キリストの勝利 上 ローマ人の物語 38
大帝コンスタンティヌス没後のローマ帝国。三人の息子と二人の甥による5分割統治の構想も、数年も経過しない内に内戦が勃発。最後に一人残り、大帝のキリスト教振興の遺志を引き継いだのは、次男コンスタンティウスであった。
大帝コンスタンティヌス没後に起きる内戦の過程と、その次男であるコンスタンティウスの治世の物語。物語の…
本が好き! 3級
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大帝コンスタンティヌス没後のローマ帝国。三人の息子と二人の甥による5分割統治の構想も、数年も経過しない内に内戦が勃発。最後に一人残り、大帝のキリスト教振興の遺志を引き継いだのは、次男コンスタンティウスであった。
大帝コンスタンティヌス没後に起きる内戦の過程と、その次男であるコンスタンティウスの治世の物語。物語の…
1000年に渡るローマの興亡を描く超大作シリーズの文庫本第1巻。悠久の歴史に浪漫を馳せつつ人の営みを知る。古代ローマが興った諸条件やそこに関わる民族や個人を中心に話が進み、王制から共和制へ移行する変遷の中に組織論的な"きづき"がある。
周辺民族・都市とローマの比較が簡潔にまとまっている。ケルト人来襲で都市を破壊された後の復興までの30年間やエピロス王ピュロスとの戦いの逸話を知ることで「ゆっくりとされど着実に」と表現されるローマ人の思考法を納得感を持って理解できる。
カルタゴの知将ハンニバルが登場する以前に起こった 第一次ポエニ戦役の一部始終。
イタリア統一を果たしたローマがいよいよ海外に目を向けはじめます。小さないざこざで北アフリカの海運大国…
ローマ人の物語の中でも最も盛り上がるくだりの一つ。
第一次ポエニ戦争から20数年。 思わぬ敗北を喫した大国カルタゴで、一人の若き青年がローマへの復讐を誓…
世界史上屈指の名将同士が激突するザマの会戦。ハンニバル vs スキピオ
西地中海の覇権を決する第二次ポエニ戦役のクライマックスから、その後のローマ及び周辺諸国の動向に盛者必…
経済格差、生きる意味を見出せない失業者の増加など、2000年後を生きる我々とさほど変らない問題を抱えたローマの混迷とそれに立ち向かう政治家のお話。
紀元前2世紀半ば、強大国カルタゴを滅亡させ、地中海世界の覇者となったローマ。平和を享受するローマ市民…
グラックス兄弟が倒れた後のローマ。内乱が勃発し殺戮の歴史が繰り返される。
笑いあり涙ありの不思議な夫婦の愛の物語。
ほっとする暖かい感じ。 読後にモヤっとしたものが心に残るけど、 その正体が何なのかははっ…
小説の登場人物たちが語る言葉から、太平洋戦争に対する著者の主張がしっかりと伝わってくる作品です。 本作がデビュー作とは思えないほど完成度の高い渾身の戦争フィクション小説。
緻密で臨場感あふれる戦闘描写は、筆者が本作品を書き始めるまでに、 いかに数多くの文献を読み、調査に…
日本独自の暦を作り上げた男、安井算哲こと渋川春海の生涯と、彼に関わった多くの人間達が織り成す一大文化事業の物語。
本屋さん大賞始まって以来初の歴史小説の受賞作。 日本独自の暦を作り上げた男、安井算哲こと渋川春海の…
“5人を救うために1人を殺すことは正義なのか?” ハーバード大学史上最大の受講者数を記録したマイケル・サンデル教授の「Justice -正義-」の講義の内容をまとめた書籍。日本語訳も素晴らしく大変読みやすい政治哲学の良書です。
国盗物語、新・太閤期、関ヶ原と続く、司馬遼太郎戦国作品の最後を飾るには得たいの知れない後味の悪さの残る作品ではあるが、逆にその人間模様にリアリティがあり、人間の本質を深く洞察した、遼太郎さんらしい歴史小説に思える。
ある種犯罪的な行為で豊家滅亡を画策する家康の人格的暗さ。 自己保身のために徳川方についた豊家恩顧の…