かもめ通信さん
レビュアー:
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昨秋に編まれた“古書”をキーワードにしたアンソロジー。収録作品はどれもセピア色を帯びている感があるが、それがまた“古書”特有の雰囲気をうまく醸し出しているのかも。
(“古書”をキーワードに編まれたアンソロジーと聞けば、やはり読まずにはいられまい。)ということで,タイトルに惹かれて手にしたこの本。
アンソロジー自体は,昨秋に編まれた新しい本ではあるが、収録作品はどれも少々セピア色を帯びている感がある。
とはいえ、それがまたなんともいえない“古書”特有の雰囲気を醸し出しているようにも思えて面白い。
ひとくちに“古書”といっても様々で、焼け焦げてボロボロになった本もあれば、世界に1冊しかない特殊な装丁の本もあり、素人が自費出版した本もある。
沢山の書き込みがある個人蔵書もあり、古本屋で売られていたサイン本もり、貸本屋から借りてきた本もある。
主役もたまたま本を手にした物好きであったり、謎解きに乗り出す素人探偵であったり、作家であったり、収集家であったり。
ふふっと笑ってしまう話もあれば、薄気味悪い話もあり、マニアックな話もあれば、あるかもという話もある。
そんな短編が集められているので、一気に読んで読み比べてみるもよし、隙間時間に1つずつ読み進めるも良しといったところ。
ものすごく面白かった!とは言わないが、読んだことのない作家の作品も多かったこともあり興味深く読んだ。
<収録作品>
「口絵」江戸川乱歩
「二冊の同じ本」松本清張
「怪奇製造人」城昌幸
「焦げた聖書」甲賀三郎
「はんにん」戸板康二
「献本」石沢英太郎
「水無月十三幺九」梶山季之
「神かくし」出久根達郎
「終夜図書館」早見裕司
「署名本が死につながる」都筑道夫
「若い沙漠」野呂邦暢
「展覧会の客」紀田順一郎
「倉の中の実験」仁木悦子
アンソロジー自体は,昨秋に編まれた新しい本ではあるが、収録作品はどれも少々セピア色を帯びている感がある。
とはいえ、それがまたなんともいえない“古書”特有の雰囲気を醸し出しているようにも思えて面白い。
ひとくちに“古書”といっても様々で、焼け焦げてボロボロになった本もあれば、世界に1冊しかない特殊な装丁の本もあり、素人が自費出版した本もある。
沢山の書き込みがある個人蔵書もあり、古本屋で売られていたサイン本もり、貸本屋から借りてきた本もある。
主役もたまたま本を手にした物好きであったり、謎解きに乗り出す素人探偵であったり、作家であったり、収集家であったり。
ふふっと笑ってしまう話もあれば、薄気味悪い話もあり、マニアックな話もあれば、あるかもという話もある。
そんな短編が集められているので、一気に読んで読み比べてみるもよし、隙間時間に1つずつ読み進めるも良しといったところ。
ものすごく面白かった!とは言わないが、読んだことのない作家の作品も多かったこともあり興味深く読んだ。
<収録作品>
「口絵」江戸川乱歩
「二冊の同じ本」松本清張
「怪奇製造人」城昌幸
「焦げた聖書」甲賀三郎
「はんにん」戸板康二
「献本」石沢英太郎
「水無月十三幺九」梶山季之
「神かくし」出久根達郎
「終夜図書館」早見裕司
「署名本が死につながる」都筑道夫
「若い沙漠」野呂邦暢
「展覧会の客」紀田順一郎
「倉の中の実験」仁木悦子
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
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- 出版社:光文社
- ページ数:394
- ISBN:9784334766450
- 発売日:2013年10月08日
- 価格:840円
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