七人のおば
- 著者: パット・マガー
- レビュアー: 本玉
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出てくる人間全員が最低です(笑。刺しつ刺されつの人間関係が巧みに描写されています。読んでいて心が揺さぶられる感じでした。
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僕はミステリが好きでよく読んでいるのですが、今まで読んできた中でも、この「七人のおば」一際印象に残っています。
夫のピーターとともにイギリスへと移住したサリー。そんなおり、故郷の友人から手紙を受け取る。中身には「サリーのおばが旦那を殺した」という内容が書いてあった。サリーには七人おばがあり、七人のうち誰が殺人をおかしてもおかしくないと言う。サリーは夫ピーターとともにおばたちを記憶をたどっていき、七人のおばのうち誰が殺人を犯すような人物なのか、過去から犯人を探っていく。
七人のおばのうち旦那を殺したのはだれなのか、サリーの過去の回想から探っていくという話です。おばたちとそれを取り巻く人達はそれぞれクセのある性格をしていて次々と問題が起きてきます。その中でおばたちの個性が浮かび上がってきます。サリー一人の視点で分かりにくいところもあるのですが、章の合間にピーターとサリーの回想がはさまり、今まで回想したことを総括してくれるので、理解できないということはありません。
……上記で「それぞれクセのある性格」と表現しましたが、少し緩い表現だったかもしれません……この本に出てくる人間は全員、意地が悪い、最低な人間たちなのです。世間体ばかり気にしているクララ、アルコール依存症のイーディス、二度も結婚しそれでも夫との関係を維持できないアグネス、男を受け入れることができないモリー、そして姉の婚約者を奪ったドリーと奪われたテッシー、ドが外れた浪費家のジェディ。彼女たちはそれぞれ泥沼と化した夫婦生活をおくり、最後は破局していくのです。
あと、読んでいて思うのですが語り部であるサリーも別に良い人間じゃないと思うのです。というより、ここぞってところで一番悪いことをしているような……これは個人的な感想なんですけど。
人間の倫理とか、夫婦の道徳観とか、そういう哲学的なものさえ考えさせられる話でした。語り部であるサリーと彼女の夫であるピーターはおばたちと同じような末路をたどらなければ良いと僕は願うのです。
ああ、後この本。僕は読んだ後、とっても憂鬱な気分になりました。なので、あんまりメランコリーな気分の時には読まない方がいいかもしれません。
レーティング:



掲載日:2010/07/27外部ブログURLが設定されていません
ニックネーム:
本玉
レベル: 本が好き!
2級
色々あって今は図書館で働いている人です。本は目についたものから読んでいくタチ……だと思ってたんですが、ここに書くようになってから自分がミステリとビジネス書に偏って読んでいることに気がつきました。

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2010/08/30-2010/09/05

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2010/08/30-2010/09/05







































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