狐笛のかなた
上橋菜穂子さん独特の「日本人の感性・美意識」にまたもどっぷりハマってしまいました。心にスッとしみ込んでくるファンタジー。
『狐笛のかなた』もまた『精霊の守り人』同様、舞台は架空の国です。 それは、春名ノ国と湯来ノ国(はる…
本が好き! 1級
書評数:26 件
得票数:438 票
好きな作家は、森見登美彦・京極夏彦。
好きなジャンルはファンタジー・幻想・怪奇小説、児童小説。
ゆっくり繰返し読むので、スピードはありませんが、心の栄養として読書に癒やされています。
作家の思いに好意的な読書、を心がけているつもり(^^♪
上橋菜穂子さん独特の「日本人の感性・美意識」にまたもどっぷりハマってしまいました。心にスッとしみ込んでくるファンタジー。
『狐笛のかなた』もまた『精霊の守り人』同様、舞台は架空の国です。 それは、春名ノ国と湯来ノ国(はる…
33年前古典部で何があったのか?由緒ある古典部が探偵部へ……
不思議なタイトルですね『氷菓』。 「どういう意味?高校の部活動で発行された文集の名前?青春ミス…
こぼれ出ちゃい過ぎですよキミコさん。遭遇するできごとへの考察がかなり笑えます。こんな日常、体験したことない。
他人の日常は自分にとっての非日常ですなぁ!と思い知らされる1冊です。 自分がいかに、平々凡々に日常…
ばけもの・物の怪、平安時代に当たり前に恐れられていたもの。それらを敢えて好む中将のお話。ばけもの探しがいつの間にか謎解きに……
『ばけもの好む』とタイトルにありますが、取り立てて『ばけもの』は出てきません。 ましてや怪異現象を…
強く孤独に生き抜いた迷い猫の一生を書いている。かなり不快に始まって、読み終わりには感動でいっぱいになります。
沼田まほかるさんの著書『ユリゴコロ』に続き、2冊め『猫鳴り』読了。 今回も、読み始めたら辞められな…
次々と難解な事件を解決に導く殺人課刑事ディビッド。事件解決の真の立役者、それは【ママ】 鋭い人間観察力と親族にもまれたおかげで培った人生経験で【ママ】に知らないことは無いのです。
【ママ】の期待を裏切り、警官になったディビッド。 英才教育をほどこし、知性や頭脳を使って仕事をする…
人生に絶望し“死の誘惑”にかられる者が見る“夢” その“夢”を滋養として育つ“花” “花”から最愛の人を守るために女用心棒バルサが戦います。
上橋菜穂子「守り人」シリーズ、第3作。 2作目の『闇の守り人』では、主人公の女用心棒バルサと育…
「気鋭の映像クリエイターがなぜ“心中”という方法を選んだのか?」 一度は出版差し止めとなった衝撃的なルポルタージュ。ミステリだけどホラー風味。
文庫のカバー裏を読んで、漠然とミステリなのだろうと手に取った小説。 作家の長江俊和さんの名前を聞く…
田舎の古い家屋に引っ越した者たち。彼らが「家」にまつわる怪異を体験します。その原因を「霊」ではなく「家の障り」と表現するのがおもしろい。町の修理屋が怪異を紐解く、怖いだけでなく心の安らぐ怪談。
全部で6篇の「家」にまつわる怪異を書いた小説です。 どれも、しっかり怪談で真夏の夜の肝試しなみに怖…
〈奇妙な味〉と称される短篇小説アンソロジー。SF・ホラー・どんでん返し、お気にいりの一篇に巡り合うこと間違いなしです。
〈奇妙な味〉とは、SFにもミステリにも分類不能な、異様な読後感を残す短篇を指す。 (『街角…
標本の定義は【封じ込めること・分離すること・完結すること】。先に進むために完結させたいことはありませんか? “標本作製所”では標本にできない物はありません。
タイトルに惹かれ『薬指の標本』を読みました。 試験官にコルクの蓋をし、液体の中には浸された薬指。 …
忘れ去られた記憶の中にいる贖罪の相手。「その後悔は正しいですか?」そんなふうに問いかけられたような気がします。『降霊会の夜』では、生きている者・魂となって彷徨う者の想いがぶつかり合います。
人生も半ばをすぎ、書斎にと思い定めた高原の住居に移り住んだ独身の男。 ある嵐の夜、森のような自…
弱者の中から現れた思わぬ勇者。支配する者に立ち向かう女戦士。いったん現世界がリセットされた近未来の物語。
子どもが留学中に英語の教材として使われた小説。 それが『ハンガー・ゲーム』でした。 『ハンガー・…
日常に潜む薀蓄が満載。エッセイを読んで賢くなる。
『パリわずらい江戸わずらい』は浅田次郎氏がJALの機内紙に書いていたエッセイを集めたもの。 『つば…
年上の男にのめり込んじゃうと怖いね。優柔不断な男2人と、その間で揺れる「恋」に心酔する女性のお話。
はっきり言って書評を書こうかどうか、迷いました。 それは自分の読書の好みと全く合わなかったからです…
定型をはみだしてこそ伝えられる思い。ツイッターでは読めない飾らない「つぶやき」が『自由律俳句』です。たくさんの共感と発見があります。
2人の有名人による、自由律俳句の句集。 作者はせきしろと又吉直樹。 自由律俳句とは、季語にし…
8年後に小惑星が地球に衝突するという。それが紛れもない事実であったとする。そんな時、人は何を思い、どう行動し、誰と一緒にいるのか。 世界の終末を“家族という単位”で迎える人々の物語。
小惑星が地球に衝突し、世界が終末を迎えると宣告されてから、5年後のお話です。 当初、人々はやみくも…
日記「ユリゴコロ」に記された幾つもの殺人は創作か、実話か。殺人衝動によって生きていることを実感する女性の謎を追うミステリー。ホラー小説にして家族の愛の物語。
キャッチで書いた通り、いろんな要素がてんこ盛りの小説です。 --ストーリーをかいつまんで-- …
『リバース』に込められた意味とは? 湊かなえさんが、またもやってくれました。「後味わるっ!」のイヤミスがクセになります。
イヤミスの女王と称される、湊かなえさんの作品。 ドラマ化され今年(2017年4月)からTBSで放映…
伊坂幸太郎の『魔王』・シューベルトの「魔王」 共通するのは不穏な空気と閉塞感。読むのが先か聞くのが先か。見えない魔王の疾走に心がざわつきます。
タイトルの『魔王』はシューベルトの楽曲「魔王」から来ています。 伊坂幸太郎さんの『魔王』を読ん…