生物と無生物のあいだ
この人の著作を読んで思うことは、主に二つ。 『何でこんなに初心者の目で、専門分野を捉えられるんだろう?』 『この文章力を、どこで手に入れたのだろう?』ということ。 まず、その分野の知識が無い人でも楽しめるような、作り方が上手い。 さらに、説明をする言葉の使い方が易しく、無理なく読める(と思う)。 また、要所では、続きが気になる問題提起をしており、飽きが来ない。 そして、理系の、しかも最先端の研究者のはずなのに、 比喩表現や、文章の綺麗さが、ルポライターのようなレベルで書かれている。 おそらく、著者の読書量によるものだと思うけど、それにしても上手だ。 生命科学に興味が無い人が読んでも楽しめる。 興味がある人が読んだら、より興味を持てるようになる。 と、保証できる一冊だと思う。
投票(3)コメント(0)2010-03-28