白楼夢―海峡植民地にて
- 東京創元社
- 367
- 9784488460044
- 4488460046
- 2007年05月01日
- 819円
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概要説明
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どんでん返しが立て続く、ミステリの逸品
1920年代、英国植民地シンガポール。大物華僑の娘、呂白蘭の死体を発見したことから、日本人青年・林田は殺人の嫌疑をかけられ、警察と呂一族の双方から追われることになる。
身一つでこの地を訪れて一年半。日本人社会での諍いの仲裁に関わったことを切っ掛けに、今では街の顔役にのぼりつめ、華僑の権力闘争の調停までこなす存在となった。しかし、冷酷で高慢な富豪の娘、白蘭との出会いから、林田の運命は大きな転換を迎える。
この一年半の間に起きた様々な出来事を思い返しながら、追っ手を振り払いつつ、白蘭殺人事件の真相を探す決意を固めた林田。しかし事態は、彼のみならず海峡植民地の命運を左右するまでに膨れあがり……。
恋愛、歴史、謀略と、数々の趣向が凝らされたミステリが待望の文庫化。氏が得意とするどんでん返しも鮮やかな逸品、〈多島斗志之コレクション〉の既刊の三冊ともども、是非この機会にお楽しみ下さい。
■〈多島斗志之コレクション〉
・『不思議島』
・『二島縁起』
・『海上タクシー〈ガル3号〉備忘録』
・『白楼夢――海峡植民地にて――』
『白楼夢―海峡植民地にて』の本が好き!書評
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↓シンガポールで殺された呂白蘭。その事件の濡れ衣を着せられた林田の逃亡劇や、恋、人間関係などが、とても面白い。
多島斗志之さんの小説は初めてでしたが、とても楽しめました。林田がシンガポールに来てからの出来事、白蘭殺人事件の捜査だけでなく、それぞれの恋愛、策略などが渦巻いていて、とても面白い。
舞台は、1920年代のシンガポール。当時の情勢から東南アジアの熱気までもが、十分に伝わってきます。なんたって、話のなかに虎や鰐がちらっと登場するのだから、「ああ、東南アジアが舞台なんだなあ……」と思える。根性試しも、悪趣味を通り越して呆れてしまいました(苦笑)。
ミステリーとしてはどうかというと、文句は多くない。何故林田が濡れ衣を着せられることになったのか。白蘭の死の真相は? などの謎がある中で、“時代”も絡め…
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↓作者の多島斗志之氏が2009/12/25現在行方不明で息子さんがTwitterで情報を求めてます。
http://twitter.com/suzilard
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↓文句なしに面白かった。
南方の熱気が伝わってくるような熱いエンタメ。
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↓舞台とされる1920年代のシンガポールの歴史的・時代的背景が、描かれる人間模様の物語をより一層興味深く堪能できる逸品♪
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↓掘り出し物の一冊。
植民地時代のシンガポールを舞台にした、植民地の倦怠感と東南アジアの暑さが、なんとも絡み合って、最後まで引き込まれるミステリーである。
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↓ミステリとしても、歴史を知るにしても楽しめました。
この時代って今よりモノがなくてもロマンがあったのですね。
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↓思っていたよりおもしろかったです。
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↓もっと注目されていい作品。
傑作です。
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↓【ネタバレ注意!】
これは掘り出しものでした。著者の作品は初読でしたが、これほどの手練とは思いもよらなかった。大正八年(1919年)当時のシンガポールを調べてから読むと、面白さ倍増です。懐かしき冒険小説、逃亡サスペンス、そして大胆な仮説で作りあげた歴史小説です。【読了時間:4時間52分/367P】
『白楼夢―海峡植民地にて』のAmazon書評
- おもしろかった。
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はっきりいって、あまり食指の動かされるタイトルでもないし、内容紹介をみてもそれほどおもしろそうな作品にも思えない。
舞台は1920年代のシンガポール。日本では大正の時代だ。この頃のシンガポールはまだ英国領で、いまよりももっと混沌として野蛮なところだった。そこで華僑のボスの娘白蘭が殺される。第一の容疑者として手配されたのが現場にいるのを目撃された日本人青年の林田だった。彼は自分の身の潔白を証明するため警察と華僑ファミリーの執拗な追跡をかわしつつ事件の真相を追ってゆく。
しかし、これが読み出すとやめられないおもしろさだった。現在のパートと林田がシンガポールに乗り込んできて、顔役としてのし上っていくさまを描いた回顧のパートが交互に配され、事件の背後にある相関関係が無理なくこちらに提示されていく。白蘭を殺したのは誰か?またどうして白蘭は殺されたのか?
ミステリ的な興趣もさることながら、回顧パート…
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:この書評は役に立った 4人中4人 | 書評者 /ベック 2007-08-03
- 多島らしさ
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戦前大正時代の英国アジア海峡植民地(シンガポール・マレー半島)を舞台にしたサス
ペンスだ。世界設定で佐々木譲の『昭南島に蘭ありや』を思い出してしまうが、何故か
ストーリーや登場人物の設定まで似ている。
ただ、こちらは多島斗志之らしいあっさりした仕上がりになっている。どちらが好きか
は好みが分かれるところだと思う。
戦前のシンガポールとか上海には憧れる。東洋と西洋のカオス。ノーブルな支配者達と
猥雑と喧騒のあふれた庶民の街。ヒロインと主人公のかかわりの過程でそういった雰囲
気を描いて欲しかった。とても魅力的なヒロインを登場させておきながら、もったいな
いと思ったがそれが多島の持ち味かもしれない。
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:この書評は役に立った 1人中1人 | 書評者 /ぱらどっくす 2007-07-17
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