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yamamomo

yamamomo さん

本が好き! 1級
書評数:49 件
得票数:645 票

異界ものとか童話とか好きです。多分趣味が偏ってます。

書評 (49)

だまされ屋さん (単行本)

  

だまされ屋さん (単行本)

家族の問題。 もつれてどうしようもなくなって傷つけあう夫婦や親子のしがらみの中、他者が介入することによる家族解体と再生の物語。役割ではなく人間として解放されるための自家中毒からの脱却のための模索。

お姉ちゃん、というのは固有名詞だった。 ものごころついたとき、「お姉ちゃん」はお姉ちゃんとして…

投票(9コメント(0)2022-11-27

村田エフェンディ滞土録

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村田エフェンディ滞土録

1899年、政変から第一次戦争に流れる前にトルコに留学した考古学者村田君の青春の日々の記録。村田君は「家守綺譚」「冬虫夏草」にも主人公綿貫への手紙の主として登場している、綿貫の帝国大学時代の学友だ。

ディスケ・ガウデーレ。楽しむことを学べ。 鸚鵡の生命力とエスプリを根こそぎ奪い取り、魂をうちひ…

投票(17コメント(0)2022-02-08

おちび

  

おちび

本作はロンドンで初めて蝋人形館を設立したマダム・タッソーの伝記という名目だが、「アイアマンガー」で見られた筆の力業による病理に歪んだ独自の世界展開、圧巻の残虐と汚穢の描写は共通だ。見事な面白さである。

「アイアマンガー三部作」では、まずは設定のあまりの想定外な独自性、とっつきの悪さ、陰惨で奇妙な世界観…

投票(13コメント(0)2021-06-05

アフターダーク

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アフターダーク

実験映画のような特殊な手法で描かれる文体による風景。その特殊な視点。他の春樹作品に比べ、壮大で強固なテーマや物語性を構築していないように見えるこの手法で描かれるこの作品、こんなにおもしろいとは。

最初の一行から開かれるのは、ちょっとびっくりする文体。今までの春樹になかったものだ。非常に冒険的な、…

投票(13コメント(0)2021-02-20

肺都(アイアマンガー三部作3)

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肺都(アイアマンガー三部作3)

なにしろものすごいスペクタクルである。ジェットコースターのように雪崩れ押し寄せる激しい世界のアクション、その勢いにひたすらゴンゴン背中を押されてページを繰るしかない。とにかく猛烈な面白さに圧倒された。

ということで読了いたしました。 第一部読了時点のメモも掲載しております。 一旦ハマったらかな…

投票(7コメント(0)2021-02-20

堆塵館 (アイアマンガー三部作1)

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堆塵館 (アイアマンガー三部作1)

さて、「荻原規子が夢中になった長編ファンタジー」という雑誌の記事があった。あの希代のストーリーメーカー荻原規子さんが挙げた本、間違いないに違いない、と手を付けたら、さすが。期待は裏切られなかった。

さて、「荻原規子が夢中になった長編ファンタジー」という雑誌の記事があったというワケなんである。うむむ…

投票(14コメント(0)2021-02-20

戦後思想の到達点: 柄谷行人、自身を語る 見田宗介、自身を語る

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戦後思想の到達点: 柄谷行人、自身を語る 見田宗介、自身を語る

2人の「知の巨人」は、いかに思考を紡いだのか? 戦後思想を牽引した柄谷と見田。2人の思想のポイントとは何か? 2人は日本人と人類の未来をどう展望しているのか? 柄谷思想&見田思想のまたとない入門書

インタビュアー大澤真幸による対談集であり、柄谷行人と見田宗介の入門書としてふさわしいという紹介文。う…

投票(5コメント(0)2020-01-14
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