文科系検死審問―インクエスト

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概要説明

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乱歩が称えた傑作長編

リー・スローカム閣下が検死官としてはじめて担当することになったのは、女流作家ミセス・ベネットの屋敷で起きた死亡事件だった。女主人の誕生日を祝うために集まっていた、個性的な関係者の証言から明らかになる事件の真相とは? そして、検死官と陪審員が下した評決は? 全編が検死審問の記録からなるユニークな構成が際立つ本書は、江戸川乱歩が絶賛し、探偵小説ぎらいのチャンドラーをも魅了した才人ワイルドの代表作である。解説=杉江松恋

『検死審問―インクエスト』の本が好き!書評

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この書籍のお気に入り度
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本玉

2転3転するラストの展開に愕然。手当のためだけに審問を長引かせるというリー・スローカム閣下、他の登場人物にはすっかり騙されてしまいました。こんなミステリが用意されていたなんて……

読む前にまず「検死審問」というタイトルに引っかかりました。ネットで軽く調べたら「イギリス、アメリカで行われている制度で、死因などを特定するために公開で行われる審問手続き」だそうです。日本では行われていない制度だと思うのであまりピンと来ません。このお話を楽しむためには、少し調べてから読んでもいいかもしれません。

 この本とても面白かったです。登場人物たちが皆好き勝手で、フザけたことばかり言っているので油断していたんですが最後の結末には意表をつかれました。また、読みなおしてみると、結末にいたるまでの伏線がいくつも張られており「何故、ちゃんと注意深く見て推理しておかなかったんだ……」と悔しい思…

星星星星星  |  書評を読む |  書評者 / 本玉
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A's

古さを感じさせないどころか、構成の斬新さに驚かされた。これが1940年の小説だって信じられない。

この小説に関する書きたいことは、いろいろあります。例えば設定。全編が検死審問の記録だというから驚いてしまいます。読みにくさはあまりなく、強いて言うなら登場人物の名前を覚えにくいということぐらいでしょうか。
また、このコミカルもとっても素敵。「正気か!?」と疑うようなギャグ(?)もあるけど、それもひっくるめて好きです、こういうコメディー。

キャラクターも個性豊かなんですよね。特に検死官のリー・スローカム閣下。最初は何だこいつ、と思うかもしれませんが、最後になればリーがなかなかの名探偵であったあことが分かる。奇妙な謎もちらっと出てくるし、ちょっとした驚きも待ち構えてくれてるので、満足できま…

星星星星  |  書評を読む |  書評者 / A's
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作楽

しっかりやれ、と発破をかけたくなる検死官が、実は実は爪をかくした鷹だったという結末が楽しめます。

 タイトルにある検死審問というのは、死因に不自然な点が見られると検死官が判断した場合に開かれる審問です。場合によっては、裁判と同じように陪審員が立会い、評決します。証人が召喚されることもありますがすべては検死官の裁量に委ねられています。

 この物語は、検死官リー・スローカム閣下が開いた検死審問で、陪審員を前に証人に供述を求める場面から始まります。しかし、このリー・スローカム閣下たる検死官も陪審員たちも、まったくやる気がないんじゃないかと疑いたくなる態度です。たとえば、ある陪審員が証人の供述書を読み上げるのではなく、直接証人に質問すればよいのではないかと詰め寄ります。そのとき検死官はこう答…

星星星星  |  書評を読む |  書評者 / 作楽
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1day1book

すばらしくおもしろい!

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タウム

まったく古さを感じませんでした。


構成が巧で、手記や日記や会話で最後まで読者を飽きさせません。

星星星星  |  書評を読む |  書評者 / タウム
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fumika

会話が絶妙です。

面白かった。

星星星  |  書評を読む |  書評者 / fumika
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Bongo

検死官のいい加減なやり方につられて、いい加減に読み進んでいると騙される。

確かに「風変わりな本格もの」といった感じ。

星星星星  |  書評を読む |  書評者 / Bongo
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kbb

審理録で全編がわたっているのが楽しめました。


続編も新訳でよみたい!

