幻惑の死と使途

幻惑の死と使途

犀川と萌絵のS&Mコンビが活躍するミステリー。脱出マジックのさなかに起きた殺人事件。果たして萌絵たちは、事件の謎を解明できるのか。

「皆が、私の名を、呼ぶかぎり・・・・・私は、抜け出してみせよう」

 「幻惑の死と使途」(森博嗣:講談社)という本を読んだ。駄洒落を優先して、意味が良く分からないようなタイトルになっているが、S&Mシリーズの6作目に当たるようだ。ちなみに、英語の副題は、「Illusion Acts Like Magic 」となっている。

 内容を簡単に紹介しよう。脱出マジックの大物有里匠幻が、脱出マジックショーの最中、衆人環視の中で殺害されてしまう。更には、その遺体も、マジックのように、どこかに消え失せてしまったのだ。このショーを見ていた西乃園萌絵は、事件の謎を調査し始める。しかし、更なる殺人事件が続く。

 駄洒落のようなタイトルに関わらず、結構面白かった。事件に関わっているのは主として萌絵の方である。犀川助教授のやる気の無さとは対照的だ。どちらも浮世離れした二人のやり取りが、夫婦漫才のようでなんとも面白い。二人は既に婚姻届を作成して、萌絵の叔母に預けているらしい。萌絵は、犀川をまっとうに導けるのは自分しかいないと思っているようだが、大丈夫か。

 すべてが終わったとき、萌絵が関係者を集めて、事件の説明をする。そして、最後に犀川が、明かす、最も重要な部分に関する推理。犯人の方は唐突に出てきたような感じが強いが、これもマジックの一環か?
レーティング: 星星星星
掲載日:2010/07/29
ニックネーム: 風竜胆 レベル: 本が好き! 1級

本好き。献本歓迎します。暇があればジャンルを問わず本を読んでいます。読むのはミステリーが多いですが、得意分野は科学技術関係および企業戦略関係です。専門は電気工学(修士)。あとは、経済学と経営学を少々。合格した資格試験は、80以上。「文理両道」を目指しています。

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2010年09月11日 02時26
2010年09月11日 02時26
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  • by 森博嗣
  • 講談社
  • 584
  • 9784062730112
  • 4062730111
  • 2000年11月15日
  • 820円
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