ハイドラ
- 新潮社
- 137
- 9784103045311
- 4103045310
- 2007年04月01日
- 1260円
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概要説明
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迫ってくる体温を感じながら感じた。――世界が変わっていくのを。
写真家の専属モデルであり、私生活でも密かに同棲をつづける早希。だが人形のような無機質さを求める男との暮らしに、次第に蝕まれてゆく。ある日、その閉ざされた部屋から彼女を引き出そうとする翳りのない男が現われるが……。堕ちてゆく痛みと無垢な愛への希求、自身への冷徹な眼差し。クールさと瑞々しさを湛えた、新境地を拓く傑作長篇。
『ハイドラ』の本が好き!書評
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↓わずか140ページ足らずの中篇ですが、驚くほど複雑な構造を成しています。
金原ひとみは一作ごとに上手くなってますね〜。
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↓恋愛とは人それぞれに特別なもの。
そんな中でも、人は誰かの恋愛に共感することができる。それはいったいなぜなのか?を改めて考えさせられました。
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↓今回は、薄味の金原という感じですね。
大人になったのかな?
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↓期待以上。
読んだ後の衝撃の喰らい方が気持ち良いような、怖いような、すごい快感。本格的ヤンデレ小説!って感じ。
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↓【ネタバレ注意!】
どうしても、大好きで、いい人で、選びたいのは、ぴったりなのは、わかってるのに。
それでも必要なのは…。
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↓宿命を生きる女性のかなしい苦笑い
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↓先はどうあれ、したたかに生きる「女」の話かもしれないなと思わされました。
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↓また、ダメだった。
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↓いまだに理解が定まらないが、何処かで否定し拒絶しつつ、一方では、圧倒的に受容れて理解したがっている私がいる。
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↓ハイドラとはおそろしや。貴方の中のハイドラも屹度目覚め出します。金原ひとみ作品の新境地。
どこまでも堕ちゆく感覚というものに、酔いそうになることがある。なにも、すべてに絶望したわけじゃない。じわじわと破滅に向かう自分というのが、妙に愛おしく感じるのだ。わたしにとってそれは、普段は意識できずにいる自己愛のようなものであり、ついつい疎かにしてしまう自分自身へのある種の擁護であるに違いない。甘さと厳しさと。2つの事象の狭間で、揺れ惑う感覚にも近い。金原ひとみ著『ハイドラ』(新潮社)は、わたしのそんな部分をつんと刺激し、ほのかな痛みを残していった。いわゆる人の持つ闇の部分。そのダークな面を掘り下げたこの作品は、ある種の病理まで描くが、むしろぬくもりのようなものを強く印象づけているように感…
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↓【ネタバレ注意!】
化け物で、不完全で、自分が傷つかないように布石を打つために生きているけれど、それって何か悪いんでしょうか……書評を読む(外部ブログ) | 書評者 / 桜井晴也
『ハイドラ』のAmazon書評
- 現代の若い女性の真の悩みが込められていそう
-
と思ってしまうのは、私がオッサンだから?
でも面白いですね。ここまで自分をさらけ出してしまう著者は既に冷徹な目を持って人生を歩んでいる気がします。
なかなかこの若さでできることではありません。
次作はもっと大きな舞台で暴れまくって欲しい。
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:この書評は役に立った 2人中1人 | 書評者 /ぷーやん 2009-05-07
- 希望なんて、要らない。
-
過食症ではなくて、正確にいうと、
チューイング(噛み吐き)を伴う拒食症の女性の話。
読んでみて…いろんな意味で衝撃的。
さるきちには、ひどく、しっくりとくる作品だった。
それは、描かれているのが、
まさにさるきちだったから。
彼女の心情、行為には共感できる部分が多かった。
“例の行為”、その描写はかなり忠実で、
経験者か?と疑いたくなるほど。
他の読者のレビューを見てみると
「気持ち悪い」っていう感想も多かったんですが、それも納得です。
残念ながら、エグくてね、
同業者のさるきちだっておののいてしまうほど。
ストーリーは、
同棲しながらもそこに愛情はなく、
「仕事」という名目だけで
つながっているカメラマン、新崎に
「愛された」くて、
「捨てられたくな」くて、
「傷つきたくな」くて、
拒食症を武器に
新崎の被写体となっていた早希。…
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:この書評は役に立った 4人中2人 | 書評者 /さるきち 2009-04-09
- 心理小説として、秀逸
-
金原ひとみさんは、あるジャンルを確立した感がある。
恐らく、今後歳を重ね、価値観や物の見方が変化するごとに、
鮮やかに自作からの脱皮を図るだろうという気もするが、
現時点ではこれでいいのでは。
若手の中ではナンバーワンの洞察力だと思う。
特に20十代前半の、自分をまだ確立できていない、が、社会の中で生きて行かなくてはいけない人間の、浮遊感や焦燥感や虚無感の表現は秀逸。
なぜ、主人公が奴隷化から逃れようとしないのか、
それがこの作品の心臓部だ。
それを表現するための対比としてのミュージシャンの男とのエピソードは、
あくまで手法にすぎない。
主人公が唯一、現在の自分、でいられる場所。
それがカメラマンの男の目前でしかない、という、存在意義。
存在するということとは、自分とは、というテーマを、
金原ひとみは、きちりと読者に投げかけている。
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:この書評は役に立った 3人中1人 | 書評者 /mana 2009-03-31
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