シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感




すべては人類存続のため…なんですかね…?
今やはりの脳科学者、中野信子さんによる『シャーデンフロイデ』 さて、シャーデンフロイデとはなんぞや…

本が好き! 1級
書評数:42 件
得票数:556 票
読書や映画を見るのが大好きです。
文章を書くのも大好きです。
読書の傾向はその時興味を持ったものを
集中的に読むことが多いです。




すべては人類存続のため…なんですかね…?
今やはりの脳科学者、中野信子さんによる『シャーデンフロイデ』 さて、シャーデンフロイデとはなんぞや…





離婚もひとつの愛のかたち
今日は佐藤賢一さんの作品をご紹介します。 『王妃の離婚』ですね。 この作品は…



善悪の彼岸を越えた人間、それがハンニバル・レクター。神に対抗した現代のルシファー。
レクター博士は、六歳まではリトアニアの伯爵の御曹司で、両親の愛に育まれ、 懐深い使用人にも愛されて…

滅びゆく貴族を華麗に描く
先日、久々にときめく読書をしました。 それは…『エドワーディアンズ』! すばらしかっ…





二百三高地を「なんじの霊の山」、すなわち「爾霊山(にれいさん)」と漢詩にして詠んだ乃木大将は美しいが、立派だとは思わない。
巻5については、「二百三高地」ほか三章で成り立っているが、ここでは主に二百三高地の章についてのみ、…





バルチック艦隊が出航した! 司令官は無能な男、ロジェストウェンスキー。日本にたどり着く前にバルチック艦隊の船員たちは長旅に倦んでいた。司令官は兵隊全員の士気を高める胆力のある人間が望ましい。
日本は大国の「バルチック艦隊」を破った!!ということだけに焦点を絞って喜んでいるが、ロシアはもとより…





通常の生活においては、人の尊厳は能力差で決まらない。だがこと戦争において兵隊を率いる上級将校ともなれば、無能な人間は国を滅ぼしかねない。
旅順・遼陽攻略の場面が素晴らしかった。日本は御一新によって柔軟な思考ができる人間がトップにいたから…



聖書が神話っぽいのは、当局の眼が光っていて本当のことが書けなかったから。実は物語は暗喩に満ちている。
はじめの方のイエスがダビデの血統で、 当時の慣例によってどのような婚礼をしていたかというのは興…





毒親にここまでされたら、もう復讐しかないっしょ?
「イレーヌ」よりも格段に構成が緻密。 被害者が実は加害者、加害者が実は被害者と話は息もつかせな…





日本は極東の小国でありながら、持てる限りの力を使って来るべき戦に備えていた。そのことに対して思いを馳せるとき、過去を断罪してはならない。「過ぎた日を振り返るとき、人は神にもなりうる。」
第一巻は、主に秋山兄弟と正岡子規が産まれて育ったエピソード、およびそのころの 日本について描か…





成就しない恋だけが美しい。 女誑しの美学
これはロシアの大文豪であるプーシキンの代表作なのです。 でも、わたくしは初めてプーシキンを読ん…




父親殺しの深層心理とは?
今回は、ちょっと古いんですけど名訳で有名な原卓也さんの訳の新潮文庫で読んでみました。 この…





ナポレオンもジョゼフィーヌも本当の意味で、フランス人とはいいがたかった…。数奇な運命を経て、戴冠したふたりは…。
これまでいろいろと読んだが、これはぶっちぎりに面白かった。 傍目からみたら全くマッチしてないふ…





悪魔ですらも「神の栄光」の体現のために存在するのだ。
これまでの読書人生でベスト10の中に入る傑作中の傑作。 子供の頃、前評判があまりに恐ろしくて見…





天国のとびらへと至る道
今日、一気読みしました。 この手の話ってだ~い好きなので。 しかし、このテスって …



知られざるロシア帝室の歴史を名画で読み解く
ロマノフ朝の歴史は知っているようで知らないことが多く楽しく読了。 そもそもロマノフの名は第三の…





平安時代にも、元のような異民族襲来があった! しかも迎え撃つは、中宮定子の実弟!
作者は本当にシビレるフレーズをお書きになる。 「勝者がすべてはない。敗者の悲しみやせつなさの中…



ゾラは実は当時の画壇の潮流を正しく理解していなかったと思う、この本を読む限りは。
ゾラって言えば、『居酒屋』と『ナナ』がとても有名ですよね。 わたくしも、これまでこの二つしか読…





日本の近代の幕あけに二人の兄弟がいた。
日本の軍隊組織の成立をきちんと把握しておきたいと思って読んだ。 それにしても洋装すら珍しかった…

父と子に横たわるジェネレーションギャップ
ツルゲーネフといえば、「はつ恋」が非常に有名ですし、 映画化もされております。 とても鋭…