献本書評写蹴(しゃしゅう) ファインダー越しに見た歴代サッカー日本代表の素顔

写蹴(しゃしゅう) ファインダー越しに見た歴代サッカー日本代表の素顔

ファインダーを通してその時代、その時を一緒に過ごした写真家の作品は、ブラウン管を通して声援を送った私たちサッカーファンにとっても共有することのできる宝物である。

日本中が熱くなったワールドカップがつい先日終わった。初めてサッカーの面白さに触れた人たちもきっといたに違いない。かく言う私は深夜に惜しくも敗れたドーハの大会からずっと楽しみに代表の試合を見てきた。新しい力の台頭は大きな感動でもあるとともにこれまでチームを引っ張ってきた選手達との交代であることに一抹の寂しさもまた禁じえない。

「写蹴」はサッカーが正にアマチュアであった70年代からずっと代表を撮り続けてきた公式カメラマン今井恭司さんの写真を添えたこれまでのサッカーの歩みの入門書と考えてよいだろう、手洗いで自分のユニオームを洗濯する選手達を想像することができるだろうか。5時に仕事を終える普通のサラリーマンがサッカーができる喜びを感謝に代えて練習する姿を。それに加えたJリーグの発足とともにプロになった選手達が築いてきたサッカーの歴史の積み上げが今の日本代表の活躍になっていると今井さんは言う。

この中には岡田監督や川渕代表などの若かりし日の選手としての写真も納まっている。公式試合に随行したカメラマンならではの選手との交流や人物評などもある。スーパースター釜本選手の現役引退の日の9番の背番号を写した写真にはその深い想いが感じられる。

ファインダーを通してその時代、その時を一緒に過ごした写真家の作品は、ブラウン管を通して声援を送った私たちサッカーファンにとっても共有することのできる宝物である。
レーティング: 星星星
掲載日:2010/07/27
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ニックネーム: ムーママ レベル: 本が好き! 3級

主に読むのは日本文学。でも最近は新書の棚で本選びをすることが増えました。社会の動きやそのことに関する基本的な知識がないといろんなことが見えない気がしてよく手にしています。最近気になっている作家は吉田修一、塩野七生。読み返しているのはドストエフスキー。なんだか統一性のない私です。

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2010年09月07日 11時32
2010年09月07日 11時32
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  • by 今井恭司
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  • 2010年05月28日
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