書評 暗殺請負人 刺客大名
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社会派推理小説の大御所・森村誠一の描く時代劇。
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「人間の証明」や「悪魔の飽食」など、多くのベストセラーを出した、社会派推理小説の大御所・森村誠一の描く時代劇、「暗殺請負人 刺客大名」(幻冬舎)。これがシリーズ3作目に当たる。うれしいことに、前2作の梗概やシリーズ登場人物の一覧が付いているので、シリーズのこの巻から読み始めても、その前のいきさつが分からなくて困ることは少ないだろう。
主人公は、山羽32万石の後嗣で実質的な藩主・山羽鹿之助と、その義妹でくノ一のるい。鹿之助は、藩主の落胤であったが、お家騒動を避けるために、るいの祖父により、兄妹として育てられ、それぞれ、剣の道と忍法を極めることになった。しかし、山羽藩の前後嗣が急設したために、鹿之助が後継ぎとなったのである。
幕府大老、隣国のバカ殿、そして御三家の雄とも言える尾張藩、様々な思惑が入り乱れて、チャンバラドラマが繰り広げられる。敵は、剣術集団の「螺旋八剣」、中国からきた暗殺集団「九龍」、尾張の忍び「尾張床下衆」など。鹿之助やるいは、様々な特技を持った長屋衆とともに、これらの敵に立ち向かう。
森村さんが時代劇とは意外な気もするが、楽しんで書いているんだろうなという気がする。32万石の後継ぎである鹿之助が、長屋に住んでいたり、奇想天外な剣法や怪しげな術が入り乱れたりで、その荒唐無稽とも言える設定は、正に痛快無比。
ところで、この作品の中で一番活躍しているのはるいだ。「くノ一」というと、どこか淫靡な響きがあり、 お色気たっぷりのコスチュームで、あんなことやこんなことなど、秘術を駆使して敵を籠絡するというイメージがある。(私だけか?) しかし、もちろん森村御大が、そんな官能小説を書く訳がない。るいは、絶世の美女という設定なのだが、残念なことに、武闘派だ。一応は濡れ場のようなシーンもあるが、それは通常の小説と同程度。剣が閃き、術が飛び交う。そんなチャンバラアクションがこの作品の真髄なのである。宮藤官九郎あたりに脚本を書かせて映画化すれば、あの怪作、「大帝の剣」に勝るとも劣らない映画になるだろう。
一つ残念なのは、表紙イラスト。るいは美貌のくノ一という設定なのだから、攻めて表紙だけでも、もっと妖艶な絵にして欲しいところだ。このイラストに描かれたるい、最初は、男かと思った。レーティング:


掲載日:2012/02/06
本好き。献本歓迎します。暇があればジャンルを問わず本を読んでいます。読むのはミステリーが多いですが、書評はどちらかと言えばアカデミックなものや、ビジネス関係が得意かもしれません。専門は工学関係ですが、経営学や経済学も勉強しました。合格した資格試験は、80以上。「文理両道」を目指しています。
- 出版社:幻冬舎
- ページ数:334
- ISBN:9784344021167
- 発売日:2012年01月15日
- 価格:1680円
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『暗殺請負人 刺客大名』の本が好き!書評
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「エンターテインメント小説の第一人者が放つ、時代活劇の金字塔!」って帯に書いてあったので気楽に読んでみました。
書評を読む(662文字) | 書評者 / ハゲ坊主
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天下太平の江戸時代にあって次々と刺客の襲われる大名・山羽鹿之介。あの森村誠一の時代小説。
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社会派推理小説の大御所・森村誠一の描く時代劇。
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昔は良く読んだ作家なのですが久しぶりです。そう言えば時代物この頃書かれているようで楽しみでした。
書評を読む(661文字) | 書評者 / 小太郎
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時代小説が好きな方、くノ一ものが好きな方、恋愛小説が好きな方などに おすすめできる作品です。
献本書評













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