インドカレーといえば、香辛料とともに、赤いトウガラシは欠かせません。韓国のキムチはもちろん、トウガラシの赤が目にも沁みます。
さて、トウガラシの原産地はどこでしょう。中米です。
そう、トウガラシも、ジャガイモやトウモロコシ同様に、大航海時代に世界に広まったものなのです。つまり、500年前、カレーもキムチも赤くなかったのです。トウガラシが麻婆豆腐を生み、火鍋を生み、七味唐辛子を生んだのです。
トウガラシは、アジアの香辛料と違い、寒冷な気候でも育つことができる柔軟さがあります。香辛料に手が出せなった庶民は、トウガラシを手に取り、カプサイシンが引き起こす快感に魅了されました。実際、カプサイシンを摂取すると、人間の脳は疼痛信号を受け取り、アヘンに似たエンドルフィンを放出するのだそうです。
一方、トウガラシの刺激は、なるべく穏便に相手をやっつけるためにもつかわれます。トウガラシを使った催涙スプレーです。トウガラシといってなめてはいけません。アステカ帝国などでは武器として使われていたトウガラシ。死亡例も実際にあるそうです。
この本を読んでから麻婆豆腐やら担々麺やらスリランカカレーやらそういうものばかり食べている自分がいます。気を付けてください。
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