手のひらの砂漠




狂気に対抗する手段はやはりそれしかないのでしょうか…。
伊原と結ばれなかったラストが悲しくて仕方ありませんでした。 最後の光も、私には希望に見えなくて辛か…

本が好き! 2級
書評数:111 件
得票数:195 票
好きな作家さん→道尾秀介さん、辻村深月さん、森絵都さんetc...
評価してくださる皆様、ありがとうございます。
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狂気に対抗する手段はやはりそれしかないのでしょうか…。
伊原と結ばれなかったラストが悲しくて仕方ありませんでした。 最後の光も、私には希望に見えなくて辛か…




暴力的で、禍々しくて胸を刺す。柚木さんの作品の中では一番好きかもしれません。
幸いにも女友達がいる私にはここまでの狂気は理解できないけれど、栄利子の思考に共感できる(と、いうか「…




善悪では決めることのできない、「私」がここにいるということ。
どの作品も印象に残っていて、「これが一番良かった!」というのがなかなか決め難い連作短編集。甲乙つけが…




ラノベ作家さんだけにさくさくと読みやすい文体、だけど狂気はしっかりと狂気。
たとえ愛は消えないとしても悲しい結末だと感じました。 清澄の思いが、あまりにも切なくて。 ヒーロ…




誰にも死なないでいてほしくなる。生きていてほしくなる。登場人物がそういう魅力を備えています。千葉が最後に見た空の青を、初めて見た空の青をどうかずっと忘れませんように。




美術館に行くとつい芸術作品を正しく味わわなきゃ!と思ってしまうけれど、もっと自由に楽しんでいいんだと教えてくれた一冊。
ストーリーを思い描いて鑑賞するというのはすぐに実践できそうです。 色々な意見があってよいというのは…




1%が残ればそれでいい!
1.読書は100%覚えようとせず、1%でも残ればよい 2.ペースに緩急をつけて読む 3.読む側が…




女性作家さんのアンソロジー集。
瀧羽麻子「ぱりぱり」、加藤千恵「耳の中の水」、彩瀬まる「傘下の花」が印象に残りました。初読み作家さん…




最初にしんみりさせておいて、後へ行けば行くほど気楽になっていく作品の並び順は良いですね。
道尾作品、最後の人影は邦夫だとばっかり思っていたのに、ヒントをもとに読み返したら非常に暗鬱たる結末で…




冒頭では脳内に逆転裁判のBGMが流れていたけれど、途中からは過去の事件を挟む構成に。
ミステリーとしてはだいぶ先が読める作品ではありましたが、弁護士対検事のキャラ立ちが面白く、高瀬夫妻の…




社会人三年目の身としてはアッコさんの言葉が身に染みる。私ももっと自分というものを持って、強くしたたかに生きていかねば。
今回はアッコちゃんの可愛らしい一面も見る事ができて、ただただタフなばかりのイメージだった彼女の事がと…




読了後、胸に沈む澱の量が半端ではないです。だくだく、だくだくと。やはり女性作家にとって母娘の関係とはひどく特別なものなのでしょうか。




一つ一つの作品に、温かく背中を押してくれるメッセージが込められています。
描かれているのは、前にも後にも続いている一人の人間の人生の一場面を切り取ったもので。それぞれの心情は…




うへぇぇぇ、えぐい……!!!黒々と蠢く道尾小説。
ハッピーエンドなどという生易しいものは一切なく、最後に明かされる真相にゾクリ。 米澤穂信『満願』と…




ひたすらにだらだらと、それこそ女たちのお喋りを聞いているかのような本作。にも関わらず、随所に散りばめられたユーモアや「おいおい」とツッコみたくなるような登場人物たちのおかげでとても面白く読めました。




最後までずどんと少年犯罪に向き合った小説です。
動物好きとしては被害者サイドに全然感情移入できなかったので、藤井父の慟哭がよく伝わってこなかったのが…




短編を長編に改稿したためか、ミステリーとしての構造は至ってシンプル。
屋上でのクライマックスのシーンが胸に熱く、読み応えがあります。普段は実写化をあまり是とはしないのです…




安定の東野ミステリー。『レイクサイド』を読んで以来、子どもが出てくると嫌な予感しかしないです…。恭平くんには湯川がいてくれて、本当によかったなぁ。




女性の自然でどろりとした感情をあぶり出す辻村マジックは今回も健在。
全てを失って逃げるヒロインのもとにもう一人のヒロインが駆けつけるという最後の展開は『ゼロ、ハチ、ゼロ…




初めての詩集に挑戦。
詩ってなんとなく風景画のイメージかと思っていたら、「うざったい」なんて凄くポップでキュートですよね。…