民衆の敵
「良識ある市民」たちは不都合な事実を封殺し、その提起者を「人民の敵」とする。民主主義への根本的な疑念。
民主主義への根本的な疑念。それは「多数派は”つねに”正しいのか?」というもの。皆が承認すれば何をや…
本が好き! 1級
書評数:44 件
得票数:624 票
読書家ではありません。小説にせよ新書にせよ内容が一瞬で入ってきてくれたら、どんなに楽だろうかと泣きながらページをめくっています。無知なのでなんでも楽しんで読みます。
品評というよりはただの感想文です。
星は本が好きブログの例に従います(質の優劣を示すものではありません)。
★★★★★:大満足!ぜひ読んで!
★★★★☆:満足。買って読む価値あり
★★★☆☆:読んで損なし
★★☆☆☆:暇があれば
★☆☆☆☆:不満
「良識ある市民」たちは不都合な事実を封殺し、その提起者を「人民の敵」とする。民主主義への根本的な疑念。
民主主義への根本的な疑念。それは「多数派は”つねに”正しいのか?」というもの。皆が承認すれば何をや…
驚くべき子どもたちの可塑性。子どもたちは悩みの種でも希望の種でもあることを教えてくれる一冊。
本書を読もうと思った私の理由からお話したいと思います。私の小学校時代のクラスは見事に学級崩壊してい…
国際社会が黙認してきた大虐殺。今なお禍根を残す人類の過ち
カチンの森事件について、近年ようやく公開されたソ連当時の機密文書も踏まえながら、ソ連の体制的な問題…
租税はそれ自体つまらないけれど、思想や社会とともにダイナミックに変化してゆく。この面白さをどう伝えたらいいのか。
なぜ税金を払うのか。所得税を中心とするこんにちの税制の成り立ちを、なんとイギリスの市民革命にまでさ…
本を師とし、一生を学びと発見に満ちた人生にすること。すべてはその理想のために。
読書家とは何か、なんて大見得を切るつもりはないけれど、「一年間で1000冊読みました!」みたいな話…
「心臓は仕組み上早晩自滅するはず」。そこには生命を維持する重大な機能が隠されていた
心臓はなぜ動けているのか。私も心疾患で入院した経験がありますので、本書の問題意識に共鳴してつい手に…
より良い商品をより安く手に入れたい。そんな欲望の向こう側に、苛酷な環境で働く子どもたちが居る。
より良い商品をより安く手に入れたい。そんな欲望の向こう側に、苛酷な環境で働く子どもたちが居る。 …
GDPの過去と未来。世界を揺るがす数字の、ダイナミックな物語。
GDPについて解説した本は多いですが、この本はとても興味深い話ばかりで面白いです。GDPが作られる…
明治東京の貧民ルポ。「煮しめたる如き着物」という表現は本当に秀逸だと思うんですがいかがですか(大興奮)
文末にオススメ度合いを書くことにしました。結論から言って、「すごくおすすめ(今のところ3段階中の一…
超高齢社会は、認知症社会でもあるということ。その在り方を私たちも考えないといけない。
気になっていた本を、ようやく読めました。 『認知症鉄道事故裁判』。 認知症…
世界が価値を見いだしたその仏像は、そこで生きる人びとにとってあまりにも無力だった。
シンプルかつ衝撃的なタイトルに打ちのめされた。まずはタイトルから本書の内容を想像してみてほしい。 …
中東に禍根を残したイラク戦争。「正義」の名の下、世界はイラクに何をしたのか
一イラク人によるブログ。それがなぜこれほど世界的に注目されたのか…… 2001年の「9.1…
エクセル時代に逆行し、データブックを紙で読む。
たしかに、データブックと聞いてすぐに「面白そう」と思える人はそう多くない。かといって、データに馴染…
思い通りにならない現実を、生きて、死ぬ。誰もがしている当たり前の営みに、なぜこれほど心動かされるのだろう。
時は流れ、移り変わり、人の足跡もまた現れては消えてゆく。生きて、死に、足跡が残る。その営為をひっく…
なぜ「命のバトン」は途絶えるのか。「親による子捨て」を責める前に、本書を読んで考えてみてほしい。
「命のバトンをつなぐ」。赤ちゃんから子どもへ。子どもから大人へ。そして最後はお年寄りへと引き継がれ…
対話という活きた言葉に表れる、父露伴から受け継いだもの。
幸田露伴の娘である幸田文(あや)さんの数々の対話の記録。明治生まれの文さんが1990年に亡くなって…
サキはバカを「バカ」とは言わない。バカを鋭く観察し、それをユーモアのなかに覆い隠してしまう。読んでニヤリとしたくなる短編集。
面白い作品の面白さを書くというのは、無粋でしかない。ただ「読んでみてください」と薦めるのが一番なの…
512日間の勾留で書かれたノート、全62冊。原稿用紙5200枚分。東京拘置所を「東京拘置所神学・哲学・言語学研究センター」してしまった知の巨人の手記。
ものすごく失礼な話、表紙買いだった。写真がいかにも「獄中」という感じがしたからだ。見事な演出だと思…
「イケメンに、美女に、重税を!」という、経済学的ジョーク本。
(本書の内容上、美醜に関する汚い表現をばんばん使わざるを得ませんがご了承ください) 冗談で、…
「伝統に屈してしまう音楽家は、伝統を生かし続ける可能性を捨てたに等しい」。軽妙なエッセイのなかに、クラシック音楽を生かし続ける力がある。
「思考や計画性をともなわない演奏は――これが現代のコンサートの偽らぬ現実だが――伝統的視点や演奏者自…