書評 萌式ゴロ萌え日本史
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勉強は、苦しんでやるよりは楽しんでやった方が良いに決まっている。しかし、記憶の効率という観点からは、「萌え」ゴロがどれだけ効果があるかは疑問だ。
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受験や定期試験のために、歴史を勉強するときに、どうしても避けて通れないのが、年号を覚えることである。本来、歴史とは暗記するものではなく考えるものだと思うのだが、歴史の流れを理解するためには、最低限の年号を頭に入れておく必要もあるだろう。しかし、これを力任せに丸暗記しようとすると、なかなかの苦痛だし、効率が悪い。そこでよく行われているのがゴロ合わせで覚えるという方法である。
私も、丸暗記は苦手なので、学生時代は、年号の暗記は、ゴロ合わせに頼っていた。私の受験生時代はもう遥かかなたに過ぎ去ってしまったのだが、それでもまだいくつかは覚えているので、いくつか紹介しよう。
・鳴くよ(なくよ:794年)ウグイス平安京→平安京遷都
・道真が白紙(はくし:894年)に戻した遣唐使→遣唐使廃止
・いい国(いいくに:1192年)つくろう鎌倉幕府→鎌倉幕府成立
そのゴロ合わせを「萌え」でやってしまおうというのが、「萌式ゴロ萌え日本史」(不知火プロ:双葉社)だ。つまりは、「萌え」パワーで、日本史の年号を制覇してしまえというものである。最近は、これに限らず、この手の参考書がたくさん出ているが、私もこんな「萌え、萌え」企画は決して嫌いではない。なんといっても、勉強は、苦しんでやるよりは楽しんでやった方が良いに決まっている。
中を開いてみると、ひとつの歴史的事件に対して、「萌え」イラストとそれに対応する「萌え」ゴロが示され、その出来事に対する一口解説も付いており、読んでいてなかなか楽しく、「萌え」る。
ただ、年号暗記の効率としてはどうだろうか。本書に示されている、最初の3つのゴロに対応するものを紹介してみよう。
・泣くよ(なくよ:794年)幼女が平安京
・履くよ(はくよ:894年)ミニスカ遣唐使
・いい国(いいくに:1192年)いい風鎌倉爆風(幕府)
従来のゴロ合わせだと、ゴロの中に、その年号に関連した情報がうまく組み入れられており、ゴロを覚えれば、何の年号のことかは分かるようになっていた。どうして、幼女が平安京で泣かなくてはならないのか、遣唐使がミニスカを履かなくてはならないのか、鎌倉にスカートのめくれるような爆風が吹いたとしても鎌倉幕府と何の関係があるのか、どう考えても分からないと思う。
これらは、まだ分かりやすい方である。他にいくつか紹介してみよう。
・いじるな(1467年)鬼のラン(応仁の乱)ジェリー
・店舗改革(天保の改革)癒し一(いやしいち:1841年)番
・違反のムチ(いはんのむち:1867年)ムチたいてい傍観(大政奉還)
これらになると、まったく、年号に関する情報は入っていない。だから、これらのゴロ合わせで覚えようとすれば、「萌え」ゴロと歴史的出来事を関連付けるインデックスのようなものを、頭の中に別に作らなければならない。これは結構大変だろう。だから、暗記の効率としては、思ったほどの効果は期待できないかもしれない。もっとも、「萌え」エネルギーが、単なる効率を上回って、こちらの方が良く覚えられるという御仁がいる可能性は否定できないのだが。イラストの方も「萌え」ゴロには対応しているが、肝心の歴史的出来事には全く関係ないのも残念だ。レーティング:

掲載日:2010/05/03
本好き。献本歓迎します。暇があればジャンルを問わず本を読んでいます。読むのはミステリーが多いですが、書評はどちらかと言えばアカデミックなものや、ビジネス関係が得意かもしれません。専門は工学関係ですが、経営学や経済学も勉強しました。合格した資格試験は、80以上。「文理両道」を目指しています。
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- 出版社:双葉社
- ページ数:192
- ISBN:9784575302066
- 発売日:2010年04月06日
- 価格:1995円
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『萌式ゴロ萌え日本史』の本が好き!書評
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真面目な勉強には、まったく不向きですが、 役に立たないかと言えば、じわじわと役立ちそうな、新感覚の本ですね!
書評を読む(851文字) | 書評者 / イソップ
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勉強は、苦しんでやるよりは楽しんでやった方が良いに決まっている。しかし、記憶の効率という観点からは、「萌え」ゴロがどれだけ効果があるかは疑問だ。
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かわいい絵と、微妙な語呂合わせで日本史の年号を勉強できる本。狙いは悪くないと思うけど、帯に短したすきに長しといった印象がつよい。
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元々年号を覚えるのが苦手な僕だからか、それとも「萌え」に対する許容度が低いのか!? 全くもって年号を覚えるのに役に立たないし、家に置いておくのも辛いイラストに参ったなと…。
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「ゴロ萌え」という趣旨には大賛成である。なのに本書には「ゴロ」も「萌え」も見当たらない。もっと本気で「ゴロ萌え」本を作って欲しい。
献本書評













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