塩味ビッテンさんの書評

夫婦のイライラ話、その文体・構成に読者にもイライラが大伝染します。これってSF?
Amazonで「おすすめ sf」と紹介されていたものの、この小説は決してSFではないと考える塩味…
【著者からのメッセージ】
誰かを思い、誰かから思われる。誰かを愛し、誰かを毛嫌いし、誰かに苛立ち、誰かに和らぐ。そういう目に見えない様々な思いが、私達の日常生活の中では沢山飛び交っています。でももしそういった思いが、実はもう一人の自分へと伝わっていたとしたらどうでしょう。
もう一人の自分――そうです、これが本作品のキーワードです。
本作では、量子力学の世界で有名な「2重スリットの実験」結果を応用しています。
これまでの人生で選択してきた道とは別の世界、それが今も無数に存在している。そしてそこにはあなたの知らないもう一人のあなたがいる。
急に怖くなったり、やけにイライラしたり、そんな経験はありませんか?
会ったことのない人なのに昔から知っているように感じたり、今言おうとしていた言葉を直前で他の人に言われたり――。
あなたが苛立つ原因は、もしかしたら、『もう一人のあなた』にあるのかも知れません。
まずはあなたに一番近い人をオモヒヤルことからはじめてみませんか?
【どんな方にオススメか?】
SF好きの方、謎解きが好きな方、現在子育て中の方にオススメの作品です。
【概要】
平凡なサラリーマンである和成は、自己の安らぎを優先させて、他人との関わりを避けて生きてきた。一方で、心の奥底で人を見下し、他人の行動に日々苛立ちを覚えるキャリア志向の葵。二人は出会い、結婚し、やがて子供を授かる。互いを嫌う結婚生活、煩わしい子育て、不満を募らせる二人の前に、ある日、醜い男が現れる。
男は言う、「うまくいかないのはこの世に存在していないからだ」と。
男の真意は何なのか。
男は何者なのか。
現代を生きる誰もが抱える満たされない思い、苛立ちの連鎖、不安や迷い。全てはつながっている。
うだりおの長編小説第二弾は、それらの問いを量子力学の一解釈を応用して解き明かすサイエンスフィクション小説。
【目次】
一つ目の世界
二つ目の世界
三つ目の世界
四つ目の世界
五つ目の世界
六つ目の世界
七つ目の世界
八つ目の世界
九つ目の世界
もう一つの世界