efさん
レビュアー:
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大体想像通りの本でございました
これまでにも文学作品に登場する建物を、その文章から推測してどういう建物なのか図面を起こすという企画の本って色々ありましたよね(『名作文学に見る「家」―謎とロマン編』、『名作文学に見る「家」―愛と家族編』、『有栖川有栖の密室大図鑑』などなど)。 私、結構この手の本に興味があって(建築も好きなのです)、これまでに色々読んで来たのですが、本書はそのホームズ版です。
内容は想像通り、これまでに出たその手の本同様、ホームズ作品に出て来る様々な建築物を、その描写から図面化するというものです。
ホームズに登場する建築物と言えば、まず真っ先に思い浮かぶのはベーカー街221Bであるわけですが、本書もそこから始まります。
ロンドンのベーカー街には、ホームズ博物館があり(ご承知の通り、221Bという地番は存在しませんが)、そこにホームズの下宿が再現されているので(私も行きました!)そっちのイメージの方が強くなっちゃってるんですが、本書で提示されている図面も、まあ、そんな感じかな?というところです。
ちなみに、ロンドンにあるホームズ博物館の1階には私が行った時にはハドソン夫人のレストランがあったのですが、今でもあるのかな?
ホームズ博物館についてはネットでも見ることができますよ~。
ディオゲネス・クラブも取り上げてくれているのですが、作中描写が少ないので全体像は推測し、一間だけ詳しく描けています(これは仕方ないですよね)。
その他、興味深かったところとしては『技師の親指』に出て来る『ライサンダー・スターク大佐邸』でしょうか。
あの天井が下がって来る部屋が描かれています。
私、もっとおどろおどろしい暗い部屋(地下室みたいな)というイメージだったのですが、原典をよく読めばそうではなかったのですね。
その部屋を逃げ出したところ、石畳の廊下があったという描写があるのですが(忘れていた!)なんで家の中に石畳の廊下があるんだ?という辺りは苦労しています(ある説を提示してくれますよ)。
本書中でも指摘されているのですが、私が個人的に思い入れがあるのは『三破風館』です。
子供の頃、ジュヴナイルで読んだのが最初だったのですが、『破風』って何なのか子供には分からず、なんかもやもやした記憶があります。
その後、他の小説などにも『破風』は出て来て、かなり長い間『破風』が分からなかったのでした。
当時、こういう本があると便利だったのにね~。
あと、『破風』と言えば、『赤毛のアン』のグリーン・ゲイブルズですが、これも『破風』のことなんだというのも相当遅くなってから知ったのでした。
出版元のエクスナレッジは『建築知識』という雑誌を出しているのだそうで、なるほど、それでこういう企画の本が実現したのか~。
読了時間メーター
□□□ 普通(1~2日あれば読める)
内容は想像通り、これまでに出たその手の本同様、ホームズ作品に出て来る様々な建築物を、その描写から図面化するというものです。
ホームズに登場する建築物と言えば、まず真っ先に思い浮かぶのはベーカー街221Bであるわけですが、本書もそこから始まります。
ロンドンのベーカー街には、ホームズ博物館があり(ご承知の通り、221Bという地番は存在しませんが)、そこにホームズの下宿が再現されているので(私も行きました!)そっちのイメージの方が強くなっちゃってるんですが、本書で提示されている図面も、まあ、そんな感じかな?というところです。
ちなみに、ロンドンにあるホームズ博物館の1階には私が行った時にはハドソン夫人のレストランがあったのですが、今でもあるのかな?
ホームズ博物館についてはネットでも見ることができますよ~。
ディオゲネス・クラブも取り上げてくれているのですが、作中描写が少ないので全体像は推測し、一間だけ詳しく描けています(これは仕方ないですよね)。
その他、興味深かったところとしては『技師の親指』に出て来る『ライサンダー・スターク大佐邸』でしょうか。
あの天井が下がって来る部屋が描かれています。
私、もっとおどろおどろしい暗い部屋(地下室みたいな)というイメージだったのですが、原典をよく読めばそうではなかったのですね。
その部屋を逃げ出したところ、石畳の廊下があったという描写があるのですが(忘れていた!)なんで家の中に石畳の廊下があるんだ?という辺りは苦労しています(ある説を提示してくれますよ)。
本書中でも指摘されているのですが、私が個人的に思い入れがあるのは『三破風館』です。
子供の頃、ジュヴナイルで読んだのが最初だったのですが、『破風』って何なのか子供には分からず、なんかもやもやした記憶があります。
その後、他の小説などにも『破風』は出て来て、かなり長い間『破風』が分からなかったのでした。
当時、こういう本があると便利だったのにね~。
あと、『破風』と言えば、『赤毛のアン』のグリーン・ゲイブルズですが、これも『破風』のことなんだというのも相当遅くなってから知ったのでした。
出版元のエクスナレッジは『建築知識』という雑誌を出しているのだそうで、なるほど、それでこういう企画の本が実現したのか~。
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幻想文学、SF、ミステリ、アート系などの怪しいモノ大好きです。ご紹介レビューが基本ですが、私のレビューで読んでみようかなと思って頂けたらうれしいです。世界中にはまだ読んでいない沢山の良い本がある!
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- 出版社:エクスナレッジ
- ページ数:0
- ISBN:9784767829777
- 発売日:2022年02月21日
- 価格:2200円
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