石垣りん詩集
とても読みやすい。社会的な詩もいいけれども、日常をうたった詩の重さ!
石垣りんは、1920年高等小学校卒業後、日本興業銀行に事務見習いとして14歳で就職。 半身不随の父…
本が好き! 1級
書評数:684 件
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読書と映画とサッカーに関心があります。
英語の上達をめざして原書を読んだり、映画を英語字幕でみたりしていますが、なかなかはかどりません…。
とても読みやすい。社会的な詩もいいけれども、日常をうたった詩の重さ!
石垣りんは、1920年高等小学校卒業後、日本興業銀行に事務見習いとして14歳で就職。 半身不随の父…
著者は「てつがくのライオン」で有名な詩人。心穏やかに不思議に元気になれる詩集。
工藤直子という詩人は、茨木のり子著「詩のこころを読む」に収められた「ちびへび」と「てつがくのライオン…
マレーシアに関する歴史・文化・行政・経済・教育など、あらゆる情報を一冊に集約。 マレーシアの現在を把握するのに最適のガイドブック。
こういうシリーズがあったんだ。 その国の歴史や地理の概説にとどまらず、政治・行政の仕組み、警察機構…
世界的に進む少子化は資本主義がもたらす必然的な結果であると喝破し、その解決には資本主義の超克が必要であると説く、マルクス経済学者による斬新な切り口の人口論。きわめて説得的だと思う。
資本主義的経済においては、労働者の生命の再生産に必要な部分まで搾取の対象としているため、少子化の進行…
無頼派作家と呼ばれる檀一雄と太宰治。太宰の親友であり理解者であった檀一雄が、太宰の自死後に発表した地獄めぐりのような若き日の交流の記録「小説太宰治」。ほか13の中短編を収める。
ネットニュースやYoutubeコメント欄のアブクのような文ばかり読んでいると、感覚がだんだん摩耗して…
ディケンズの代表作の一つ。でも、良さがよくわからなかった。お涙頂戴みたいなところも含め、ちょっと時代遅れかなあ。
ジェイン・オースティンを読む合間に、別の本を読んでみようと思って、同じく英国の代表的作家であるディケ…
著者は英文学者で、「高慢と偏見」、「説得」、「マンスフィールド・パーク」の翻訳者(いずれも中公文庫)です。
本書はジェイン・オースティンの生涯、作品概要、評価、当時の時代背景等を網羅的に説明した良書。 内容…
「高慢と偏見」は何度も映画やテレビドラマになっていますが、それだけ見せ場が多いからだと思います。キャラクターも立っている人が多いし。
「高慢と偏見」には、いくつもの印象的な場面、有名な箇所がある。 ちょっと思いついただけでも、 …
光文社の「高慢と偏見」は2011年。ちくま文庫の中野訳(2003年)より新しく、中公文庫の大島訳(2017年)よりは古い。
訳者の小尾芙沙は女性で、古くからのSFファンならおなじみの方。 アシモフ、ディック、ゼラズニイ…
読めば読むほど面白くなる「高慢と偏見」。最初は絵入りの中公文庫版、次にスピード感のあるちくま文庫版というのは、読む順番としてなかなかいいと思います。
「高慢と偏見」は、冒頭の文章が非常に有名なので、そこが翻訳者にとっては最初の腕の見せ所となる。 腕…
オースティンの6つの長編を読み終わったので、別の翻訳者で読んでみることにしました。まずは、ちくま文庫の中野康司訳「高慢と偏見」。
前回読んだのが、2017年の大島一彦訳で中公文庫。 今回読んだのが、2003年の中野康司訳でちくま…
オースティンの処女作。作者が23歳から24歳の頃に書かれたとのことですが、読み応え十分。
主人公キャサリン・モーランドは、作品中もっとも若い17歳。 頭の良い元気な娘だが、ゴシック小説と現…
「説得」というタイトルは硬いけれども、内容は晩秋のような素晴らしいラブ・ロマンス。オースティン晩年の傑作というよりも、彼女の最高傑作ではないかと個人的には思います。
主人公アン・エリオット27歳は聡明な女性。 8年前、結婚を決めた相手がいたものの、周囲の強い反対で…
1811年出版。今から200年以上昔の恋愛小説でこれだけ楽しめるというのは、考えてみれば不思議な気がします。
オースティンの世に出た一冊目の作品。書いたのは「ノーサンガー・アビー」に続いて2番目。 という…
「高慢と偏見」と並ぶオースティンの代表的傑作。「高慢と偏見」よりもラブコメ色が強く、とても楽しい作品です。
サマセット・モームによれば、オースティンの作品それぞれに熱狂的なファンがいるそうだが、思うにそれは、…
オースティン版「小公女」、あるいは「少女ポリアンナ」といった趣の作品。ラブ・ロマンス要素たっぷりなのが大きく違うところ。
貧しい生まれの少女ファニーと、引き取られた先の裕福な家庭で出会うエドモンドのお話。 これも700ペ…
英文学の古典中の古典。でもやみつきになる面白さです。これを読んでからコリン・ファース主演の1995年BBCテレビドラマ「高慢と偏見」(原作をほぼ忠実に再現)を見るのも楽しい。
挿絵入りなので、いまから200年前の風俗が参考になる。 19世紀初頭の女性のファッションが魅力的。…
英語タイトルは「To the Spring Equinox and Beyond」で相変わらずカッコいい。 Equinoxという単語は初めて見た。発音も難しい。「春分」の意味。作品そのものは私にはイマイチでした。
胃潰瘍による大出血で死の淵をさまよった「修善寺の大患」後の初の作品。 「行人」「こころ」と続く後期…
「それから」の続編。英語タイトルはもちろん「The Gate」。漱石の作品タイトルは、とくに英語ではどれもインプルでかっこいい。
「門」は独特の雰囲気があって、印象的な展開の作品なのだが、読み終わってみると、どう捉えたらいいのかよ…
「それから」は英語では「And Then」。英文学の泰斗である漱石は、「Then」と「禅」の呼応関係をきっと考えたと思う。甘い言葉はまったくなしに男と女の恋愛を在論的に描いた恋愛小説の傑作。
恵まれた境遇のおかげで30歳になっても仕事をすることなく趣味に生きる高等遊民代助のライフスタイルは、…