貸出禁止の本をすくえ!

エイミー・アンは９歳。
三人姉妹の長女で、両親は共働きとくれば、
家ではいろいろがまんをせざるを得ないことは想像に難くない。

そんな彼女は「放課後はクラブ活動で遅くなる」と
両親に嘘をついて学校の図書室で本を読んでいる。

彼女はいろんな本を読んではいるが
気に入れば何度でも同じ本を読む。
とりわけお気に入りは『クローディアの秘密』。
もう１００回はぐらい読んだと思う。

ずーっと借りっぱなしで手元に置いておきたいが
学校の図書室には
「貸出延長は連続２回まで、いったん返したあとは、
休日をのぞいてまる５日間あければ、また借りることができる」
という決まりがあるのだ。

そんなわけで
カレンダーに印をつけて、
再び本を借りられる日を首を長くして待っていた
エイミー・アンは、他の人に借りられる前にと
大急ぎで図書室に駆け込んだのだけれど
そこにクローディアはいなかった！！

司書のジョーンズさんの説明では
保護者の要望をうけて教育委員会が
あの本を貸出禁止にしたというのだ。
「子どもたちにふさわしくない」という理由で！！

そんな馬鹿な！！！

と、こんな出だしで始まる物語は、
本が好きなあなた！
気に入ると何度でも同じ本を読むあなたや、
図書館好きなあなた、
妹や弟のためにいろいろがまんせざるを得なかったあなたにもお薦め！

でもこれ以上は言いたいけれど言えない。
あなたの楽しみを目減りさせてはいけないからね！

いつかこの本が好きだ！というお仲間で集まって、
模擬教育委員会オフをやりたい。
もちろん参加者は例のアレを書いてくるという宿題つきで！