五重塔
意地か和か、男二人の戦い
のっそりと渾名される十兵衛が五重塔建立を聞きつけ、それに全てをささげて挑む。 全てとは義理人情…
投票(18)コメント(0)2015-10-07
本が好き! 3級
書評数:7 件
得票数:68 票
日本の戦前探偵小説と日本文学に熱中(明確な定義のない純文学という言葉はあまり使いたくない)。
葛西善蔵、上林暁、有島武郎、徳田秋声、横溝正史、木々高太郎がお気に入り。
読書以外では格闘技と落語に夢中。最近は絵画にも興味があります。あと将棋(もちろんヘボ)を暇な時間に少々。
意地か和か、男二人の戦い
のっそりと渾名される十兵衛が五重塔建立を聞きつけ、それに全てをささげて挑む。 全てとは義理人情…
「聖ヨハネ病院にて」は短編版『死の棘』
ただただ見た景色を優しく描いている、と思いきや鋭い情動を差し込んでくる。 他の作家がその倫理観…
家族、子供、弟子、仲間、関係者、それぞれの立場の方が五代目志ん生“を”語る
そこはそれ天衣無縫の男。長女がこれといった逸話はありませんといいながら、出るわ出るわ逸話の数々。一方…
最底辺に生きた葛西善蔵の思想をうかがい知ることができる随筆集
全集以外では貴重な随筆・感想が読める貴重な一冊。 大正八年から亡くなる昭和三年までのものが並ん…
社会を生きる上で直面する理想と現実の葛藤。大正時代も現代も変わらない。
知識と使命感に裏打ちされた理想を抱きながら慌しい社会や生活にただただ流される、鬱屈した精神の動きを描…
葛西善蔵・嘉村礒多・藤澤清造といった大正時代を駆け抜けた作家のポーズだけ
一番目を引かれたのは生々しい描写の質感でした。 非常に情景を絵として浮かべ安いほど細かく書き込…
最底辺を覗こうとした私小説の極北
何かを成したい、という理想がありながら行動を起こせず、生きることすら真剣になれず、そのとき可能な楽な…