砂の肖像
- 講談社
- 217
- 9784062139373
- 4062139375
- 2007年04月19日
- 1890円
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概要説明
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あなたに宝石を贈ります。
ピンクのスター・ルビー ブルーのスター・サファイア琥珀のブレスレット アクアマリンの裸石……。「珠玉」の短編集です。
●「石に映る影」
石の愛称は「ニコ」メノウの原石だ。いつも黒い服を着ていた謎の女K、そして、Kから聞いたニコのこと。
●「ジョン・シルバーの碑」
母は「パチンコ玉みたいなやつ」が居座ったままの右足のふくらはぎをごっそりと削る手術を受けた。難病に冒された母の病魔との闘い。
●「小さな湾の青い王」
私が最後に女だったとき。私は男の下で石のようにじっとしていたのではなかったか。海は女をより女にし、不思議な出会いをもたらす。
●「フードコートで会いましょう」
お腹にはビー玉が入っていてときどき由加さんは無意識に人形のお腹をさすっている。死と狂気はフードコートで交錯する。
●「砂の肖像」
ピンクのスター・ルビーとブルーのスター・サファイア。深々と赤く、深々と青い2つの宝石。M氏から送られてくる数々の美しい宝石。そこから見える1人の男の人生。
『砂の肖像』の本が好き!書評
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↓恋愛小説、稲葉さんの作品は初めて読みましたが、・・・・・・自分に通じる出来事が小説の題材になっていたのでかなり読後感があります。
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↓最近は小説を読むことが少なくなっているのですが、この短編集は面白かったです。
こんな作品なら、これからもっと小説を読んでみたいと思いました。
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↓まだ見ぬあなたの特別な石を、此処で見つけてみませんか。石に纏わる五つの物語が楽しめます。
重ねられてゆく日々に纏わる思い出が、しっとりと、ただそこに在る。目の前に、ただ在る。封じ込めた時間の分だけ、ただ然として在る。そんな気がして、まだ見ぬ想像の石を想った。手のひらで握りしめるほどの小さな欠片に、過去のわたしを見たような心地になって…。稲葉真弓著『砂の肖像』(講談社)は、数々の石や砂などに纏わる五つの物語が収録されている一冊である。とりわけ表題作「砂の肖像」に登場する石には、ある種の執着のようなものを感じずにはいられなかった。たとえば、死への、生への執着のようなものを。そうして何かを宿した石には、特別に魅惑的な光が宿る気がするのだ。やがて光は人を呼び、その人に何かをもたらすのでは…
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↓内容は地味ですが、丁寧な心理描写で一気に読めました。
どこか無機質な物語なのに、どこか清々しい、不思議な物語でした。
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↓”崩れ”の上に在る民としての日常の物語。
重い、痛い、苦しい、哀しい、、、あぁ〜、だから好い、輝く”宝石”の如く♪
『砂の肖像』のAmazon書評
- 静寂を聴く心が、伝わってきます!
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久しぶりに、しっかりと味わいのある世界を読みました。
それぞれの登場人物には、それぞれ石に対する思いがあって、
特に僕は、母の足を切断する「ジョン・シルバーの碑」と、
人気のない寂れた湾に向かう「小さな湾の青い王」が好きでした。
ジョン・シルバーは小説「宝島」に出てくる一本足の海賊船長で、
母は、病気の治療のために、足を切断する手術を受ける前日に、
冗談口調で「明日からはジョン・シルバーだ」と言ってのける。
そして私は古い圧力釜のゴムパッキンを手に入れに出掛け、
母の家では、懸案だった古い井戸がお祓いをして塞がれた。
古くから引きずっていた何かが、思い出となる一瞬に立ち会った。
そして古くは貝や海苔の養殖場だった、寂れた小さな湾の話では、
その情景描写を読みながら、小笠原の母島にあった湾を思い出した。
あるいは、能登半島や礼文島で見た小さな湾の姿を思い出し、
沖縄の石垣島の北端にある大…
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:この書評は役に立った 2人中2人 | 書評者 /イソップ 2007-09-20
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... を」で女流新人賞、1980年「ホテル・ザンビア」で作品賞、1992年「エンドレス・ワルツ」で女流文学賞、1995年「声の娼婦」で平林たい子文学賞、2008年「海松」で川端康成文学賞を受賞。他の著書に『環流』『私がそこに還るまで』『砂の肖像』など。 ...続きを読む
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