
お。加門七海せんせいの新作が出ているではないですか。 新聞広告で知って、書店で『蠱囚の檻』を買って…
実話がベースって、そんな話ほんまにあったんですか?ってな、強烈な話がいろいろ。商売ってのは大変ですなあ。
最近ではいわゆる「街の本屋」というのがどんどんと消えていっている。うちの近所でも、二つの最寄駅近くに…