虐殺器官
- 早川書房
- 432
- 9784150309848
- 4150309841
- 2010年02月10日
- 756円
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概要説明
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9・11以降の、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。
先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう…彼の目的とはいったいなにか?大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは?ゼロ年代最高のフィクション、ついに文庫化。
『虐殺器官』の本が好き!書評
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↓こう言うのをSFと言うのですか。
これがゼロ年代最高のSFだというのなら、残念だ。単に好みの問題で、僕には合わなかった。
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↓ゼロ年代のSFという枠、日本SFという枠、そういう枠組みはもはやこの作品の前では陳腐だ。伊藤計劃さんがSFを書いてくれたことは日本SFにとって大いなる遺産だ。この世界観は並の日本人じゃ出せないよ。
アメリカの暗殺を専門とする特殊部隊に所属し世界各地で任務を遂行するグラヴィス・シェパード大尉。その大尉の部隊が貧困な国々で頻発する虐殺の背後に常にちらつくジョン・ポールという影のような人物を暗殺する任務に就きそこで何かが起こってゆくというような始まりであります。語りはこのグラヴィス・シェパード大尉が一人称の〔ぼく〕として進みます。これだけ読むと主人公視点のミリタリーSFなどと思いガチですが、そんな見かけだけの作品ではありません。もちろんミリタリーSFとしても優れていて、文章はさほどでもないが的確な描写などからリドリー・スコットの『ブラックホーク・ダウン』のようなリアルな戦争シーンを想起させるし…
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↓【ネタバレ注意!】
進化心理学SFの傑作、だと思う「虐殺器官」は骨太なエンターテイメントSFで、色んな要素を消化して楽しませてくれるんだけどさ、色んな人の感想や惹き文句を見てみると、言語学への言及は多いんだけれど、進化心理学への言及って少ないように思うんだよ。
だから、「『虐殺器官』は進化心理学SFの傑作である」と言っておこうと思うんだけど、ど、どうかなぁ?
以下、ネタバレを含みますよ。
「虐殺器官」が言語学SFであるというのも間違いだなんていうつもりは欠片もなくてね、その方が過去の作品とのつながりの中に据えて話もしやすいだろうし。
実際、「虐殺を引き起こす『○○』の存在」というアイデアのところで止まっているん…
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↓SFという枠を超えて、ポスト9.11のゼロ年代を代表する作品。未読の方はぜひ。
本書は、9.11以降の世界を舞台に、後進国で内戦や大量虐殺を引き起こす謎のアメリカ人、ジョン・ポールと、それを追う米特殊部隊を描いたSF作品である。
去年、34歳の若さで逝去した作家、伊藤計劃氏の商業デビュー作の文庫版だ。
単行本は2007年に刊行された当時に読んで、その内容のスゴさに驚嘆した覚えがある。今回、文庫が出版されたことを機に再読したが、その思いは変わらない。伊藤計劃氏が生きていれば、必ずや、日本SF界を牽引する人になっただろう。本当に残念でならない。
ポスト9.11の対テロ戦争、グローバリゼーション、監視社会、民間軍事会社、環境問題といった「現在」を消化して、ここ…
『虐殺器官』のAmazon書評
- 佐藤亜紀氏が絶賛するのも納得の傑作
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まずは、「良心的知識人」であるチョムスキーの学問的業績(=変形生成文法)をパロって見せた作家としての悪意に、痛快なまでの志の高さを感じました。
それに、一行一行の背後に込められた知識の蓄積と、こうした一行一行を結び付ける思考の強度が、生半可じゃありません。はっきり言って、凄すぎる!(そこは、佐藤亜紀氏の作品にも通底してますね)
小説を書き始めた地点からして、そんじょそこらの小説とはモノが違うのは、!
「虐殺の言語」そのものに関しては輪郭を描き出すことに徹して、適用例についてはあの有名な「ゴキブリを…」くらいに控えたあたりに、
この語り口にふさわしい小説を構築していこうという、伊藤氏の作家としての巧さがうかがえます。
仮に、伊藤氏が「虐殺の言語」の具体例に満ち満ちた作品を描くとしたら、あまりにも喜劇的であるがゆえにますます悲劇の度合いが深まるというような小説になったのでは?
などと想像せずに…
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:この書評は役に立った 4人中2人 | 書評者 /じゅぱんちっち 2010-04-24
- まだ読んでないなんて…うらやましいです
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正直これはびっくりするくらいおもしろかったです。
大層なネーミング。筆者の夭折。読む前からこんだけ
ハードルあげといて面白いのはすごい!!
すごい、すごいと印象論になってしまうけど、内容は
メタルギアソリッドみたいで、藤原豆腐店の車が出てくるし、
「1984」みたいだし。世界観はネットみたい。
っとまったくまとまらないレビューですが
筆者はこれらのものを巧みにまとめあげています。
「スラムダンク」以来ある意味忘れたい作品ですw
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:この書評は役に立った 1人中1人 | 書評者 /三田イン 2010-07-18
- 虐殺の君主(The Lord of Genocide)
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このSFに☆を五つあげなかったら,他の何に今☆があげられるというのだろう。
主人公はクラヴィス・シェパード。アメリカ情報軍特殊検索群i分遣隊の大尉。
ときはおそらく2020年代。シェパードは,アメリカの特殊な上層部の命を受けて
第三世界で内戦と虐殺を起こしている男を暗殺する使命を帯びている。
その男がどうやって内戦を起こすかが、この小説の第一アイデアなのだが、
書評でその内容が少しでもわかるように触れるのは重大なルール違反である。
ただし、なぜそれで虐殺が起こせるかの書き込みは確かに足りないし,動機も弱い。
が、それを補って余りある疾走感。
まるで翻訳物のような文体,だが翻訳ではないので読みやすい。アメリカ人の作家が、
読者サービスで出すように日本の名を出すこころにくさ。
ぼくは,この作品の中で侵入鞘(イントルード・ポッド)が射出される瞬間の描写が好きである。
ぼくは。この作品の…
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:この書評は役に立った 1人中1人 | 書評者 /Gori 2010-07-16
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