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Toru Kobayashi

Toru Kobayashi さん

本が好き! 1級
書評数:573 件
得票数:4545 票

サービス終了となったブクレコから漂着いたしました。
とりあえずブクレコのレビューをサルベージしてどばどば貼り付けてます。
てことでひとつよろしくお願いしますです。

書評 (573)

ないもの、あります

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ないもの、あります

「口車」とか「思う壺」とか、よく聞くけど実物を見たことがない、というものたち。それらを売り物としてビジュアル付きで解説している。いずれもふざけていて、しかし上手いこと言いやがって、という感じ。

新聞の書評欄だったかで『ないもの、あります』という、人を食ったようなタイトルの本を見つけた。 あ、…

投票(11コメント(0)2025-09-21

エンジニア育成現場の「失敗」集めてみた。 42の失敗事例で学ぶマネジメントのうまい進めかた (失敗集めてみた。)

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エンジニア育成現場の「失敗」集めてみた。 42の失敗事例で学ぶマネジメントのうまい進めかた (失敗集めてみた。)

各エピソードに付けられたキレの良いタイトルのワーディングに痺れ、はんなりテイストの4コマ漫画にクスっとしつつ、自分がやらかしてきたアレコレを思い出して嫌な汗をかいたりする。こんな本なかなか無いですよ。

あの 『ソフトウェア開発現場の「失敗」集めてみた。』 から一年。早くも第二弾が出てきた。今度は『エン…

投票(4コメント(0)2025-09-16

文庫版 近畿地方のある場所について

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文庫版 近畿地方のある場所について

単行本では、様々な怪異を引き起こす原因とされる過去の事案について語られた時点で、一気に怖さが薄らいだのを覚えている。でも今回は、なぜかそうならなかった。結末もイヤな感じに寄せていっている気がする。

『近畿地方のある場所について』が文庫になっている。どうやら映画化もされるらしい。 この本は、 出て…

投票(11コメント(0)2025-09-03

監獄の誕生―監視と処罰

  

監獄の誕生―監視と処罰

規律権力をどのような知識体系が正当化し、誰がどのように監視し、規範はどのように内面化されているのか、と批判的に問い直すことが、規律と監視からの解放に向けた第一歩である。 って、そこまで書いてあったかな?

今年の3月に、WESTERポイントが失効してしまうというので、残ポイントを全て突っ込み、さらに3千円…

投票(4コメント(0)2025-08-12

コンビニ人間

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コンビニ人間

コンビニは明るく清潔で正確無比な「規律と訓練のための施設」。主人公はある種の社会不適合者だが、普通の人間の持つ煩悩のようなものがない。だからコンビニの明文化されたマニュアルに、過剰なまでに適合できる。

先日読んだ『信仰』 がなかなか衝撃的で、こりゃちょっと他のも読んでみないと、ということで代表作と思…

投票(8コメント(0)2025-08-05

テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン) (集英社学芸単行本)【Kindle】

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テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン) (集英社学芸単行本)【Kindle】

大多数の人にとって世界との接点は、ヴァーチャルが圧倒的にリアルを超えているのだから、そこに流れるコンテンツをコントロールできるということはつまり、世界の見え方をコントロールできるということだ。

話題の『テクノ封建制』を読んでみた。 「アテンション・エコノミー」という言葉を初めて聞いたのは、も…

投票(7コメント(0)2025-07-27

ババヤガの夜

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ババヤガの夜

畳みかけられる剥き出しの暴力に、目を背けたくなりながらも、読むのをやめられない。どこかで聞いたことのある話のようなそうでもないような。と思っていたら、後半でありゃーそうきましたか、と一本取られた。

『ババヤガの夜』というインパクトのあるタイトルには、何となく見覚えがあった。それが今回、ダガー賞受賞…

投票(9コメント(0)2025-07-23

営繕かるかや怪異譚 その参

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営繕かるかや怪異譚 その参

いずれも、まあまあえげつない怪異が起こっているのだけど、その原因を追及するわけではなく、解決するのかも定かではない。それでも、きっと悪くはない方向に行くんだろうなという感じはする。不思議な小説だ。

『営繕かるかや怪異譚』シリーズ「その参」が文庫になった。そら読まなあかん。 このシリーズに登場する…

投票(10コメント(0)2025-07-21

中動態の世界:意志と責任の考古学

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中動態の世界:意志と責任の考古学

日々の行動において、100%「自分の意志でやった」と言えることって、実はほとんど無いのではないか、と指摘されて、少しばかり愕然とする。たびたび取り上げられるカツアゲの喩えはわかりやすい。

『暇と退屈の倫理学』は面白かった し、だったらやっぱり『中動態の世界』もいっとかなあかんのかな…

投票(8コメント(0)2025-07-19

街とその不確かな壁(上巻)

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街とその不確かな壁(上巻)

いくつもの謎が次々と湧いて出てくる。とても大事なものと感じられる色々な事が、致命的に損なわれていく。しかし、それらは最後まで、解決とか理解とか回復とかいう地点にたどりつくことは、決してない。

いわゆるところのハルキストであるわたくしが、では最も好きな作品は何かと問われれば、以前は『世界の終わ…

投票(11コメント(0)2025-07-02

アンチ・オイディプス(上)資本主義と分裂症

  

アンチ・オイディプス(上)資本主義と分裂症

「欲望」「生産」「登記」さらには、「備給」「領土化/脱領土化/再領土化」といった、特殊な述語に翻弄されて、あっという間に迷子になり、最後まで五里霧中のままだった。ここまで意味不明だと、逆に面白い。

『差異と反復』を読んでみたいけど、版元で品切れになっている。増刷中らしい。市中在庫に下巻はあるが、肝…

投票(9コメント(0)2025-06-09
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