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134 PV
kansas さん
レビュアー:
遅すぎる辻村作品デビュー。エンヤのキャラクターが一番印象に残りました。
「スロウハイツの神様(上)」
人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ。


あるアパートでは、オーナー兼脚本家の赤羽環と小説家のチヨダ・コーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。これは、スロウハイツというアパートを舞台にした物語。


上巻の印象は、夢を追いかけるクリエイターの卵達の優しいストーリーといった感じです。夢を語り、互いに刺激し合い、赤羽環とチヨダ・コーキに憧れ、嫉妬し、尊敬する。しかし、様々な書評を見る限り、下巻まで読むように!とのことなので、何が下巻にあるのか気になってしょうがなかったですね※すぐ図書館へGOしました。


ここで、スロウハイツの住人を紹介。


◆赤羽環:人気急上昇中の脚本家。スロウハイツのオーナー。勝気な女性で思ったことは決して譲らない。人前で流した涙は2回のみ(狩野談)。クリエイターとしての誇りがとても高い。同時に、売れる事も非常に重要視しているプロ。3Fに住んでいる。


◆円屋伸一:環の高校時代からの親友と同時に、強烈なライバル心も持っている。真面目な風貌と印象値に違わない好青年。飄々とした面も持つが、芯にはとても熱いものを持っている。面白いものをこよなく愛する漫画家志望。201号室に住んでいた。


◆チヨダ・コーキ:中高生に絶大な人気を誇る今を切り取る小説家でチヨダブランドを生み出した。書くことに多大な喜びを見出す天才。集団自殺事件の主犯格が、チヨダ・コーキの大ファンであり、小説の影響で事件を引き起こした。結果、マスコミから批判を受け、小説家として危機に立たされる。しかし、あるファンの声を期に復活した。環の紹介でスロウハイツの202号室に入居した。


◆黒田智志:チヨダ・コーキを売り出した敏腕編集者。「ブラン」の編集長。チヨダ・コーキを常に立てる姿勢を崩さない。そこには、友人としての信頼とそれ以上に商品としての価値を見出している。コーキとともに、スロウハイツ203号室に入居。意外と他の住人と仲良くしている。しかし、常に住んでいる訳ではない模様。


◆狩野壮太:投稿を繰り返す、漫画家の卵。環とは合コンで知り合った。誰も傷つかない優しい漫画を描き、その漫画で環を泣かせることに成功した。個人的には、彼が主人公だと思っている。101号室。


◆長野正義:映画製作会社で働く、監督の卵。二枚目でユーモラス且つ魅力的。環とは、クリエイターとして大事にする軸が違う。環に劣らず頑固だが、しっかりと優しく包む包容力を持っているナイスガイ。102号室。※下巻冒頭を読んで、コイツはなんていいやつなのだ!!!と感嘆しました。


◆森永すみれ:画家の卵で、アルバイトをしながら個展も開催中。優しく独創性のある絵を描く。正義の彼女で料理が得意。人のものを食べれないチヨダ・コーキでさえも彼女の料理を食べる。絵にかいたような森ガールでめちゃかわいい。103号室。


◆加々美莉ヶ亜:チヨダ・コーキの小説から飛び出たようなロリータ。アホみたいに可愛い。当然、チヨダ・コーキの大ファン。自称小説家で、投稿した小説を読んだ黒木の計らいで、スロウハイツにやってくる。201号室に入居した。ただいま、絶賛家出中。


この個性的なメンツの中で一番のお気に入りは、円屋伸一(エンヤ)です。抜群にイイ奴なのですが、響いたのは、環がエンヤを評するこの言葉。


本とか漫画とか、そういうフィクションの世界のために現実の友達とこんなふうに喧嘩するのかって思ったら無性にいいなって思ったこの人に自分の話が読んでもらえるんだとしたら悪くないって



うーーん。響きました。エンヤと環は、親友でありながらも、お互いに共感できない部分があって、エンヤはスロウハイツを去ることになります。私は、環の言っていることは良く分かりますが、心情としてはエンヤに凄く共感しました。


このまま優しいストーリーで終わるのか。下巻に続く。
お気に入り度:本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント
掲載日:
kansas さん 本が好き! 1級 (書評数:663 件)

コンサルタントの30歳。

一番好きな作家は、伊坂幸太郎。鳥居みゆきの小説を読みたいけど、図書館(10月に改修完了!)にありません。笑える本を教えてください( ..)φメモメモ¥

◆好きな番組◇
ゴロウ・デラックス
ぷっすま
そこそこチャップリン
ナカイの窓
スマステ

読んで楽しい: 4票
参考になる: 7票
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