星星星星  |  書評を読む |  書評者 / kbb
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田川ミメイ

実は翻訳小説は不得手なのだけれども。

この本は「帯文」に偽りなしの、まさに「傑作」。読書の醍醐味をたっぷり味わうことのできる一冊でした。

星星星星星  |  書評を読む |  書評者 / 田川ミメイ
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びんご

とても楽しいミステリでした。1940年発表の古典だからこそじっくり味わえたのかもしれません。、実を言うとミステリ以外の部分がめちゃ面白かったのです。

 検死審問、とても楽しいミステリでした。 1940年発表の古典だからこそじっくり味わえたのかもしれません。ここではミステリとしての本質部分とそれ以外の部分とに分けて紹介してみます。一つの作品を二つの方向から読むというのもありでしょうし、それと版元の宣伝文「江戸川乱歩が絶賛し、探偵小説ぎらいのチャンドラーをも魅了した」と関連するのではないかと考えたからです。

 人気作家ミセス・ベネットの70歳の誕生日を祝う集まりで死亡事件が発生します。そこに招かれていたのはどうも一癖ありそうな面々。事件の検死審問を担当したリー・スローカムは関係者の証言を集めるのですが、事件に関係あるのかないのか、陪審員も苛立…

星星星星  |  書評を読む |  書評者 / びんご
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matika

【ネタバレ注意!】
検死官のキャラクターがユニークでした。

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poppen

溢れるユーモアと機知が楽しめる傑作

平均レーティング 星星星星

『検死審問―インクエスト』のAmazon書評

乱歩が選んだ「1935年以後のベスト・テン」の一編


勧善懲悪のわかりやすい作風で不動のベストセラー作家となったミセス・ベネット。

そんな彼女の70歳の誕生日を祝うパーティが開かれた日に死亡事件が起きる。
長年に亘ってベネットを支えてきた出版代理人のチャールトンが、顔面に銃創を
残し、不審死を遂げたのだ。

チャールトンの死因を法的に確定させるため、検死官と
6名の陪審員による検死審問が開かれるのだが……。



審問を可能な限り長引かせ、できるだけ多くの手当をせしめてやろうとする検死官と
陪審員(一名例外)、そして、事件の証言にかこつけて己の人生観を得々と披露する
証言者といった具合に、検死審問の関係者たちは、不審死を扱っているにも関わらず
深刻さとは無縁です。それが巧まざるユーモアを醸すと同時に、状況に柔軟に対応し
ていく庶民のしたたかさを感じさせるのが巧いところ。

しかもそんな中に、真相に繋がる伏線がいくつも仕込まれているのですか…
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星星星星星 :この書評は役に立った 0人中0人 | 書評者 /カナン 2010-02-08
山村先生か橋田先生か...

帯には「乱歩が称えた傑作長編」とのこと。 早川書房の帯と異なり 東京創元社の帯は権威主義的ですが信頼感はあります。 コネチカット州の郊外で唯一の著名人と言えそうな女流作家の誕生日パーティー中に出版代理人が死亡。 そして検死審問が開廷。 裁判員制度(陪審員)と異なり 検死審問という制度は理解し難いものが。 女流作家の女帝振りが わが国の大物女流作家や脚本家を思わせ 微笑ましいです。
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星星星星星 :この書評は役に立った 4人中2人 | 書評者 /E+Op. 2009-07-29
凝った構成が楽しい

戯曲風の検視官と陪審員のやり取り、入り乱れる容疑者たちの証言からなる後世に凝ったミステリーの良作です。芥川龍之介の「藪の中」をエンターテイメントに仕上げた作品と思えば、イメージをつけやすいかもしれません。
普通に読んでもちりばめられたユーモアや、二転三転するどんでん返しを十分に楽しめるでしょう。この小説はこれに加えて、同じ事柄、人物を多視点で描写することで浮かび上がる差異を通じて、ちりばめられているさまざまな伏線や手がかりを見つけていく楽しみが味わえます。
読み落とした手がかりを捜すのも再読する楽しみでしょう。今から再読するときが楽しみな作品です。

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星星星星星 :この書評は役に立った 3人中2人 | 書評者 /hoge2 2009-05-30

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