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はにぃさん
はにぃ
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お腹のたるみも気になるの゚(゚´Д`゚)゚
皆様、お元気ですか?
私は元気です。
だけど、年齢を重ねるにつれ、体のメンテナンスに時間が掛かるようになってきました。

冬になると、すねが乾燥して粉を吹きます。
気にせず放置していたら、どんどん痒くなって掻きまくってしまい、化膿して腫れ上がったことがあります。
今は仕方なくお風呂上がりにボディミルクを塗っています。
かかとも何もしないとガチガチになってしまうので、お手入れは欠かせません。
運動前にも入念なストレッチをしなくてはなりません。
急に動くと、膝・腰・肩に痛みが走ってしまいますから。

もう少ししたら、ヘアカラーも「おしゃれ染め」から「白髪染め」に変更したり、
「リーディンググラス」という名の老眼鏡を購入しなくてはならなくなるでしょう。
若い時は何もしなくても大丈夫だったんだけどなぁ。
ウン十年もこの体を酷使してきたのですから、仕方がないのかもしれません。
でも、大変なのは私だけではありません。
大女優さん達もあちこち上げたり引っ張ったりと、必死みたいですから。

まだまだ若いから「加齢問題」とは関係ないと笑っているそこのあなた。
他人事ではありませんよ。
「老いるショック」は誰にでも訪れるのです。

本書は、『ユー・ガット・メール』などの脚本・監督を務めたノーラ・エフロンさんの爆笑共感エッセイです。

首のたるみを隠すためにタートルネックを着る。
若い時はシンプルだった肌のお手入れも、現在は高価なものを時間をかけて擦り込む・・・
などなど、「老いることは素晴らしい」と老いを称賛する人を「信じられない」と愚痴りながらも、著者はとても明るくポジティブなのです。
加齢を嘆きながらも「今が一番いい」とおっしゃっているのです。

なんて正直な告白でしょうか。
若い時の方がいいに決まっています。
ちょっとぐらい無茶をしたって、次の次の日に筋肉痛になることもなければ、一日寝込むこともないのですから。
お肌も体もほっといてもピカピカで、高価な化粧品やアラ隠しの化粧をしなくても十分に綺麗なんですから。

でも、歳を重ねて肉体的には大変でも、精神的には充実していると著者はおっしゃりたいのだと思います。
それも、若い時から色々体験してきたからこそ言えることではないでしょうか。
加齢についての愚痴を聞かされながらも、大笑いしつつ「歳をとるのも悪くないな」と思えてくるのは、著者の姿勢が前向きだからなのだと思います。

その他、ホワイトハウスでインターンをしていた時のJFKとの思い出を告白したり、
人生を振り返ったエッセイが収録されていますが、どれも毒舌的でありながら「かわいい大人の女性」の魅力に溢れています。
こういう風に歳を重ねていけたらいいなぁと憧れます。
老いが忍び寄ってる方、まだまだ若いと思っている方、もうとっくに老いてる方、全ての方にお勧めします。

※著者のノーラ・エフロンさんは、2012年に白血病で逝去されました。
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はにぃ
はにぃ さん本が好き!1級(書評数:483 件)

趣味はダンスと読書と食べること。

こちらに復帰してから読書計画が破綻気味です。
図書館の本も、期限内に読めずに返すということが増えてきました。
積読本も減らず。
それなのに読みたい本はどんどん増えていく・・・(´-ω-`)

気が向いたときに出没します。
どうぞよろしくお願いします。

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この書評へのコメント

  1. ラビー2013-12-17 11:08

    20歳の頃を思い出せば・・・う~ん、若かった(笑
    でも、自分の子どもが20歳ともなれば、自分も同じに年を重ねているわけで・・・
    その分、中身も少しは成長してるはずで・・・
    年をとるのも悪くないねっと、言えるようにしっかり前を向いていないとですねっ♪

  2. はにぃ2013-12-17 17:33

    ラビーさん 20歳の頃も「痩せたい」とか「キレイになりたい」と思っていましたが、今と比べたらずっと良かったんだけどな(><)
    >中身も少しは成長しているはずで・・・
    体は間違いなく成長しています!
    中身は・・・たぶん成長していると思うのですが(^^;
    「年をとるのも悪くないねっ」って明るく笑い飛ばせる年のとり方をしていきたいですね。

  3. Kurara2013-12-17 20:50

    はにぃさん♪
    阿川さんが翻訳ってことでどんなか気になっていました。面白そうですね~( ^^)
    ちょうど今、年齢に抗っている女性たちの小説を読んでいるところにはにぃさんの書評。チクリチクリ来てます(笑)水をはじかなくなった肌、そしてボディクリームの消費がはやいはやいww

  4. はにぃ2013-12-17 22:29

    Kuraraさん そうです、阿川さんが翻訳されているのです。
    特に違和感なく、というか翻訳文ということを忘れるような文章でした。
    女性なら(例え若くても)共感する部分があるんじゃないかなと思う、楽しい本でしたよ♪
    「年齢に抗っている女性たち」気になります。
    私は、抗いたいと思いつつもめんどくささが先に立ってしまい・・・(><)
    もっと歳をとった時にすごく差がつくんでしょうね。
    でも、シワがあっても年相応の美しさの方もたくさんいらっしゃいますよね~。
    そうなれればいいなぁ。

    ※本文中に書き忘れていたので。
    翻訳とまえがきは阿川佐和子さん。
    あとがきは安藤優子さんです。
    そして、大竹しのぶさんの推薦の言葉が「年取ることはチャーミングなんだ。今度生まれてくるときも、絶対に女で生まれてこよう」です。

  5. 祐太郎2017-08-02 05:22

    お疲れ様です。

    ぜひもと、「ホンノワ」テーマ:勝手にコラボ企画「ナツイチ2017」を制覇しよう!
    http://www.honzuki.jp/bookclub/theme/no292/index.html#com2th-14732
    にもご協力お願いいたします。

  6. はにぃ2017-08-05 18:17

    祐太郎さん お誘いありがとうございます。
    のぞきに行きますね。

  7. No Image

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