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『稀譚月報』記者の中禅寺敦子と女子高生呉美由紀が挑む怪事件。

  • 今昔百鬼拾遺 河童
  • by
  • 出版社:KADOKAWA
今昔百鬼拾遺 河童
 本書は今昔百鬼拾遺シリーズで『今昔百鬼拾遺 鬼』
『今昔百鬼拾遺 河童』『今昔百鬼拾遺 天狗』『今昔
百鬼拾遺 月』が出版されています。
『今昔百鬼拾遺 月』は今昔百鬼拾遺 鬼』『今昔百鬼
拾遺 河童』『今昔百鬼拾遺 天狗』がまとめて発刊さ
れたものです。
本書に登場する中禅寺敦子は『百鬼夜行シリーズ』の探
偵役、中禅寺秋彦の妹。
呉美由紀は百鬼夜行シリーズ『絡新婦の理(じょろうぐ
ものことわり)』に登場する女子生徒です。

 昭和29年の夏、呉美由紀は同級生の橋本佳奈、市成
裕美と破廉恥な輩が出没していることを話していたが、
何故だか河童の話へと脱線した。
橋本佳奈の祖は岩手県出身。
岩手県では河童のことを『メドツ』とか『メドチ』と呼
び、顔が赤いと言う。
市成裕美の祖母は宮崎県出身。
宮崎県では河童のことを『ヒョウズン』とか『セコンボ
』とか『カリコンボ』と呼ぶ。
しかも、冬は山で暮らしていると言う。
地方によって河童の呼び名や生態が変わるのは面白い。
そんな彼女らが話していた河童が今回の事件に絡んでく
る。

 中禅寺秋彦の妹、中禅寺敦子は薔薇十字探偵社の益田
龍一に尻に絡む事件のことを相談される。
後日、呉美由紀が従弟の家に逗留中、中禅寺敦子の同僚
も事件に巻き込まれ破廉恥な尻の事件と河童の件が紐づ
く。

 『今昔百鬼拾遺 鬼』と違い呪いなどの要素がない代
わり河童伝説が絡んできた事件。
ホラーというよりミステリー小説という印象を受けた。
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  • 掲載日:2025/11/29
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