ライトノベル表現論: 会話・創造・遊びのディスコースの考察
背伸びしたい高校生や学部生にオススメな、ライトな学術書。ハーバード大学でも教鞭をとる本物の言語学者によるライトノベル分析本。レポートでライトノベルを扱いたい時に手元においておいても良いかも。
Bookニュース のほうで詳しく紹介させてもらった本書。併せて紹介している 『 ベストセラー・…
本が好き! 2級
書評数:30 件
得票数:277 票
変な本が好きなんだと思います。
「Book News」をほぼ毎日更新しています。よろしくどうぞ。(2013年2月に「本が好き!Bookニュース」を「Book News」として独立しました)
背伸びしたい高校生や学部生にオススメな、ライトな学術書。ハーバード大学でも教鞭をとる本物の言語学者によるライトノベル分析本。レポートでライトノベルを扱いたい時に手元においておいても良いかも。
Bookニュース のほうで詳しく紹介させてもらった本書。併せて紹介している 『 ベストセラー・…
個人的には弐瓶作品最高傑作。巨大建造物、宇宙漂流、完全に謎の「敵」、味方側の秘密組織、ふたなり、友情、などなど、かつてない「全部入り」感がたまりません。連載の続きが気になります。
誰かと向き合うとき、その誰かに対して自分は「自分」を演じている。その演技をどうやったらいいのか、というとても愚鈍で幼稚な問いに作者は拘泥した。
作者は、その問いが安易な狂気や死というイメージに回収されないことを、 その安易な狂気や死のイメージ…
桜庭作品のなかで一番好き。表紙の絶妙な色遣いも素晴らしい。均衡を欠いた3つの時代・3つの場所・3つの人間関係を、SF的ともファンタジー的とも言い難い、桜庭一樹らしい軽やかな「強引な」虚構性で繋げている。こういう作品をたくさん読みたい。
一本でも意味不明なゴダールの映画を、膨大な本数にわたって検証の俎上に載せる。そこに浮かび上がってくる、あまりにも明快な論理。その超明快な論理は、禅問答のような苦しみに満ちた、そして極めて「現実的な」痛みや苦しみの表現へと結び付けられていく。
ミステリー小説のような謎解きが好きな人。とりわけ、脱格のようなアクロバティックな謎解きが好きな人は必…
日米を往復しながら独自の写真を確立した石川泰博の足跡を、端的簡潔な解説で紹介しながら追う。伝記としても読めるので、写真論の導入に適しているかも。
私のように、写真論に疎い読者にとっては、写真の分析と評論とが、石元泰博という、20世紀中葉の激動の時…
本当の「謎」とは何なのか。事件はクライマックスへと向かい、事態の混迷は頂点を極める。あとは状況が収斂していく様子を傍観するしかない。巻末の、別視点からの要約がコミカルで却って怖い。
上巻でその高い完成度を見せた犯人の理論が、犯行の完成を境に瓦解していく。犯行は完成され、犯人は処分を…
アラン・ムーアは著者と読者の双方に「お前は誰だ」と問いかける。息が詰まるような闇の密度。ここにあるのは何なのか。極上に調理・醸成された真っ黒な【謎】です。ミステリ好き、オカルト好き、文学好き、歴史好き、マンガ好きは必携だと思います。
1ページを九つに分けるコマ割りのリズム、淡々と描かれる、ときに風景や背景の闇に溶け込んでいく輪郭の人…
美術評論家の暮沢剛巳氏による「キャラクター文化論」の入門書。日本語圏の文化というか、「¥」に関する経済圏というか、単に漫画やアニメの研究に留まらないとても広い射程範囲を持つ貴重な本だと思います。表紙の得体の知れないキャラクターの影がクール。
シリーズ全体を通して漂う、言いようのない不安感。肉感的な絵も、奇抜なストーリー展開も面白い。「普通じゃない」マンガを読みたい人は是非ご一読ください(グロ・露悪注意)。
マンガ好きの友人に薦められて全巻イッキ読み。イッキ読みならではの、連載期間の紆余曲折すべてを圧縮した…
私は「教授」が一番好きです。毎巻の表紙に描かれる姿がたまりません。吸血鬼漫画の最前線(と個人的には思っております)。
「吸血鬼とは何なのか」。他人の血を吸い、強力な力を持ち、永遠に生きられる、でも太陽の光やニンニクや十…
こういう図鑑があってもいいじゃないか!人間の想像力の暗部が作り出した創造物(クリーチャーたち)が大集合(っていうノリの本、昔から大好きだったなあ、、、)
主にゲームと映画から、人間を震え上がらせる異形の者たちを集めて紹介する本書。本屋さんで見かけていった…
伏線がたくさんで続きを読むのが楽しみなライトノベル。でもたぶんあんまり「ライト」じゃない続編が待っていそうな雰囲気がたまりません。こういう、「書くこと」と「生きること」を対比させて語るものは大概大好きです。(あとで長文レビュー書く予定)
面白くてためになる夭逝した天才SF作家の代表作。これからの世界を「楽しく」生きていこうというときに、きっと良い同行者になってくれるでしょう。「リゲティ」(作中の表現です)があなたの日常に空耳のように聞こえるようになれば。
すごい漫画に出合ってしまった、、、。「国宝ラブコメの金字塔」と作者みずから銘打つのも不思議ではない!
美術マニア、というほどではない私だが、この本の凄さはわかる。この本が好きでしょうがない!という人がい…
「漫画の神様」手塚治虫による漫画の入門書(全集未収録)、多色刷り豪華大判で復刻。まさにバイブル。この単行本化によって、「バクマン」以降の世代が形成されていくことを期待してしまう。
漫画評論家の伊藤剛は話題となった代表作『 テヅカ・イズ・デッド 』で、漫画の読み方や漫画の語り方につ…
とても素直な屈折、確かな痛み、あまりに素っ気無い暗闇と、そこからくる疼き。だけれど、その疼きや躊躇いがすべてではない。失恋を美しく描けること、生きている間に美しい文章を描けること、そのことを忘れてはならない。
美しい装丁(「土の悲しみ」というタイトルの本を--書影写真では判りづらいが--ミントグリーンのカ…
冲方丁の世界への入門にちょうどよさそうな本。図像も豊富、文章も硬軟バランスよく含まれていて、読んでいて飽きない&時間が無駄にならないところがちょうどいい。
アニメ化もされたし、ユリイカ(増刊)で特集もされたし、話題になっているのは知っていた冲方丁。その冲方…
「すべてが情報だ」なんて古臭い考えだ、と喝破した前著に続き、今度はライムスターの宇多丸に背中を押されて書いたほとんど入門的な語り口による入門書のような小型爆弾。読めなくても読むこと、狂わないために書くこと。暗闇の中で足音を響かせる1冊。
非常に胡散臭い。でもたくさんの示唆に富む良書だと思います。 刊行前からファンのあいだで、あるい…
こぐまのエンマが可愛い!両親熊の子供への接し方もとても素朴で愛情に満ちている雰囲気が、描かれた表情から伝わってきます。本が好きな人は、絵本のコーナーに1冊おいておきたくなる作品なんじゃないでしょうか。
少し前から、なぜか悲しい絵本を読むと涙が止まらないので、悲しい絵本は読まないように気をつけている。特…