かもめ通信さん
レビュアー:
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好きでたまらないものには星3つ、ただ好きだというだけのものには星2つ、なくても暮らせるだろうと思うものには星1つをつけるとしたら、あなたをぐるっと取り巻くものの星はいくつ?
アイソン彗星だのラブジョイ彗星だの最近よく「彗星」って言葉を耳にするよな~などと考えていたら、ついつい手が伸びてしまったのがこの本。
何度読んだかしれない物語ではありますが、久々の再読です。
ムーミン谷にやってきた哲学者のじゃこうねずみがいうことには、まもなく彗星がぶつかって地球は滅びてしまうのだとか!
ムーミントロールとスニフはすっかり怖くなって意気消沈。
何も手に付きません。
そんな二人を見かねたムーミンパパとママは、「星のことしか考えようとしないのなら、あれを観測せんことはあるまい」「どの星もそんなに大きいのか、宇宙はほんとうに黒いのかわかったら、うちのみんなが助かるわ」と、二人を天文台へと旅立たせることに。
そんなわけでムーミントロールとスニフは、天文台をめざして旅に出るのですが、旅の途中でスナフキンに出会い、さらにはスノークとその妹、スノークのおじょうさんとも出会うことになるのです。
天文台にたどり着いたものの、事態は一向に良くならず、彗星はどんどん近づいてきて、いよいよムーミン谷にぶつかるらしい……とにかく一刻も早く、パパとママの元に帰り、一緒に秘密の場所に避難しなくては!
怖さのために何もする気力が起きなかった2人が、使命を帯びた探求の旅に出て、新しい友を得、相変わらず怖くてたまらないのだけれど、それでもただおびえるだけでなく、怖いものに立ち向かっていく
……そんな成長譚でもあるのですが、そこはそれムーミンですから一筋縄ではいきません。
登場人物が皆個性的で、ちっとも優等生でなく、それどころか変にこだわりがあったり、とても臆病だったり、うぬぼれていたりと、よくみるとちょっと困った人たちばかりなのです。
それでも、皆、お互いを否定し合うことなく、ありのままに受け入れあい、得意な場面で活躍できる……そんなところも魅力です。
もちろん本作にも名台詞がいくつも!
お気に入りの言葉を探しながら読むのも楽しいことでしょう。
さてせっかくなのでレビューの最後には、とっておきの彗星写真を……
と、是非とも書きたいところなのですが、残念ながら今もって、彗星の撮影には成功しておりません。
年の瀬にアイソンが戻ってきてくれることをものすごく期待していたのでとっても残念だったのですが、久しぶりにこの本を読んで少し慰められました。
<これまでのムーミンシリーズレビュー>
・ムーミン谷の冬
・ムーミン谷の夏まつり
※2020年に撮影したネオワイズ彗星の画像を追加しました。
何度読んだかしれない物語ではありますが、久々の再読です。
ムーミン谷にやってきた哲学者のじゃこうねずみがいうことには、まもなく彗星がぶつかって地球は滅びてしまうのだとか!
ムーミントロールとスニフはすっかり怖くなって意気消沈。
何も手に付きません。
そんな二人を見かねたムーミンパパとママは、「星のことしか考えようとしないのなら、あれを観測せんことはあるまい」「どの星もそんなに大きいのか、宇宙はほんとうに黒いのかわかったら、うちのみんなが助かるわ」と、二人を天文台へと旅立たせることに。
そんなわけでムーミントロールとスニフは、天文台をめざして旅に出るのですが、旅の途中でスナフキンに出会い、さらにはスノークとその妹、スノークのおじょうさんとも出会うことになるのです。
天文台にたどり着いたものの、事態は一向に良くならず、彗星はどんどん近づいてきて、いよいよムーミン谷にぶつかるらしい……とにかく一刻も早く、パパとママの元に帰り、一緒に秘密の場所に避難しなくては!
怖さのために何もする気力が起きなかった2人が、使命を帯びた探求の旅に出て、新しい友を得、相変わらず怖くてたまらないのだけれど、それでもただおびえるだけでなく、怖いものに立ち向かっていく
……そんな成長譚でもあるのですが、そこはそれムーミンですから一筋縄ではいきません。
登場人物が皆個性的で、ちっとも優等生でなく、それどころか変にこだわりがあったり、とても臆病だったり、うぬぼれていたりと、よくみるとちょっと困った人たちばかりなのです。
それでも、皆、お互いを否定し合うことなく、ありのままに受け入れあい、得意な場面で活躍できる……そんなところも魅力です。
もちろん本作にも名台詞がいくつも!
お気に入りの言葉を探しながら読むのも楽しいことでしょう。
さてせっかくなのでレビューの最後には、とっておきの彗星写真を……
と、是非とも書きたいところなのですが、残念ながら今もって、彗星の撮影には成功しておりません。
年の瀬にアイソンが戻ってきてくれることをものすごく期待していたのでとっても残念だったのですが、久しぶりにこの本を読んで少し慰められました。
<これまでのムーミンシリーズレビュー>
・ムーミン谷の冬
・ムーミン谷の夏まつり
※2020年に撮影したネオワイズ彗星の画像を追加しました。
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
この書評へのコメント
- かもめ通信2013-12-17 07:05
例によってムーミンシリーズは同じ作品がいろいろ出版されているので、この本以外に先行レビューのある書影もはっておきます。
こちらはいつもながらのクオリティ、チターチェリさんのレビュー
http://www.honzuki.jp/book/178405/review/55560/
のある書影です。クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 - かもめ通信2013-12-17 07:08
そしてこちらは、楽しいと同時にキュンとするぱせりさんのレビュー
http://www.honzuki.jp/book/179961/review/40770/
のある書影です。クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 
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- 出版社:講談社
- ページ数:210
- ISBN:9784061380721
- 発売日:1978年10月27日
- 価格:440円
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