時代の風音





普遍的な価値を伝える偉人たちの鼎談
司馬遼太郎・堀田善衛・宮崎駿による鼎談集。といっても当時の宮崎氏にとって司馬氏と堀田氏は雲の上の存在…
本が好き! 2級
書評数:34 件
得票数:259 票
書店員です 思想史や本の装幀が好き
なるべく書評の少ない本を紹介したいです
誰よりも本を読んで……はいませんが
誰よりも本に触れている自負はあります
書店員ならではの視点を活かしたいです





普遍的な価値を伝える偉人たちの鼎談
司馬遼太郎・堀田善衛・宮崎駿による鼎談集。といっても当時の宮崎氏にとって司馬氏と堀田氏は雲の上の存在…




これは小説か自伝か、それとも神からの啓示か。
非常に端的に言えば、神に目覚めた主人公ホースラヴァー・ファットの精神が崩壊していく物語。 ハヤ…




小説版「バガボンド」といった感じ
主人公は物心つく前から山の中で師匠のカシュウと過ごしてきたスズカ流の侍、ゼン。このゼンが非常に森博嗣…

文芸とはまた別の技芸を使った反則作品
知人にお勧めされたので読んでみました。Amazonにはすでに多数の書評があり賛否両論ですが、すみませ…





目まぐるしく引き起こされる現実崩壊感の快感
フィリップ・K・ディックの出世作となったSF小説。とある科学施設の事故により瀕死状態になった見学者8…



![シンギュラリティは近い [エッセンス版]―人類が生命を超越するとき](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61gDrLNa7EL._SL160_.jpg)
「いつかの未来」ではなく「近い将来」の話としてシンギュラリティを考えよう
「囲碁界の魔王」と呼ばれるイ・セドルが囲碁プログラムAlphaGoに負けたり、安倍首相がITや人工知…





科学と宗教の意味とあり方について最も影響を受けた本
様々な科学者やサイエンスライターが一般人にも分かるように「科学とは何か」といったような解説書や入門書…




もののけ姫や他作品の空気感が漂う絵本
表紙にもいる猫風の怪物「もののけ」と、そのもののけに連れ去られる「三の姫」の物語。1980年に商業ア…

毒にも薬にもならぬ これは文学なのか
上司にオススメされて借りた。帯には「無気力文学の金字塔」と銘打たれており、他の方の書評でも述べられて…



頑張る犬を愛でるのではなく、気付けば犬に「なっている」。
物語の概要は他の方に委ねるとして、感想を少々。正直に言うと、好きなタイプの小説ではない。読後の感情的…





真に「無宗教」であるための日本人必読の書
仕組みも分からずスマホを触り、由来も知らない慣習を大事にする。一見宗教的な(ある意味で狂信的な)行動…





「ホモ・ポルータンス」としての人類
人類は生物学的にはホモ・サピエンス(=知恵あるヒト)という種であるが、その他にも哲学者や人類学者によ…




道化についての全てを一冊に
様々な文化における道化(特にトリックスター)の存在や意義を知りたくて購入。しかし、いきなり冒頭から1…


世間学における起承転結の「承」
阿部謹也氏から始まる「世間学」を、佐藤直樹氏が現象学と合致させ再検討し、(ミクロに)展開している本。…





世の中弱肉強食……だけではない
合理主義/多数決での意思決定/資本主義が世界を席巻する昨今「世の中は弱肉強食」だという。果たしてそう…



映画「インターステラー」を観る前に是非
ドラえもんのおかげで、日本人なら誰でも聞いたことがあるのに、いまいちきちんとした理解はされていない四…

数学者が主人公という設定を活かせていない
4次元空間が題材で主人公が数学者という異色の漫画。そのコンセプトと表紙絵(四次元超立方体の展開図に入…





驚くほどあちこちで出会えるコケ
コケ。なんとも地味でこれといった興味を引かれない植物だ。しかし某テレビ番組でアクアリウムとテラリウム…




岡潔氏の説教に耳を傾ける
平凡社の随筆シリーズSTANDARD BOOKSが創刊。装幀と他にないサイズ(書店員目線で言えばカバ…





「世間」を自覚するための一冊
格差社会、学歴社会、高齢社会……社会については色々と語られているが、日本に「社会」という集団構造はな…