沈黙
存在しないものに”沈黙”はない
❖若い頃の読み方と異なるのは、物語(あらすじ)を知っているせいもあるかと思う。 今回は主人公司祭の…
投票(8)コメント(1)2015-10-26
本が好き! 3級
書評数:6 件
得票数:50 票
読書メモ・・オッサン。
存在しないものに”沈黙”はない
❖若い頃の読み方と異なるのは、物語(あらすじ)を知っているせいもあるかと思う。 今回は主人公司祭の…
この苦さは残りつづける・・不意に痛みもともなってこみあげてくるゆるされることのない罪の感覚。
❖読んでいるうち、最初にこれを読んだ二十代の頃の記憶が蘇ってきて、 何だか苦々しい気分になった。 …
指紋は語る・・そして嘘も吐く。
❖1907年に著された本作、平板な物語には古臭さを感じてしまうけれど、それは仕方あるまい。 本作は…
憂鬱症に患うのはペンギンばかりではない・・社会全体それに蔽われ患っている。
❖憂鬱症患うペンギンのミーシャ、イノセントな少女ソーニャ、 そして売れない作家ヴィクトル。 この…
身に降りかかるさまざまがバック・シャッツをやすませない・・彼を不機嫌にさせる。不機嫌が彼を突き動かし、不機嫌だからやっていける。
❖前作で主人公バック・シャッツはその老身に相当のダメージを負った。 いまだその恢復(リハビリ)に勤…
闇はその人間を裸にして内にあるさまざまなものをあふれさせる・・うごめくものを底から吐き出させる。
❖エンタメ作品として本作を堪能した。 正直着想は凡庸で、展開される人間性の荒廃も易く想像できるもの…